
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回は、CB400SF用ジョーカーズ製FRPテールカウルを塗装していきます。
このカウルはFRP製なので・・下地処理を丁寧に行わないと・・キレイな仕上がりにはなりません。
どうしても・・つなぎ目などにピンホールがあったり・・表面が波打ってたりするからです。
カラーリングは・・純正カウルの赤い「この色」に合わせます。
しかしバイク本体のカラーコードはNH411Mで・・シルバーでした・・。
残念ながら・・この色の情報が無いので・・ゼロから始める調色生活・・のスタートです。
取り敢えず・・表面を磨いて汚れを落とし・・正確な調色の準備を行います。
細かい傷やくすみ・・水垢などがあっては・・調色は出来ませんから・・。
色の情報が手元に無いので・・自動車の色見本から近い色を探します。
その調色レシピをベースに・・出来るだけ近くなる様に調合を調整していきます。
ぶっちゃけ・・どこぞの塗装屋さんが調色して再塗装した赤色な上に・・色褪せも重なり・・調色は困難を極めました。
まあ・・何とか合格点までは辿り着きましたよ。
このカウルは・・上下2個のパーツを合体させて出来てる様です。
なので接続部は・・正直デコボコです・・・。
取り敢えず・・手触りを頼りに表面を削り・・突起を無くしていきます。
この手のFRP製品は・・サフェーサーを塗ってからスタートです。
サフェーサーを塗る事でようやく・・表面の状態が把握できるからです。
そのサフェーサーを塗る為に・・設置方法を工夫します。
塗装の出来栄えに関わる重要な要素に・・設置方法の良し悪しがあります。
表も裏も無理なく塗れて・・ぐらぐらせず・・などなど・・注意点がいっぱいなのです!
サフェーサーを塗る事で・・ピンホールがハッキリ見える様になりました。
この穴をパテで埋めていきます。
このジョーカーズの製品・・予想以上に品質が良くて・・感心しました。
特に面がキレイで・・映り込みが良いです。
表面の穴を埋めたら・・2回目のサフェーサーを塗ります。
今回は赤色を塗装するので・・白サフェーサーに赤を混ぜて・・ピンクサフェーサーにします。
ピンクサフェーサーの上なら・・半透明に近い赤色でもキレイに発色出来るのです。
乾いたサフェーサーをペーパーで研ぎ・・表面を滑らかにします。
そしたら・・調色した赤色を塗装します。
今回はソリッドレッドですが・・クリア塗装も施し・・極上にします。
クリアを十分に乾燥させたら・・クリア塗膜を研いで平滑にして・・更に磨き上げます。
カウルの内側は、筆塗ですが・・黒に塗装する事で・・非常に締まった仕上がりになります。
隙間から内側が見える事がありますから・・ね。
某高級イタリアンバイクのカウル内側も・・同様に黒いですよ。
今回も本格仕上げでピカピカに出来ました。
作業者の筆者もライダーなので・・バイク乗りの気持ちは理解してるつもりです。
やはりバイクは趣味の乗り物でもあるので・・皆さんのバイクもキレイにしてあげたいのです。
しかし・・コスト的に割に合わない事例が多いのです。
今回は塗装済み製品が無い・・社外FRP製カウルなので塗装は必須ですが・・。
新品でも、塗装済みの純正カウルが買えるなら・・塗装するより・・そちらをオススメします。
筆者も頑張って作業してますが・・さすがに純正新品のクオリティには勝てません。
また・・大量生産品の純正部品の方が・・ぶっちゃけ安いです。
手作業の一品物塗装は・・塗装職人のカスタム塗装と同じなので・・高額になりがちです・・。
オーダーメイドのスーツと同じイメージと考えてください。
昔ながらのイメージだと・・傷などが付いたら、部品交換より現物修理塗装の方が安い?みたいなイメージがありますが・・。
特にバイクパーツの場合は・・手作業で修理塗装した方が高額になります。
なので・・部品が入手出来るなら・・迷わず交換しましょう・・安くてキレイですよ。
特にグラフィックやデカール類が貼ってあるカウルは・・修理はぶっちゃけ・・困難です。
バイクの外装は・・基本的に交換するものだと・・考えてください。
ちなみに・・バイク雑誌に出てくる様なカスタムペイントは・・最低でも数十万円以上掛かってます。
半端ない手間・・ですからね。 SK
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