小城市 ★チョロQ?タント板金塗装事例 フロントの事故 佐賀県・小城市・協和自動車 協和自動車・タックス佐賀 第2ホームページ

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回は一部のスーパーカーを除き樹脂外板率がトップクラスの3代目タント前期型の板金塗装修理を行います。
後期型になると・・・クレームの多かったボンネットなどが鉄板に戻ってしまいましたので前期型は志の高いモデル(検証不足?)と言えるでしょう。
でも・・・重量物の側面ドアなどは重い鉄板のままなので・・・車両重量軽減にはそれ程貢献してないのが実情でした。
でも将来的には車両重量軽減は避けて通れないので・・・樹脂化も頑張って研究して欲しいですね。
ユーザーもプラスチック外装をチョロQみたいと馬鹿にせずに受け入れましょう。
このタントは右前方をヒットしたみたいで・・・ヘッドライトがめり込み、フロントフェンダーが広がってます。
少なくとも現状ではプラスチックフェンダーでコストダウンとはなって無さそうです。
鉄フェンダーでは不要だった部品も多数使用されてて高コストと推測されます。
個人的に気に入ってるのはフロントバンパーとの勘合部でスライドさせればガッチリ連結されるので、少々フロントバンパーを当てても外れない良さがあります。
分解を進めると意外と深刻なダメージなのが見えてきました。
ラジエーターサポートは後ろに傾き・・・タペットカバーと接触してます。
本来は青い線の角度ですが・・・赤い線の角度まで傾いてます。
スプリングバック(少し戻る)を考えたら・・・事故の瞬間はこの倍程度は変形したと考えられます。
ラジエーターサポートが派手に変形してますが・・・メインの骨格も奥の方に向かって潰れてます。
メインの骨格は人間の背骨に相当する重要な骨格で・・・この骨格が基準となり色々なパーツが装着されてます。
なのでメインの骨格を修正しないとヘッドライトなどの部品が正常に取り付かない事になるので必ず修理が必要です。
助手席側の骨格までダメージが波及してるので・・・ラジエーターなども外す必要があります。
予め新品部品に色を塗ります。
この車は黄色ですが・・・エンジン周辺の部品は下地色のグレーに黄色の塗料がパラパラと付着してる状態がオリジナルです。
なので内板色のグレーを塗装します。
車に装着後に黄色の塗料をまぶして・・・オリジナル感を作るのです。
ボンネットもフロントフェンダーも樹脂製ですが・・・ボンネットだけ下地色で塗装済みです。
下地色で塗装済みだと表面に軽く傷を付けて・・即塗装が可能です。
しかし・・・フロントフェンダーは未塗装の樹脂のまま供給です。
この様な樹脂そのものに塗装するためには・・・塗料の食いつきを良くする為に下地塗装をする必要があるので・・・手間が増えますね。
フェンダーも下地塗装済みなら助かるのですが・・・ダイハツさんよろしくお願いいたします。
骨格修正も済みまして・・・カラフルな外観ですね(笑)
今回はラジエーターサポート骨格がエンジンのタペットカバーにめり込んでましたので・・・樹脂製タペットカバーも交換します。
パッキン類も付属してたので・・・簡単に交換可能ですね。
仮に合わせていた外板を再び外して塗装します。
ドアも外してしまえば外装部品のみで塗装可能になります。
すると同時作業でラジエーターサポートの塗装や部品の組み付けが可能になり工期が短縮出来ますね。
ラジエーター自体は無事だったので・・・再装着して冷却水やエアコンガスを注入していきます。
タントの窓枠ゴムは非常に太くてフロントピラーを覆い隠してます。
今回はフロントフェンダーが衝撃で変形した際に窓枠ゴムをえぐって傷があります。
で・・・窓枠ゴムのみを交換したいのですが・・・ガラスを脱着しないと無理なんです!
せっかくなので・・・ガラス周囲のボディー汚れを掃除しておきます。
せっかくガラスを外すのだから・・・何かしらメリットを付帯させます。
外装を組み付けて磨き上げます。
ヘッドライトなども新品に組み替えます。
組み付ける順番を間違えると非効率なので・・・考えて作業する必要がありますね。
どうです!バッチリな仕上がりです。
塗装済み新品のフロントバンパーとも色の違和感は最小ですね(たまたま)・・・。
もちろん塗装してない左側のフロントフェンダーを基準に調色してるので全体的にOKです。
今回はたまたま良かったですが・・・赤や黄色などの色褪せが大きい色は塗装済み新品バンパーとボディー色が微妙に違ってしまうケースがあります。
今回の様なケースだと左のフロントフェンダーとボンネットとの色合わせが最優先なので塗装済みバンパーと差異が出がちです。
では・・・バンパーも塗装すれば良いのでは?と思われるでしょうが、未塗装バンパーを塗装すると塗装済みバンパーより最終的には高価になります。
特に車両保険修理だと高くなる修理方法は・・・厳しいかも?です。
当然に色の差異は無くなりますが・・・メーカーで塗装済み新品バンパーの方が塗装品質自体は優れてるので・・・悩ましい所です。
理由としては、調色で作る色は一色のみなので・・・厳しいのです。
もしも・・・追加予算が出たならボディーと新品バンパー両方の色を作りグラデーション塗装を施せば・・・どちらの色とも合わせられます。
過去の例からしますと、完成時に「微妙に色が違うかな?」と感じた車でも・・・数か月経過して塗装が落ち着いて、汚れ具合(水垢)も均一になった際には違和感が無くなってる事例も多いので・・・難しい所なんです。 SK
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