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サンバーバンは代わりの効かない車なので強引に修理します

 全損見積もりのサンバーバン

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


酷く追突された・・スバルのサンバーバンがご入庫です。

大まかな見積もりだけで・・経済的に全損だと・・感じました。

車自体が短く成る程・・変形も酷いので・・技術的にも修理は難しいかな?と考えてました。

 室内まで縮んでます・・

技術的に修理が難しい?理由は・・室内パネルまでも歪む・・酷いダメージだからです。

もちろん・・メイン骨格やクオーターパネル自体も移動・・変形してます。

しかもスバルサンバーは・・リアエンジンなので・・エンジンを避けながらの修正作業になります。

ただのFF車でさえ困難なフレーム修正を・・RR車で行うのは困難を極めるのが予想されたからです。


リアエンジンなので・・もちろんエンジン関係もダメージがあります。

マフラーや触媒・・足廻りの部品も交換したら・・修理代は100万円オーバーです。

普通だったら・・新車や同等程度の中古車に代替えするのが現実的なダメージなのです。


しかし・・修理せざるを得ない・・大きな理由があったのです!

 新品ドアを仮取り付け

代替え出来ない理由とは・・他の軽バンは・・荷台の長さが足りないのです!

概ね畳位の大きさの建築資材を運ぶのですが・・現行エブリイバンやハイゼットカーゴでは積めないのです。


それは・・サンバーバンはフルキャブ車で・・前輪がお尻の下にあります・・運転手位置が前方になるので・・荷台が長いのです。

他の軽バンはセミキャブ車で・・前輪は運転手より前にあります・・するとサンバーより運転手位置は後方に座る事になり・・荷台の長さが犠牲になってるのです。

エブリイバンなどでも・・確かに座席を前にスライドさせれば積めますが・・狭くてダメです。

普通車のタウンエースバンもありますが・・やはり普通車は幅が広く・・現場に入れない可能性があり・・ダメなのです。

そんな訳で・・全てを満たすのは・・サンバーバンしか無く・・修理をご希望なのでした。



そんな訳で・・取り敢えずバックドアを交換して・・修理作業の開始です。

 骨格修正も完了です

シャイだか凄腕の板金スタッフが・・骨格修正を終わらせました。

クオーターパネルはアウターのみ交換で・・インナーは修正してます。

 内装が無いので・・内側もパテ仕上げ

軽バンは内装がミニマムなので・・室内からも鉄板が丸見えです。

なので・・内側の鉄板も外板同様に整形する必要があり・・大変です。

ぶっちゃけると・・内装で隠れる車の場合だと・・隠れる室内側の鉄板までパテは入れません。

鉄板修正後・・錆止めと最低限の塗装のみです。

下手にパテを入れると・・内装取り付け時の衝撃などで・・割れたりしかねませんから・・。

 表側の下地も・・作っていきます

交換した表側のクオーターパネルも・・溶接部分の錆止めなどの処置を施します。

 内側の下地塗装

室内側に下地塗装を施してます。

内装の無い軽バンは・・キレイに仕上げる面が2倍に増えるので大変です。

 表側を塗装しました

内側も外側も塗装してから・・組み付けを開始します。

 組み付け作業中です

エンジン関係の部品も交換して・・仕上げに入ります。

あとは・・車名ステッカーなどを貼っていくだけですね。

 奇跡の復活と・・言えるかもしれません

長期間に渡る地道な努力の末・・奇跡の復活を果たしたサンバーバンです。

代わりの効かない車種なので・・末永く可愛がってあげてくださいね。



それにしても・・被害事故時の代替え費用には不満がありますね。

修理するなら時価額以上の修理代が出るのに・・代替えだと時価額までです。

今回のサンバーバンの様に・・年式が古いと時価額も低いので・・同等程度の中古車への代替えも不可能なのです。

被害事故なら・・せめて・・同等程度の中古車への代替えは認めて欲しいですよね。

古くて貴重な車は・・特に危険なのです。      SK


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