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N-BOXクオーターパネル修理 完結編 佐賀県・小城市・協和自動車

 N-BOXのクオーターパネル凹み

N-BOXカスタムの黒・・・押しの強い人気車種ですね。

圧倒的な室内空間の広さで今や不動のトップセールスを保ってます。

室内の広さは試運転さえ要らない絶対的なアピールポイントですね。

さらに走ってみてもライバルに比べて力があるので更に納得させる力がありますね。

以前のホンダは軽自動車から撤退するのか?と言われる位にイマイチでしたが。

このN-BOX以降は軽自動車に普通車のクオリティを導入することで大幅にレベルアップしました。

それ以降の快進撃は皆さんご存じの通りです。

逆に良すぎて日本でのホンダ車の3割をN-BOXだけで占めるようになってしまいました。

でもご存じの通り軽自動車の利益は小さいので利益は上がらなくなりました。

最近軽自動車が高額になってきた理由は単価を上げて何とか軽自動車で利益を上げようとしてるからです。

 プレスラインが凹んで歪んでます

さて、修理ですがプレスラインを直すことで周辺の歪を極力小さくしたいです。

爆心地の鉄板の潰れはパテ埋めしか無いですが、極力範囲を狭くします。

N-BOXみたいな平らな面が多い車の修理は気を遣います。

完全に平らにしないと背景の映り込みで修理跡が分かってしまいます。

更に黒色は背景をよく映すので難易度MAXなのです。

なので当社でも白色の車なら修理可能なダメージでも、

黒色だと広範囲の面精度が確保出来ない理由で交換をお勧めするケースもあります。

面精度が悪い(若干うねってる状態)と映り込みが悪くなり修理したのがすぐに分かってしまうからです。

せっかくお金を出して修理するなら満足度が高い方がお互いハッピーですからね。

 オリジナル工具で叩き出し

今回の為に急遽製作したオフセットたがねで叩き出します。

鉄板に熱を加えないので車に優しいです。

鉄板に一度熱を加えてしまうと鉄板が硬くなり柔軟性が失われます。

車は走行中は常にねじれながら走ってます、車全体がバネみたいな物です。

修復歴無しの中古車が好まれる理由です。

オリジナル工具であっさり修理

 歪の範囲を極力狭く

叩き出し際の膨らみなどを平らにならします。

事故の際に付いた傷も削って平らにします。

今回はスライドドアは塗装しないので修理範囲を狭くする必要があります。

修理範囲が狭く済めばボカシ塗装できる範囲が広がり色の差が出にくくなります。

 パテを薄く入れます

爆心地の凹みと周囲の塗装との段差を無くす為に超薄くパテ盛りです。

パテは厚くなるとデメリットがいっぱいでます。

パテは時間経過で収縮します、当然パテが厚いと収縮も大きくなりパテ跡が出ます。

究極は凹みをハンダで埋めてサフェーサーのみで仕上げる技ですが・・・。

旧車の分厚い鉄板でないと、やすりで削るうちに周辺の鉄板が薄くなってしまいます。

今ではパテの進化も相まって伝統芸能化してますね。

 サフを塗装します

パテ研ぎ時のペーパーで傷の入った範囲にサフェーサーを塗装します。

傷を埋める能力が高い塗料です。

下地の隠蔽や錆止めなどの効果も有る美観以外は優秀な塗料です。

当社はプロ用の硬化剤を混ぜる2液式のサフェーサーなので更に優秀です。

 仕上げパテで鏡面仕上げ

現状では確認が困難なピンホールやペーパー傷を仕上げパテで埋めます。

仕上げパテは水研ぎするので汚れ防止をします・・細かい気づかいで仕上がりに影響します。

 塗装後に再研磨します

塗装後に再研磨します。

均一な塗装肌の再現の為や表面に付着したゴミや塗料の塊などを削ります。

非常に細かいペーパーで削るのでコンパウンドでも消える傷です。

その後電動ポリッシャーで艶を出していきます。

 キレイな仕上がりです

まだ磨き工程の途中ですが、歪の無いキレイな面が分かりますね。

工場内部が映って恥ずかしいですが・・・。

現状はまだ白ボケてますが、勝負はこれからです!。

これからコンパウンドを徐々に細かくしてシャープな艶を目指します。

最期は専用の保護剤でコーティングして完成です。

 バッチリ完成!

磨き後に組み付け工程で形になっていきます。

この後に洗車と室内清掃をして完成です。

黒光りして満足度は高いですね、お客様にも喜んで頂けました。


ちなみに協和自動車は分業体制ではありません。

一人が一台を責任を持って最初から最後まで仕上げます。

カトシンが昔在籍していたディーラーの板金塗装工場は完全分業制でした。

分解組付け、板金、塗装とそれぞれ専属で作業します。


★メリットは作業回数が増えるので短期間でスキルが向上します、設備の稼働率も上がります。

隠れメリットは従業員が他の工場に転職しにくく出来る経営者側のメリットを感じてました。

作業が全部出来てしまったら街の板金塗装屋にすぐに引き抜かれてしまいます。

腕の良い板金塗装屋はどの工場も喉から手が出る程欲しい人材です。

理由はゼロから育てたら10年位は半人前の世界なので人件費や教育代が重荷です。


★デメリットは自分以外の作業が理解できない点です。

分解・板金・塗装・組み付け・は当然一連の作業です。

分解範囲が狭ければ板金屋が困ります。

板金屋がパテ範囲などをむやみに広げたら塗装屋が困ります。

塗装屋が余分な場所に塗料を付けてしまうと組み付け時に困ります。

結果無駄な作業が生まれたり、不具合を他人に押し付け合ったりして完成度が下がります。

具体的には塗装範囲が拡大してしまったり、隣接パネルと色が違う現象が起きてしまいます。

板金屋や塗装屋が勝手に部品を外したりすると組み付け忘れなどの重大問題のリスクがあります。


協和自動車は不効率なのは承知の上で一人一台体制で頑張ってます。     SK




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