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中古車にボンネットステッカーを貼ったら、プツプツが出て来た?

ビフォー

アフター

 中古車にストライプを貼りたい

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


今回は・・ボンネットに大型ストライプステッカーを貼りたいと思います。

ステッカーも・・塗装面がキレイな新車なら・・そのまま貼るだけですが・・。

何年も使用したお車は・・塗装面に頑固な汚れや鉄粉など・・拭いただけでは落とせない汚れがこびりついてます。

そのままステッカーを貼ったら・・大変な事になりますよ・・。

ステッカーに・・ブツブツが出来てしまうのです!!!


残念ながら?失敗例の写真はありませんが・・ブツブツが多いと・・見るに堪えない仕上がりです。

ハッキリ言えるのは・・「ステッカーで下地は隠せませんよ!」です。

むしろ・・ステッカーで・・より強調されて目立つようになります。


ステッカーを貼る前には・・下地を完璧に整える必要があるのです!

 磨いただけでは・・ダメでした

では・・中古車(使用中の車)にステッカーを貼るには・・どうしたら良いのか?

取り敢えず・・ポリッシャーで磨いてみました。

・・・・正直・・ポリッシャーで少々磨いたところで・・塗装面に刺さった鉄粉(異物)は取れませんでした。

もちろん・・手で磨いても・・ぜんぜんダメです。


鉄粉なら・・トラップ粘土が有効では?と思うでしょうが・・。

写真の様なブラウンなどのダーク系色にトラップ粘土を使うと・・逆に・・粘土傷が大量に付いてしまいます。

個人的には・・トラップ粘土は白や銀色以外には使えないと思ってます。


今回は試してませんが・・化学的に鉄粉を溶かす鉄粉除去液なら有効かもしれません。

しかし・・取れるのは鉄粉だけで・・それ以外の異物は取れないので・・イマイチ不安です。


あとは・・異物がホントに取れてるかどうかの判断です。

鉄粉除去剤などは・・手触りでしか分からないのが弱点です。

理想は・・異物の「見える化」です。

塗装表面の異物を見える様にしてから・・確実に除去するのがベストなのです。

 ブツブツの「見える化」

ブツブツを目視出来る様にするのは・・3000番の空研ぎが有効です。

分かり易く言い換えると・・目の細かい紙やすりをかけてみる・・のです。

すると・・写真の様に・・異物が見える様になります。

あとは・・このブツ(点々)を取れば良いのです!


この・・3000番のペーパー傷は・・ポリッシャーで磨けば落とせるので・・大丈夫です。

 ブツを・・1個1個・・潰していきます

ブツを消すには・・1個1個・・研ぎ落として・・平らにするしかありません。

左の写真は・・ペーパーを高速振動させて・・ブツを削り落とす道具です。

手でも出来ますが・・より早いです。


ペーパーを当てて分かったのですが・・。

この車・・以前にストライプテープを貼ってた様です・・跡が出てます。

きっと・・ストライプテープが劣化して・・剥がしたのでしょう。

 磨き込みます

個別に異物は研ぎ落としたので・・ペーパー傷を消す作業を始めます。

粗目のコンパウンドを使用して・・艶を出していきます。

細目のコンパウンドは・・粗目のコンパウンド傷を消す程度の力しかありません。

必ず・・粗目のコンパウンドから始めましょう。



世の中・・何故か・・いきなり細目コンパウンドから始める方が多すぎます。

粗目が怖いのは分かりますが・・細目でいくら頑張っても・・ダメなのです。

 完全にツルツル・・です

ポリッシャーで粗目・細目・極細目とステップアップしながら磨き・・ピカピカです。

同時に・・もちろんツルツルです。

見た目自体は・・処置前と大差はありませんが・・ステッカーにとっては大きな違いなのです。



これで・・ようやくステッカー貼り付け作業に入れます。

 位置決めします

今回使用するのは・・スズキ純正ステッカーです。

説明書に従って・・位置を決め・・マスキングテープでガイド線を引きます。


その後・・塗装面の油分を・・ワックスオフで除去します。

 貼り付け

中性洗剤の水溶液をスプレーで吹き付け・・ゴムヘラで、ぬぐい取ります。

これは・・表面のホコリを除去してます。

ホコリ除去なので・・布のウエスではダメなのです。


ボンネットに再びスプレーして・・ステッカーを貼り付けます。

 エア抜き

剥離紙の上から・・ゴムヘラでエアーと水分を押し出します。

取説ではそのまま乾燥させる・・とありますが・・筆者は即・・剥離紙を剥がします。


理由はエアーや水分が残ってたら・・時間経過で抜けにくくなるからです。

メーカーの考えは・・ステッカーの中に残ったエアーは時間と共にそのうち抜けるからOK・・だと思うのですが・・。

実際のユーザー相手だと・・引き渡し期日が近いので・・悠長には待てません。

速攻で美しい美観が必要なので・・剝離紙は剥がし・・最終仕上げを行いたいのです。


剥離紙は・・中央から破り広げる方法が良いですよ。

 最終仕上げ

剥離紙を剥がしたら・・スプレーして・・ゴムヘラでエアーや水分を押し出します。

剥離紙を剥がしてるので・・細かいエアーや水分も・・良く見えます。

最後は・・ウエスで押して・・よく馴染ませてください。


最後に・・表面の洗剤成分を落とすのも・・お忘れなく・・。

これで・・このページ最初のビフォーアフターになりました。


ここまで徹底的に対処して・・ようやくキレイに貼れるのが・・大型ステッカーです。

垂直面のドアサイドならともかく・・上向きのボンネットやルーフは・・要注意です。

それは・・サイドとは比較にならない程・・鉄粉や異物が存在するからです。


適当な下地の上に貼ったステッカーは・・マジで悲惨です。

直径2ミリ・・高さ0.5ミリのテント・・状態になりますから・・。

ステッカーは意外と高価なので・・失敗は許されませんよ。      



そもそも論なのですが・・ボンネットやルーフにステッカーを貼るのは避けましょう。

直射日光が当たる保管環境だと、ボンネットや屋根に貼ったステッカーは3年も持ちません。

紫外線でステッカーがボロボロになり・・汚い見た目になります。


そしてステッカーを剥がしたら・・日焼け跡が残るので・・ダブルで悲惨なのです。

個人的に・・マイカーにステッカーは絶対に貼りません。     SK


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