
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回はワゴンRの応急処置修理を行います。
応急処置?とは本格修理とは違い「取り敢えず恥ずかしくない程度にする」修理です。
「取り敢えずドアが閉まる様にする」・・「取り敢えず大きい凹みを浅くする」などです。
イメージとしては・・・床屋さんがバリカンのみで5分以内で仕上げる・・感じです。
板金塗装的な例えだと・・・上手な素人さん修理・・・な感じです。
なので・・・基本的にノークレームサービスとなります。
今回はバック中にポールにぶつけてしまい・・・バックドアがボディーに当り・・・閉めるのが困難になった事例です。
お客様曰く「足車なので、取り敢えず使える様にしてくれ」との依頼です。
協和自動車的にも出来るだけ柔軟な対応をしたいので・・・低予算内で出来るだけ満足して頂ける修理に挑戦します。
車を見ると・・・リアバンパーが浮いてます。
それと、バックドアの角が大きく曲がってます。
そのバックドアの先端がリアバンパーと接触して閉りが悪くなってます。
バックドアを修正する為に・・・高さの基準となるリアバンパー廻りの調整を行います。
リアバンパーが浮いてる原因はリアバンパー下部取り付け部の変形です。
スライディングハンマーでバックパネルを引き出します。
リアバンパー浮きのもう一つの原因は・・・サイドサポート取り付け部の変形です。
この四角い穴に樹脂製のバンパー取り付け用の部品が付きます。
この四角い穴を修正してサイドサポートが正規の位置になるように修理します。
幸いサイドサポート自体は壊れてなかったので・・・作業がサクサク進みます。
もしもサイドサポートが割れてたら・・・部品が来るまでお預けです。
サイドサポートでリアバンパー位置が決まるので・・・。
傷を磨いておいたバンパーがキレイに収まりました。
これで基準が定まったので・・・バックドアの修理に進みます。
ではバックドアの曲がりを修正します。
基本的には・・・裏からハンマーで叩いて形を戻します。
最初の目的は外周の形を戻す事です・・・中身の凸凹は外周が治ってから考えます。
ポールで支えながら高い場所を叩いて平らにします。
ポールは3本目の手の役割です。
外周は概ね直りましたが・・・パネル自体は凸凹です。
本格修理だと更に鉄板修正をしてからパテを入れますが・・・。
応急処置なので・・・凸凹の深い場所のみパテで埋めてマシなレベルにします。
本来・・キレイな面にする為には、もっと広範囲にパテを入れなければいけません。
でも範囲が広くなると・・・部分塗装なので違和感が増しますので極力狭く仕上げます。
ホント・・・最低限の凹みを埋めるパテです。
サンダーでパテを研ぎます。
その後に直接、上塗りをします。
本来は下塗り塗装をしますが・・・筆塗りをスプレーガンで行うと考えてください。
この様に、作業を簡易化する事でコストカットしてます。
錆や仕上がりが不安な方は本格修理をお勧めします。
狭い範囲でマスキングしてる為に・・・カットライン(境界線)がハッキリ出てます。
翌日まで乾燥させて・・・磨ける様になるまで待ちます。
翌日・・カットラインを磨き込んで・・・ぼかします。
はい・・・ぼかすだけで・・・完全には消えません。
でも、目立たなくはなりますよ。
本格修理だと・・分解して、エンブレムなども外して・・ガラス以下を全部塗装します。
全部塗装するのでカットラインなどは出ませんね。
でも・・・エンブレムなどは再使用不可なので・・・コストが大幅アップしてしまいます。
本格修理が高価なのは・・・それ以上の手間を掛けて仕上がりを追求してるからです。
品質と価格のバランスは難しいですね。
本格修理だと一か所しか修理出来なくても・・応急処置なら二か所修理可能です。
同じコストで考えると・・・確かに応急処置の方が車全体の見栄えは良いです。
しかし・・・局所的に見てしまうと・・・修理品質は本格修理の方が圧倒的に良いです。
なので・・・協和自動車は激安板金塗装とは言いません!あくまで応急処置なのです。
似たような作業をしますが・・・明確な線引きがあるのです。
応急処置は保証なしのノークレームですから・・・。 SK
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