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mH1 100台限定のレア車を修理しました

 激レア車・・mH1がご入庫です

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

協和自動車に、非常に珍しいレア車がご入庫です。

その名はmH1・・マツダのロードスターをベースに・・カー用品店でお馴染みのオートバックスが企画した・・コンプリートカーです。

そのレトロな外装を実現する為に・・。

前後バンパーはもちろん・・ヘッドライトやテールランプも違います。

更に・・左右フロントフェンダー・・極めつけはボンネットまでオリジナルな・・気合が入ったモデルです。


特に前から見ると・・ロードスターの面影は・・感じさせませんね。

ちなみに・・ヘッドライトはミラジーノの部品を流用してるので・・ある意味・・安心です。

怪しい社外ヘッドライトは・・マジでゴミですから・・。



今回は・・リアバンパーの修理塗装を行います。

 FRPバンパー特有のダメージです

普通の車のバンパーは比較的しなやかな樹脂製ですが・・。

mH1のリアバンパーは・・オリジナル形状の少量生産なのでFRP製です。

FRPは小型のボートでお馴染みの・・ガラス繊維を樹脂で固めた素材です。

なので・・普通のバンパーよりは分厚く・・硬い印象です。

故にぶつけたら・・割れるイメージですね。


今回の修理箇所のリアバンパーも・・ぶつけた箇所は割れてます。

その衝撃の影響?で・・バンパーの・・あらゆる箇所の塗装にクラックが入ってます。

コレ・・・難しい問題です。


バンパーに多数存在する塗装クラックを・・当たり前に修理見積すると・・えらい金額になるからです。

実際・・手間も掛かりますから・・。

しかし・・慣例的に・・そこまで修理費用を取れないのが現実です。

その辺が・・ディーラーさんなどがバンパー修理を嫌がる理由です。


まあ・・今回は100台限定のレア車なので・・新品バンパー部品代も高額なのが予想されます。

そもそも・・まだ補修部品は手に入るのか?・・のレベルなので・・迷わず修理します。

 仕組みを検証します

正直・・筆者でも・・コンプリートカーを触るのは怖いです。

自動車メーカーの・・作業法則から外れる事があるからです。

なので・・じっくり観察して・・仕組みを理解した上で・・作戦を練ります。


テールランプの配線も・・ギボシ接続ですし・・警戒してます。

普通の車は・・コネクター接続ですからね。


手順としては・・両側のテールランプを外してから・・バンパーを外すと・・良さそうです。

 ベース車とは勝手が違います

テールランプは・・検証の結果・・この2か所と外側のビスを外せば外れます。

ハーネスは・・外側にコネクター接続が有り・・電球はソケットごと外せば・・テールランプは完全に外れます。

うーん・・一筋縄ではいきませんね・・。

(実際は・・余分な部分まで外して・・不要な部分は組み戻してます)


バンパーは・・ナンバー裏のビス・・両サイド先端のビス・・トランク内側のボルトで固定されてました。

トランク内側で固定されてるボルトは・・本来は樹脂製のサイドサポートが取りつく穴です。

mH1はカスタムバンパーなので・・ボルトで貫通させて・・ダイレクト固定です。


でも・・ゴムパッキンで防水処理が丁寧にされてるので・・丁寧な造り・・と言えます。

 バンパーが外れました

無事にバンパーが外れました。

テールランプの穴を塞ぐ為のゴムシートは・・下手に触らない方が安心です。

(テールランプ裏の多数のボルトは・・このゴムシートを固定してました)

 表も裏も・・汚れ落としからスタートです

バンパー修理の第一歩は・・水洗いで泥を洗う事です。

特に・・裏側には積年の泥が固着してるので・・最初に洗います。

表面を修理後に・・写真の様に裏向けたくは・・ないですからね。
(どうしても・・表に細かい傷が付く)


裏を洗ったら・・表も洗います。

専用のタワシでしっかり洗い・・汚れか傷か・・を判断するためです。

汚れに埋もれてた・・傷を見落とすのは・・初心者アルアル・・ですから。

 調色もバッチリ!

mH1(ロードスター)のトランクは電磁オープナーです。

配線などを外してるので・・万が一開かなくなると厄介なので・・ウエスを嚙ませてロックはしません。

転ばぬ先の・・なんとやら・・です。


天気も良いので・・屋外で調色も行います。

マツダの純正色だったので・・助かりました。

 修正後・・全面サフェーサー仕上げです

割れ・・傷・・ひび割れを修正しました。

今回は・・塗料のひび割れ範囲が広いので・・思い切って全面サフェーサー仕上げを行います。


正直・・サフェーサーを塗装後に見つけた・・ひび割れもありました。

修正後・・もう一回・・サフェーサーを塗装します。


サフェーサーなどを塗ってみないと分からない・・ダメージもある・・好例ですね。

まあ・・その後の水研ぎは・・えらい大変・・ですけどね。



また・・この時に・・牽引フックカバーの調整も行ってます。

FRPバンパーに・・純正の牽引フックカバーを装着してるので・・ピッタリとフィットしません。

完全には無理ですが・・出来るだけ段差が出ない様に・・加工しました。

所詮・・社外バンパーのレベルなんて・・こんな物です・・。

過去にも・・何度も打ちのめされるので・・もう驚きません。

 塗装します

ブースで塗装します。

表面処理を丁寧に行ったFRPバンパーは・・樹脂バンパーより塗装の乗りが良い・・感じがします。

純正バンパーより・・表面が硬いからなのかな??

まあ・・筆者の肌感覚なので・・あてにはなりませんが・・。

 レア物なので・・大切に・・

バンパーを取り付け・・テールランプを取り付け・・ナンバーを取り付けます。

最後に・・ナンバープレートボルトの封印を取り付けて・・完成です。

深みのある・・キレイなメタリックブルーに仕上がりましたね。


そうです!このバンパーを外すには・・必ず再封印が必要です。

バンパーをナンバーボルトが貫通してるので・・インチキは無理です。



今どきの封印は・・再使用出来ない構造になってます。

表面が非常に薄く・・何かすると・・直ぐに破れる構造ですから・・。


昔は・・どの整備工場も・・好き勝手に封印を脱着・・してました・・。

それ・・用の工具も・・市販されてた・・程ですから・・。

今思えば・・緩い時代でしたね。        SK



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