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ムーヴキャンバスのツートンカラー塗装

 見えないダメージに注意

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

オシャレでプレミアムな軽自動車が・・初代ムーヴキャンバスです。

機能的には確かに2代目の方が進化してますが・・贅沢なコストの掛け方度合いでは・・初代の圧勝なのです。

ホント・・メッキパーツや樹脂外装パーツをふんだんに使い・・多くの手間が必要な位置でのツートンカラー塗装など・・気合しか感じません。


そんな気合の初代ムーヴキャンバスが事故でご入庫です。

スライドドアレールカバーは衝撃で吹き飛んでた様ですが・・。

見た目的にダメージは少ない様です。


・・・しかし・・バンパーやテールランプを外してみると・・結構酷いダメージでした。

まあ・・大人しい見た目に騙されるのは・・板金見積もりアルアルなので油断はしてませんよ。

 クオーターパネルが陥没してました

中身は・・バンパーサイドサポートが割れて・・クオーターパネルが陥没してます。

まあ・・正確にはエンドサイドパネルが陥没して・・クオーターパネルと隙間が発生してました。


正直・・かなり嫌らしいダメージですね。

修理方法的には・・間違ってもパテで埋めるだけではダメで・・鉄板を裏から叩いて隙間を塞ぐ必要があります。

パテで埋めると・・時間が経過するとパテにクラックが発生して・・結局・・水漏れなどのトラブルが発生するのです。

なので・・内張りを外して・・何とか裏から叩く必要があるのです。

 取り敢えず・・調色します

取り敢えず・・ベージュ色の調色作業を行います。

ぶっちゃけ・・パールホワイト色は隙間から少し見えるだけなので・・基準色そのままを使います。

 板金後・・下塗りします

隙間を塞いで・・下塗り塗装を行います。

ダメージ範囲は・・両方の色の範囲に拡がってまして・・ツートンカラー塗装が必要です。

 防水コーキングを施します

最終的な鉄板同士の隙間は・・コーキング剤で塞ぎます。

コーキング剤は高密着性かつ柔軟性があるので・・将来的にも割れる心配はありません。

 チョイ見えの・・パールホワイトを塗装

正直・・パールホワイトが見えるのは・・スライドドアレールの隙間から見える範囲だけです。

でもでも・・そこをちゃんと仕上げるのが・・協和自動車の拘りなのです。

 小面積ですが・・しっかりマスキング

パールホワイトが乾いたら・・ベージュ色を塗装します。

塗装するのはクオーターパネルだけですが・・車両全体をビニールで覆います。

これなら・・想定外の位置に塗料が付着する事は有り得ませんね。

正直・・コストが掛かりますが・・お客様のお車を汚す訳にはいきませんので・・必要経費です。

 ベージュ色を塗装します

ベージュ色を塗装します。

傷を修理した・・スライドドアレールカバーも同時に塗装します。


ポイントはパールホワイト部分との境界部分です。

最後の最後に・・境界線に貼ったマスキングテープを・・塗装直後に剥がします。

完全に乾いてしまうと・・つられて剥がれてしまうリスクがあるからです。

この辺りは・・膜厚の薄いプラモデルとは違うトコロなのです。

 組付け後・・システムチェックで完璧!

塗装後・・新しい部品を組付け・・仕上げます。

最後に・・診断機でシステムチェックをして・・完了です。

バンパーにセンサーが付いてるので・・システムの確認は必要なのです。

 キレイに仕上がりました

無事・・キレイに仕上がりました。


将来的に・・この初代ムーヴキャンバスは必ず再評価される時期が来るでしょう。

贅沢な造りはもちろん・・ハイセンスで高級な可愛さを徹底させたコンセプトも含めてです。

やはり・・ターゲット層を絞れば絞る程・・純度が上がる・・良い事例だからなのです。   

道具的な車以外で・・八方美人は悪手です。         SK



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