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#キャリートラック あおりがヒンジ変形で閉まらない ヒンジ交換

 締まらない話・・・

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

軽トラックは進化を続け・・・日常の足車としては最高です。

アメリカにはピックアップトラック文化がありますが・・・。

大きさこそ違え・・・トラックを足車として使うのは共通です。

流石・・自動車文化はアメリカ仕込みの日本ですね。


軽トラックのボディー色もカラフルになりました。

スーパーキャリーやジャンボなどはリクライニングシートです。

安全装置や快適装備も選べる様になりました。

後は・・ワイルドな外観だけです。

スズキさん・・スペーシアギアならぬ・・スーパーキャリーギア
を出せば・・・ジムニーと合わせて・・新規市場が狙えますよ。

締まらない話は・・さて置いて・・・。


そんな妄想をしてたら・・・後部あおりが閉まらないキャリーです。

 左側のヒンジが・・・

どうやら・・後部あおりを開けたまま障害物に
衝突したみたいです。

その影響で・・後部あおりが閉まらなくなってしまいました。

左側のヒンジが・・・変形してますね・・・。


このままでは・・作業に支障が出るので・・修理依頼です。

修理方法は3つあります。

①新品あおりドアに交換
②中古あおりと交換
③このドアを修理する

①は完璧な仕上がりですが高額です。
②は程度の良い中古があるか?が賭けです。
③はお値打ちですが・・溶接するので錆の心配が残ります。

今回お客様は③の修理を選択です。

変形したヒンジを交換して・・塗装仕上げです。

 リアあおり単体で

このヒンジ自体を修理出来ないのか?・・・

ごもっともな疑問です。

しかし・・・ヒンジの修理は相当厳しいです。

ヒンジの仕組みは・・鉄の棒に鉄板が巻き付けられる構造です。

しかし・・・その鉄板が・・・厚みがあり硬いのです。

その硬い鉄板を・・くるくる巻ける訳ありません。


・・・しかし・・ヒンジ部品の供給があるので交換出来ます。

今回もヒンジ交換で解決可能です。


先ず・・あおりドアを車体から外します。

新車なら・・スライドさせれば簡単に外れますが・・・。

錆びてる上に変形してるので・・・一気に難作業になります。

潤滑剤を注入して・・・上下に300回程動かして・・・
ようやく外れました。

黄色い〇は・・あおりが外れた時に・・リフレクターに接触
する危険性があるので・・・予めガードしてるのです。

これも・・・経験から生み出された知恵です。

 ヒンジを交換します

ヒンジ交換作業を開始します。

変形した邪魔な部分は・・・グラインダーでカットします。

後は・・・4か所のスポット溶接を剥がせば外れます。

・・・でも慌ててはいけません。

現状の位置を鉛筆でマーキングするのが肝心です。

同じ位置で同じ角度に付け直さないと・・・支障が出ます。

 部品は安いが・・工賃が・・・

正直・・・ヒンジ自体の部品代は安いです。

しかし溶接で接合してるので・・・工賃が多めに必要です。


部品待ちだったヒンジが届いたので・・作業再開です。

 プラグ溶接の準備です

自動車の溶接は・・殆どがスポット溶接です。

二枚から三枚の鉄板を電極で挟んで大電流を流します。

すると電気抵抗で鉄が溶けて・・・鉄板がくっつくのです。

直系8ミリ程の丸い窪みが残るのが特徴ですね。



そんなスポット溶接に対して今回行う溶接は・・プラグ溶接です。

溶接したい物に穴を開けて・・・溶けた鉄を流し込む方法です。

よくある溶接のイメージである「ジジジジー」と面を付けて行うアレです。

メリットはどの部分にでも溶接出来ます。
デメリットは・・・溶接跡を削って処理しないと汚い点です。

特に今回は・・・ヒンジの奥側が箱状になってるので・・・
挟み込む必要があるスポット溶接は使えません。

なので・・・プラグ溶接用に穴を開けて準備を行います。

 溶接作業

クランプでヒンジを正確な位置に仮固定します。

後は・・・ジジジーと溶接していきます。

十分に溶け込むと・・・反対側が軽く膨らみます。


溶接跡を削り・・・キレイに仕上げます。

 ヒンジの微調整

ダメージが酷いヒンジは左側でしたが・・・。

中央のヒンジにも注意が必要です。

案の定・・真横から見ると・・中央ヒンジの位置が変です。

3つのヒンジが一直線になるように・・修正します。


表側の塗装焼けも処理して・・・塗装準備です。

 部分塗装で割安に

今回は・・・部分塗装で修理費用を抑えます。

特に・・・軽トラックには最大積載量表記が必要なので・・・。
ステッカーの類が必要ですからね。

プレスラインを上手に利用すると・・・違和感も少ないです。

 微調整後・・完成です

ヒンジを交換してるので・・・閉まり具合も確認が必要です。

あおりドア自体の捩じりも修正して・・・キレイに収めます。

その上で・・・左右のロックの閉まり具合も調整します。

#30のトルクスでロック位置を調整出来ます。

・・・・バッチリ!ですね。

とてもヒンジ交換をしたとは思えない程・・・スルッと閉まります。

これなら・・・直ぐに農作業に復帰出来ますね。


日本の田んぼや果樹園の通路や道路は狭いです。

横にある2トントラックも農作業用なのですが・・・。

狭い通路での離合は非常に困難です。

ミラーを格納しながら・・・路肩の崩落を恐れながらの離合です。

それに比べると・・軽トラックはスルッと離合出来て最高です。

正直・・・軽トラックの幅でしか通れない道も多いのです。


なので軽トラックは日本に必要なのです!

この様に声を上げ続けないと・・・軽トラは消えかねませんよ。

メーカーも・・・軽トラックの利益は少ないでしょうから・・・。

世界中で売れる750キロ積みのトラックに統一したいですからね。

皆さんも日本のピックアップトラック文化を守りましょう! SK



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