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スイフト ロッカー修理 早曲がりの代償は・・大きかったです

 スズキ スイフト

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


この型のスイフトは・・生産終了したからこそ言える・・名車でした。

スイフトは全般的に・・欧州コンパクトを横目で見ながら・・国産車の手法で設計されてる・・感があります。

欧州車でよく見られる・・ドアサイドシルの高い高さや・・バックパネルも高く設定する事で・・軽く剛性を稼いでるボデーなのが分かります。

出来るだけ開口部を小さくして・・剛性を稼ぐ手法ですね。


まあ・・その代償で・・乗り降り時に足を大きく上げる必要があったり・・。

荷物を積むときに・・高く持ち上げ・・深い位置に置く・・必要があります。


でも・・そんな事は・・展示車両をみれば・・購入前から・・分かってるハズです。

なので・・その辺りに文句を垂れるのは・・筋違いなのです。

皆さんも・・気を付けましょう。

それは・・予め分かってた個性・・なので・・。

 ロッカーパネルの凹み・・

はい・・スイフトのロッカーパネルが・・ご機嫌に凹んでますね・・。


これは・・筆者の何となくな感覚ですが・・スイフトのロッカーパネル凹ませ率は・・何故か高い気がしてます。

同様に・・30プリウスなども・・ロッカーパネルダメージ率は高い・・肌感覚があります。
(30プリウスのロッカーカバーは・・何度交換したことか・・)

両車に共通するのは・・視界の悪さ(サイドミラー含む)でしょうね。


プリウスは燃費の為に・・屋根も低いので・・低く座らせる・・・。

スイフトは・・スポーツ性の為に・・低く座らせてる・・為かな?

いずれにしろ・・実用車は・・低すぎる着座位置にメリットは少ないです。


良い事例が・・視界の良いヴォクシーやセレナは・・ロッカーパネルのダメージ率は・・低い実感がありますので・・。

視界の良さが・・自損事故率低減にも繋がる・・好例だと思います。


そんなスイフトのロッカーパネル修理ですが・・スイフトの最低地上高は145ミリ程で・・ライバルと同じです。

そんな低い位置を板金修理する際は・・リフトに上がってると・・良いです。

その理由は???

 溶接して・・引き出します

裏から手の入らないロッカーパネルは・・溶接して引き出すのですが・・。

引き出しの基本は・・ダメージの入力方向の真逆に引き出す事です。


何だか・・非常に当たり前の事を言ってるみたいですが・・出来てない板金屋さんが意外と多いです。


今回のダメージですと・・今引き出してる位置は・・車輪が地面に接地してる状態でも可能ですが・・。

そのすぐ後ろの細長いダメージは・・タイヤが接地していては・・難しいダメージです。

何せ・・斜め45度から・・ほぼ真下に向けて引き出さないと・・元には戻りませんから・・。

それを接地状態で・・強引に作業しても・・イマイチ形が戻らなく・・パテで強引に作る・・ダメダメ板金に繋がるのです。


真下に引くには・・写真の様なリフトで上げるか・・高いシャシー馬に載せる・・必要があります。

でも経験の浅い作業者の皆さんは・・何故かその作業を面倒くさがる・・のです。

確かに準備は大変ですが・・上げないと・・そもそも直りませんから・・。

その・・手間を惜しんではいけませんね。

 概ね・・引き出しました

今回迂闊だったのが・・ロッカーパネルモールが・・リフトアップしてると・・外れなかった・・点です。

ジャッキアップポイントに・・樹脂カバーが・・被さってますから・・。

マスキングテープの芯を挿入して・・隙間を作り・・対処してます。


皆さんは・・予め・・外しておきましょうね・・。



さて・・概ね鉄板引き出し作業は・・終わりましたね。

 板金パテを入れます

取り敢えず・・板金パテを入れておきます。

パテを研ぐのは・・パテ粉が舞わない・・集塵機に行くまで・・おあずけです。

 集塵機で・・仕上げパテを研ぎます

板金パテは・・その名の通り・・鉄板修正の延長戦であるパテです。

硬いだけが取り柄の・・とても仕上げには向かない・・パテですから・・。


板金パテを低めに研いで・・鉄板を追加修正します。

その上に・・仕上げパテを付けて・・周辺に対して平らな面を作ります。


写真は集塵機・・です。

集塵機を作動させると・・床のグレージング(鉄の格子)自体が掃除機みたいに・・ホコリを吸いこみます。

そうです・・床に掃除機が埋め込まれてる・・状態なのです。


研いだパテ粉は・・そのまま床の隙間に吸い込まれていき・・周辺に漂いません。

作業者の健康管理はもちろん・・お車の汚れも防ぐ・・優れものです。

 下塗り塗装を行います

パテを研いだら・・いつもの様に・・下塗り塗装を行います。

 チッピング塗装を行います

下塗り塗装を研いだら・・チッピング塗装を行います。

細かいうろこ状の・・凸凹が大きい塗装です。


地面やタイヤからの飛び石で・・ロッカーパネルが錆びるのを防ぐ目的ですね。

部分的にチッピング塗装を行うと・・模様が変化してしまうので・・ほぼ全面にチッピング塗装を行います。


2液のサーフェーサーを高粘度のまま吹き付ける事で・・模様を再現してます。

乾いたら・・ペーパーを当てて・・模様の調整を行えば・・完了です。

 そのまま・・本塗装を行います

今回は都合上・・このまま上塗りを行います。

ブースの中だと・・写真の様に車を傾けるのが困難なので・・。


周囲の環境を整え・・集塵機を作動させる事で・・ホコリの付着はある程度防げます。

 キレイに・・仕上がりました

塗装が乾いたら・・再びリアタイヤを外し・・ライナーを組付けます。

磨いて・・ロッカーモールを組付ければ・・完成です。

板金修正が良く出来たので・・仕上がりも良いですね。



同業者の皆さん・・引き出し作業は・・ダメージ入力の反対方向ですよ!

間違え易いのが・・走りながら側面に衝突したダメージです。

ついつい・・真横に引きがち・・ですが・・正解は斜め前方です。

何せ・・走りながらの衝突・・ですからね。


追突被害も・・真後ろに引くのでは無く・・斜め下が正解です。

取り敢えず真後ろに引いて・・後から・・まだ意外とメンバーが上がってた!・・・・アルアルケースです。


この内容・・全く・・一般向けではありませんね・・専門的な中でも・・更にコアな部分です。


筆者も尊敬する・・板金の達人は・・離れて見た・・見た目と水準器のみで・・驚く程正確に修正します。

下手に寸法に頼ると・・ダメみたいですね。


まあ・・この方は・・すでに神の領域なので・・逆に参考にならない・・程です。   SK



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