
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回は・・SUVクーペの新市場を開拓したが・・早すぎてブレイクできなかった・・日産ジュークです。
登場が早すぎた・・のもありますが・・モデル末期では既にSUVブームになってましたので・・。
フルモデルチェンジ出来ずに放置してしまった・・日産のミスです。
(海外ではモデルチェンジしてましたが・・日本未導入です)
優秀なデザイン故に・・2022年末の作業ですが・・いまでも古臭さはありません。
上手に育ててれば・・ヤリスクロスの強力なライバルとなってたでしょう。
そんなジュークを1台でも美しく保つ為・・凹んだ箇所を板金塗装していきます。
儲けではありません!自動車文化の保護が目的なのです!!wwwwwwww
最初は・・お外で・・筆者お得意の調色でスタートです。
使用する塗料の必要量を考えて・・調色します。
稀に・・調色は完了したけど・・必要量に達しなかった場合もあります。
その時は・・レシピ通りに作った・・似た色の塗料で下塗りを行い・・調色済み塗料の使用量を減らし・・塗装を無駄なく完了させます。
余った塗料は変質するので長期保存できません・・無駄を減らす事でコストダウンをしてるのです。
調色が完了したら・・工場内で分解を始めます。
交換するリアドアを分解の上・・車から外します。
クオーターパネルのオーバーフェンダーは・・何と両面テープで固定されてました!
本来は・・当然クリップのみで固定されてるので・・インチキ修理です。
(オーナーの意向かもしれないので・・一概に悪ではありません)
まあ・・見積もり時に見抜いてましたので・・ここもちゃんと修理します。
どのメーカーの新品ドアも・・ボディーカラーで塗装済み・・なんてドアは存在しません。
理由は・・「周囲と色が違う!」とクレームが付き・・返品されるからでしょう。
まあ・・無い物は無いので・・錆止めの黒い電着塗装を研いで・・ボディーカラーを塗装します。
今回はフロントドアとクオーターパネルも同時に塗装するので・・今は裏側の塗装だけでも良いのですが・・。
今のうちに表側も白っぽくしておけば・・塗装回数が減って塗装品質を良く出来ます。
下塗りと裏塗りが完成したら・・表面を再び研いで・・本塗装に備えます。
塗装に邪魔な・・テールランプを外します。
下塗りした新品ドアを取り付けましたが・・案の定・・周囲のパネルと段差が残ります。
新品のドアでも・・意外と個性的なので・・車側で調整が必要です。
凹みがあったフロントドアは・・板金修理で対応します。
まあ・・ドア交換が多い協和自動車ですが・・品質を伴って修理出来るドアは修理しますよ・・。
大きなダメージを無理無理修理したドアは・・使う間に・・いろいろなトラブルが出ますから・・。
錆やパテの剥がれや・・異音など・・いろいろ経験した結果です。
マスキングして・・ブースで塗装します。
パールホワイトなので・・この様にまとめて塗装した方が・・高品質です。
塗装後・・熱風乾燥後・・強力赤外線で焼き付けます。
ちゃんと中まで加熱しないと・・トラブルの元です。
表面だけ乾いて・・内側が半乾きだと・・想像できますよね・・。
しっかり焼き付けてるので・・塗装表面を研ぐ事も可能です。
ゴミや不純物を削ったり・・より表面をツルツルにする為です。
電動ポリッシャーで・・ピカピカにします。
古いドアから部品を移植して・・組み立てます。
どうですか・・パールホワイトでもツヤツヤなのが分かりますね。
塗装したままだと・・部分的に艶が出てない箇所もあったりするので・・手間を掛けた結果がピカピカなのです。
この様な流れで・・板金塗装は進むのです!
きっと・・貴方の想像より・・手間が掛かってますよ。
作業者としては・・今回の修理代は割安・・だと思います。
まあ・・絶対的な金額は・・高価ですけどね・・でもそれ以上の手間と拘りで作業してるから・・割安なのです。
なにせ・・板金塗装は・・職人芸・・ですから。
伝統工芸品と同列で語って欲しい程です。 SK
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