
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
スイフトのエアコン修理依頼です。
去年の夏はガンガンに効いていたのに・・ぬるい風しか出ないそうです。
南国佐賀でエアコン無しの車は乗れたものではありません。
どこが悪いのかな?早速修理に取り掛かります。
まずはガス圧の点検です。
案の定エアコンガスは入ってません。
きっとガス漏れでエアコンが効かないのでしょうね。
念のためコンプレッサーなどの点検もします。
エアコンガスが漏れてる箇所を探します。
エアコンガスと同時にコンプレッサーオイルも漏れるのでヌルヌルを探します。
しかし、エンジンルーム内に異常は見られませんでした。
探索は室内に移ります。
エアコンの室内側を点検する為にエアコンフィルターを外してみました。
すると・・有りましたよ・・足跡が・・・。
エアコンの風を発生させる扇風機周辺がオイルでベタベタです!
エバポレーターからガスが漏れて内部にコンプレッサーオイルが付着した跡ですね。
お客様に見積もりをお伝えしてご了解頂けたので修理作業開始です。
エバポレーター交換にはインパネを外す必要があります。
この型のスイフトはパワステモーターが外しずらいので大変です。
インパネが外れたのでエアコンユニットが出てきました。
インパネ内の殆どの容積を占領してますね。
エンジンルーム内の配管とネジを外してからエアコンユニットを外します。
下手に外すとケースが割れるので注意が必要です。
エアコンユニットを外し終えた室内です。
ビックリするほど広々してますね。
緑丸の部分からエアコンガスが出入りしてます。
見えてる部分がエキスパンションバルブです。
液体のエアコンガスを気体に変換する部品です。
エアコンシステムの核となる部分なのでついでに交換します。
この部品も詰りや劣化で冷えが悪くなる原因です。
左の銀色の部品が原因のエバポレーターです。
真ん中の銀の部分は暖房の部品です。
一番右の白い円筒が風を作り出す扇風機ですね。
この部品に漏れがあったので交換します。
昔の車はインパネを外さないで交換できる車種もありましたが。
最近の車は、ほぼ不可能で工賃が余分に必要です。
アミアミの隙間の白い筋状部品が蓄冷剤です。
アイドリングストップ中、急に風がぬるくならない為に付いてます。
配線はエバポレーターの温度を監視するセンサーです。
蓄冷剤分の面積だけ冷却能力が落ちてる気がします・・・。
また、セコセコ組みなおして完成です。
キンキンに冷えるようになりましたよ。
最近の日本の夏の暑さはインド人もビックリの暑さみたいです(インド人談)。
そんな暑いのに新車のカタログにはエアコン能力についての解説は無いです。
エコ性能やエンジン出力、シートアレンジばかりで冷却能力も重要だと思うのですが・・・。
外気温○○度で〇分後に室内が○○度まで下がった・・みたいな性能基準を競争して欲しいですね。
軽スーパーハイトワゴンにサーキュレーターが付いてると自慢してますが。
本来のエアコン冷却能力が不足してるのを認めてるみたいですね(笑)。
あと、新車のエアコン保証期間が短すぎるのも不満です。
せめて、7年位は保証できる位の信頼性と保証が欲しいですね。
カーエアコンはリビングエアコンのように簡単に全交換が出来ない上に、修理代も高額傾向が高いので・・・・。 SK