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スズキパレット パワースライドドアを交換してみた

ビフォー

アフター

 スライドドア交換の為・・分解します

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


板金塗装屋さんの皆様には分かって頂けると思いますが・・。

電動パワースライドドアの分解組付けは・・大変ですよね。

普通のヒンジドアの5倍は・・手間が掛かりますから・・。


今回はスズキパレットのパワースライドドア交換事例を通して・・スライドドア交換の様子を見て見ましょう。

スライドドアを外します

台に載せると良いです

 スライドドアを外すのも・・大変です

先ずは・・スライドドアを外す所からスタートです。


準備段階として・・サイドバイザーを外し・・窓ガラスを全開にしておきます。


次に・・クオーターパネルの内装を外して・・スライドドアレールカバーパネルを外します。

無理にレールカバーを引っ張れば取れるケースもありますが・・。

大概は・・クリップの噛み込みが硬く・・裏からクリップを破壊する方が早い・・ケースが殆どです。

(無理すると・・クオーターパネルやレールカバーの変形が起きます)




お次は・・スカッフプレートの下にある・・電源コネクターを外します。

3個のレールには・・それぞれストッパーがあるので・・全部外します。

パワースライドドアのケーブルを前後共に外したら・・ようやく・・準備完了です。


2人・・出来れば各ヒンジごとの3人で・・スライドドアをレールから引き抜きます。

軽自動車のスライドドアでも・・重たいですよ。

(うっかりすると・・ドアが外れた瞬間に・・周囲のパネルに接触して・・傷が入ります)


外したドアは・・毛布などを敷いた・・平らな作業台に置くと・・作業性が良いですよ。

この様にピンを抜きます

この様な仕組みです

 素人さんは・・ここでアウトですね・・

スライドドア内装は・・ドアが車に付いた状態だと・・意外に外しにくい・・です。

ドアを閉めると・・シートなどに干渉しますし・・。

開けた状態だと・・クオーターパネルに干渉します。

ベストは・・ドアを外してから・・内装を分解する手順です。

メーカーの製造ラインでも・・塗装後・・一旦車体からドアを外して・・組み立ててますから・・。



最初の壁は・・ドアのインナーハンドル外しです。

不要な軍手を隙間にねじ込み・・金具を押し出して・・外します。

あらゆる方法を試しましたが・・今のところ・・これがベストな手段です。


DIYで内装を外すにも・・最初の壁が・・インナーハンドルですからね。

内装を外します

配線を外します

 内装を外します

隙間から・・クリップを1個ずつ解除して・・内装を剥がします。

樹脂内装も無理に引っ張ると・・内装が折れたり・・クリップ固定箇所が折れたりします。

内装外しは・・優しくね♡


内装が外れたら・・接続ハーネスASSYを外します。

パレットは・・スライドドア内部のサブハーネスと分離出来るので・・優秀ですね。

内側の仕組みです

防水フィルムを外します

 防水フィルムは・・配線の下ですよ!

防水フィルムは・・接続ハーネスの下まで潜りこんでます。

薄いビニールなので・・無理に引っ張ると直ぐに破れます。


コツは・・ゆっくり・・じわーーと・・引っ張る事です。

焦らないで!・・ね♡

リアガーニッシュを外します

ベルトモールを外します

 外装部品を外します

この外装品は・・最初に外しておくのが・・ホントはベストです。

水切りモールを外さないと・・ガラスは抜けません。

水切りモールを外すには・・リアガーニッシュを外す必要があります。

もう・・連鎖が発動し始めてます。

ガラス固定ネジを外します

ガラスが外れました

 ガラスを抜きます

ガラスランゴムを抜いて・・ガラスを外す準備を行います。

ガラス固定ネジを外して・・一旦ガラスを奥(下側)に下げます。

すると・・レールからガラスが外れるので・・ガラスは外れます。

ちょっとした・・知恵の輪・・状態ですよ。

挟み込みセンサーを外します

リンクユニットを外します

 リンクユニット周辺を分解します

パワースライドドアには・・挟み込み防止センサーゴムが付いてます。

パレットは・・そのコネクターが手前に有るので・・親切ですね。

車種によっては・・ドアの奥にコネクターが有り・・厄介です。


挟み込みセンサーを外したら・・ドアのリンクユニットを外します。

その際・・複数のワイヤーを外しますが・・位置と・・取り回しを・・メモか写真で残しましょう。

組付け時・・どちらでも付いてしまうと・・悩みますよ。



そして・・取り回しを間違えると・・ドアの作動不良の悪夢・・が待ってます。

後ろガラスレールを外します

ワイヤーローラーを外します

 分解手順が重要です

後部のドアロックを外す為に・・ガラスレールを先に外します。

パワースライドドア開閉モーターを外す為に・・ヒンジとワイヤーローラーを分離します。

ドア開閉モーターの隙間に・・フルオープン固定ケーブルが通るので・・ケーブル経路の確認も必要です。


・・・とにかく・・部品点数が多い上・・記録しながら・・もありまして・・時間が掛かります。

でも・・記録しないと・・組付け時に・・更に時間が必要になりますよ。


部品を外してる最中は気にならない些細な仕組みも・・組付け時には悩みの種と・・なります。

レギュレーターなどを外します

ほぼ・・分解完了です

 後は・・手当たり次第に分解です

もう残ってる部品は・・単体なので・・手当たり次第に外していきましょう・・順番は関係ありません。

そして・・塗装したドアに・・逆の順序で・・組付けていくだけです。

まあ・・最初にブラックアウトテープは・・貼っておく必要がありますけどね。


スライドドア交換の場合は・・ダメージドアを外す・・。

新品ドアを仮合わせの為に取り付ける・・。

(クオーターパネル修正の為に・・何度も脱着したりもします)

ドアの裏側を塗装する為に外す・・

表を塗装する為に取り付ける・・。

部品を組付ける為に外す・・。

完成の為に取り付ける・・と・・脱着回数がとにかく多いです。


しかし・・その都度外した方が・・作業効率は上がるので・・悩ましい点です。


スライドドアの取り付けをサポートしてくれる・・キャスター付きの固定具も販売されてますが・・。

その器具に重いスライドドアを装着するのも・・リスクが付いて回ります。

サポートメンバーが居れば・・ベストですが・・工場によっては人員的に・・厳しいです。


メーカーさんも・・簡単に脱着出来るスライドドアを・・考えてください・・。

現場は今・・増えたスライドドア車で・・作業量が増えてますので・・。   SK



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