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スズキスペーシア ピンク色の車は修理代が割高?

 薄ピンクの車は要注意?

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


今回のミッションは・・凹んだスライドドアを交換するだけですが・・大きな問題がたちはだかります。

それは・・薄ピンク色の退色問題です。

要は・・塗装の色褪せですね・・。


手前の部品は・・補給品の新品ドア(未塗装品)です。

このドアを普通に塗装するだけでは・・上手くいかないのです。

 ルーフは限りなく銀色に近いです

この車の塗装が一筋縄ではいかぬ理由は・・上下の色の違いです。

写真のボデー上部は太陽の紫外線をモロに浴びる影響で・・色褪せが進むのです。

なので・・違和感なく塗装しようとすると・・上下別の2色を作る必要があるのです。



調色(色合わせ)を進めると・・案の定・・ルーフ付近はピンク色が薄く・・殆どシルバーに近い状態です。

このピンク色はシルバーに少し赤色を混ぜて作ります。

作った色から赤を抜く事は不可能なので・・シルバーを増やして作るしかありません。

計画的に色を作らないと・・塗料が余ってしまい・・困ります。

 側面は比較的ピンクが残ってます

ルーフ周辺に比べて・・ドア下部は比較的ピンクが残ってました。

ルーフの調色時に増えてしまった塗料に・・赤色成分を追加して調色します。


そうです・・色が薄い方から調色を始めると良いのです。

少しずつ赤色を足していき・・色も量もバッチリ出来ましたよ。

 敢えて・・新車時の色で塗装します

いままで・・退色が原因でツートン塗装と書きましたが・・正確には3色作るのが正解なのです・・。

それは・・ドアの室内側の色です。

はい・・車内側は紫外線吸収ガラスの効果もあって・・日焼けはありません。

なので・・車内側は新車時の色なのです。


今回の車内側は・・新車時のピンク色で塗装します。

ついでに・・表側も新車時のピンク色で下塗り塗装してみました。
(下塗り塗装してあると、塗り重ね回数が減るので仕上がりも良く出来ます)

 凹んだドアを外します

ドアの下塗りが乾燥するまでの間に・・分解を進めます。


スライドドアを外して・・ヒンジやローラーなどを移植するのです。

 パワースライドドアは複雑な構造です

スライドドアを分解する前には・・必ず写真撮影が必要です。

ワイヤーハーネスやケーブルの位置関係・・ホールカバーやボルトの種類など・・分解時には何気に作業しまうと・・組み立て時に???となります。

それが不幸の始まりなのです。


例えばケーブルの取り回しが少し違うだけで・・ドアハンドルの動きが悪くなったり・・パワースライドドアの作動不良などが発生するのです。

なので・・適当に組み付けるのは絶対NGなのです。


この写真も・・組付け時に???になってる状態だと・・お宝写真なのです。

 新車時の色との対比です・・ここまでとは!

仮塗りをしたドアを取り付けました。

スライドドアの色が新車時のピンク色なのです!

いかに薄ピンク色が退色するか・・一目瞭然ですね。

 マスキングからの・・上下ツートン塗装です

マスキングして・・ツートン塗装します。

 手間を掛けただけありますね

下塗りを施してあるので・・色の染りが良いです。

塗装は出来るだけ薄く塗装した方がシャープな見た目に出来ます。

もちろん・・適切な塗膜厚さを確保した上での話です。


塗り重ね過ぎた塗装は・・何だか野暮ったく見える物です。

分かり易い例だと・・塗装表面に細かい凸凹が出来てしまい・・新車時とは雰囲気が違う事になるのです。

まあ・・塗装屋さんの自己満足の領域でもありますが・・。

 違和感無く仕上がり・・満足です

無事に組みあがり・・完成しました。


まあ・・スライドドアだけのダメージだったので・・車体にダメージはありませんからね。

その辺りは車体と完全に繋がってないスライドドアのメリットなのです。

ヒンジドアの車は・・どうしてもピラーにダメージが残りますからね・・。


今回も・・バッチリ!完成なのです。     SK


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