
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
ビフォー
アフター
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回は・・ボンネットに大型ストライプステッカーを貼りたいと思います。
ステッカーも・・塗装面がキレイな新車なら・・そのまま貼るだけですが・・。
何年も使用したお車は・・塗装面に頑固な汚れや鉄粉など・・拭いただけでは落とせない汚れがこびりついてます。
そのままステッカーを貼ったら・・大変な事になりますよ・・。
ステッカーに・・ブツブツが出来てしまうのです!!!
残念ながら?失敗例の写真はありませんが・・ブツブツが多いと・・見るに堪えない仕上がりです。
ハッキリ言えるのは・・「ステッカーで下地は隠せませんよ!」です。
むしろ・・ステッカーで・・より強調されて目立つようになります。
ステッカーを貼る前には・・下地を完璧に整える必要があるのです!
では・・中古車(使用中の車)にステッカーを貼るには・・どうしたら良いのか?
取り敢えず・・ポリッシャーで磨いてみました。
・・・・正直・・ポリッシャーで少々磨いたところで・・塗装面に刺さった鉄粉(異物)は取れませんでした。
もちろん・・手で磨いても・・ぜんぜんダメです。
鉄粉なら・・トラップ粘土が有効では?と思うでしょうが・・。
写真の様なブラウンなどのダーク系色にトラップ粘土を使うと・・逆に・・粘土傷が大量に付いてしまいます。
個人的には・・トラップ粘土は白や銀色以外には使えないと思ってます。
今回は試してませんが・・化学的に鉄粉を溶かす鉄粉除去液なら有効かもしれません。
しかし・・取れるのは鉄粉だけで・・それ以外の異物は取れないので・・イマイチ不安です。
あとは・・異物がホントに取れてるかどうかの判断です。
鉄粉除去剤などは・・手触りでしか分からないのが弱点です。
理想は・・異物の「見える化」です。
塗装表面の異物を見える様にしてから・・確実に除去するのがベストなのです。
ブツブツを目視出来る様にするのは・・3000番の空研ぎが有効です。
分かり易く言い換えると・・目の細かい紙やすりをかけてみる・・のです。
すると・・写真の様に・・異物が見える様になります。
あとは・・このブツ(点々)を取れば良いのです!
この・・3000番のペーパー傷は・・ポリッシャーで磨けば落とせるので・・大丈夫です。
ブツを消すには・・1個1個・・研ぎ落として・・平らにするしかありません。
左の写真は・・ペーパーを高速振動させて・・ブツを削り落とす道具です。
手でも出来ますが・・より早いです。
ペーパーを当てて分かったのですが・・。
この車・・以前にストライプテープを貼ってた様です・・跡が出てます。
きっと・・ストライプテープが劣化して・・剥がしたのでしょう。
個別に異物は研ぎ落としたので・・ペーパー傷を消す作業を始めます。
粗目のコンパウンドを使用して・・艶を出していきます。
細目のコンパウンドは・・粗目のコンパウンド傷を消す程度の力しかありません。
必ず・・粗目のコンパウンドから始めましょう。
世の中・・何故か・・いきなり細目コンパウンドから始める方が多すぎます。
粗目が怖いのは分かりますが・・細目でいくら頑張っても・・ダメなのです。
ポリッシャーで粗目・細目・極細目とステップアップしながら磨き・・ピカピカです。
同時に・・もちろんツルツルです。
見た目自体は・・処置前と大差はありませんが・・ステッカーにとっては大きな違いなのです。
これで・・ようやくステッカー貼り付け作業に入れます。
今回使用するのは・・スズキ純正ステッカーです。
説明書に従って・・位置を決め・・マスキングテープでガイド線を引きます。
その後・・塗装面の油分を・・ワックスオフで除去します。
中性洗剤の水溶液をスプレーで吹き付け・・ゴムヘラで、ぬぐい取ります。
これは・・表面のホコリを除去してます。
ホコリ除去なので・・布のウエスではダメなのです。
ボンネットに再びスプレーして・・ステッカーを貼り付けます。
剥離紙の上から・・ゴムヘラでエアーと水分を押し出します。
取説ではそのまま乾燥させる・・とありますが・・筆者は即・・剥離紙を剥がします。
理由はエアーや水分が残ってたら・・時間経過で抜けにくくなるからです。
メーカーの考えは・・ステッカーの中に残ったエアーは時間と共にそのうち抜けるからOK・・だと思うのですが・・。
実際のユーザー相手だと・・引き渡し期日が近いので・・悠長には待てません。
速攻で美しい美観が必要なので・・剝離紙は剥がし・・最終仕上げを行いたいのです。
剥離紙は・・中央から破り広げる方法が良いですよ。
剥離紙を剥がしたら・・スプレーして・・ゴムヘラでエアーや水分を押し出します。
剥離紙を剥がしてるので・・細かいエアーや水分も・・良く見えます。
最後は・・ウエスで押して・・よく馴染ませてください。
最後に・・表面の洗剤成分を落とすのも・・お忘れなく・・。
これで・・このページ最初のビフォーアフターになりました。
ここまで徹底的に対処して・・ようやくキレイに貼れるのが・・大型ステッカーです。
垂直面のドアサイドならともかく・・上向きのボンネットやルーフは・・要注意です。
それは・・サイドとは比較にならない程・・鉄粉や異物が存在するからです。
適当な下地の上に貼ったステッカーは・・マジで悲惨です。
直径2ミリ・・高さ0.5ミリのテント・・状態になりますから・・。
ステッカーは意外と高価なので・・失敗は許されませんよ。
そもそも論なのですが・・ボンネットやルーフにステッカーを貼るのは避けましょう。
直射日光が当たる保管環境だと、ボンネットや屋根に貼ったステッカーは3年も持ちません。
紫外線でステッカーがボロボロになり・・汚い見た目になります。
そしてステッカーを剥がしたら・・日焼け跡が残るので・・ダブルで悲惨なのです。
個人的に・・マイカーにステッカーは絶対に貼りません。 SK
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