
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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乗り心地について散々叩かれてきたプリウスのリアサスペンションが遂にトーションビームからダブルウイッシュボーンになりましたね。
トヨタはマーケティングと言う物が分かってますね。
リアサスペンションの設計やセッティングは難しいみたいです。
フロントサスペンションはエンジンの重量を支えるのが大きいですが、
リアサスペンションは乗員数や荷物で荷重が大きく変わり乗り心地と操縦安定性のバランスを取るのが大変です。
特にミニバンは8人乗車プラス荷物を積んだ時を想定して設計しないといけないので、どうしても固めのセッティングになりがちです。
固めればふらつき防止効果もあるのでミニバンは硬めですね。
しかし日産はミニバンでもガチガチの足廻りになってないので優秀です。
以前個人的な実験で30エスティマの三列目真下の床に70キロ程の重り(コンクリートの塊)を積んで一名乗車の通勤に使用しましたら、突っ張ってたリアサスが動くようになり突き上げ感が低減されました。
やはり荷重不足なのでしょう。
バイクのリアサスのように乗車人数に合わせてプリロードを調整出来たら素晴らしいですね。
トーションビームが悪いとは言いません。
良い所も沢山有りますが問題はトーションビームはローコストで製造出来る「安物」とのイメージがすっかり定着してしまっている事です。
乗り心地なんて人それぞれで正解なぞ有りません。
誰にでも何かしら不満が出ます。そこに安物トーションビームが装着されてればトーションビームの所為にしたくなる事がユーザー心理です。
大手自動車メーカー社員の年収1000万円オーバーとは違いプリウスクラスにローンを組んで新車を買う庶民としては、高い値段の車に安物トーションビームサスが付いてれば、(高い車に安物のトーションビームサスなんてユーザーを舐めてる)と思うものです。
実際の乗り心地なんて同一車種でサスペンション形状を変更なぞ出来ないので、どうでもよいのです凝ったダブルウイッシュボーンサスが付いてれば(高級品でもこんな物なら仕方ない)と思って納得するものです。
アクセラからマツダ3に替わりダブルウイッシュボーンサスからトーションビームサスになってしまったのも非常に残念です。
ユーザー心理を分かってません。
スカイアクティブXで高級路線を狙ってる車種がサスペンションのグレードをダウンしてどうするんですか!
微妙な突き上げ感でも有ったら全部トーションビームサスの所為になります。
乗ったら分かると言いますが試乗する気も起きません。
高級料理がプラスチック皿で出てくるような物ですね、味がどうこう言う以前の問題です。
その点最近のトヨタは高級そうなダブルウイッシュボーンサスを装着することでユーザーの所有感を絶妙に満たしてくれてます。
実際乗り心地が微妙でも、どうでも良いのです。
高級サスペンションが付いているのですから・・・。SK
結局乗り心地の正解って何なんでしょう?。
①段差を乗り越えた時の突き上げが無いのが良いの?。
②段差で揺れるのは仕方なくその後速やかに揺れが収まるのが良いのか?。
③段差で車の姿勢が前後左右に傾かないのが良い乗り心地なのか?。
④段差を乗り越えた時、ボディの微振動が無いのが良いのか?
巷に溢れる社外サスペンションの良い乗り心地とは②か③です。
昔の車の良い乗り心地とは①だと思います。
ドイツ車の良い乗り心地とは②③④だと思います。
日本車は全てを叶えようとしてどれも不十分な感じです。
さらに乗り心地の要素はサスペンションだけでは有りません。
・ボディ剛性の違い
・シートのクッション性とホールド性
・内装のビビリ音や遮音性能
ボディの剛性も重要ですが必要なのは剛性感です、実際今時のボディ剛性は高いですがブッシュなどの性能でボディのカチット感は大きく変わり乗り心地の印象も変わります。
当然シートでも大きく変化します、スポーツ性を無視したフカフカシートは突き上げ感を低減してくれます、またバケットシートは体のサイドからも車の揺れを体感するので乗り心地は不利です。
意外と大きく乗り心地感に影響を及ぼすのが内装のビビリ音です、段差を超える度にインパネやドアトリムやシートから軋み音が出ると乗り心地が悪く感じます、人間の感覚は総合判断するので静かな高級車と路線バスみたいな騒がしい車の比較だと音の影響で正確な判断をしにくいのは当然です。
散々書きましたが乗り心地に正解は無く好みの問題で正解も大きく変わります。
必ずしも高価な車両だから乗り心地が良いとは限りません、軽自動車やコンパクトカーでも良い乗り心地の車は有ります、ちょっと気を付けながら乗るだけで面白いですよ。 SK
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