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#ダイハツ ミラトコット 樹脂フェンダーも修理可能ですよ

 ミラトコットの板金塗装

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

ダイハツのミラトコットは・・ちょっとお洒落なミライースですね。

スズキで例えると・・アルトに対するラパンみたいなモノです。


そのコンセプト通りに・・純正パーツでドレスアップされたミラトコットですね。

確かに・・純正オプションパーツは、社外品に比べて高価ですが・・。

いろいろと・・メリットがあります。


仮に・・右側面の事故などで・・右側のパーツのみが破損しても・・右側の部品だけで購入可能です。


社外パーツは・・単品売りしてるケースは少なく・・1台分セットで買わされる事も多いです。

そもそも・・社外パーツは・・入れ替わりが激しいので・・同じ物が購入出来るかも・・怪しいです。


似たような別の部品だったら・・破損してない反対側まで交換作業が必要になります。

交換作業も・・それなりの費用が必要なので・・余分な出費です。


純正オプションは品質も良いですし・・下取り時にもマイナス査定にはなりません。

社外パーツは・・低品質な物も多いですし・・小売時には外して・・ノーマル状態にしたいのが中古車屋の本音なので・・マイナス査定になります。


なので・・純正オプションパーツで固めた・・このトコットは正しい?のです。

 樹脂フェンダーに深い傷が・・

ミラトコットのフロントフェンダーは樹脂製です。


メリットは・・軽い衝撃なら・・凹みません。

プラスチックなので・・錆の心配もありません。

重さも軽く・・バンパーとの隙間もピッタリ合います。


デメリットは・・大きな衝撃だと・・割れて・・修理不可能です。
鉄板の様に・・溶接など出来ませんので・・。

時間経過で・・若干変形するのか・・面精度は高くありません。
(映り込んだ風景が歪みます)

ボディー色も・・鉄板と同時に焼付塗装出来ないので・・新車時から・・微妙に色や肌が違います。

日産アリアの樹脂部品は・・世界初の鉄板と同時塗装で・・完璧みたいですが・・ダイハツは違います。


そもそも・・樹脂フェンダーって・・修理出来るの???

・・・はい・・大きな割れさえ無ければ・・修理可能ですよ。


しかし・・鉄板のフェンダーとは・・少々勝手が違うので・・要注意です。


今回位の傷なら・・修理可能です・・、もしも・・同じダメージを鉄板フェンダーに与えると・・もっと盛大に凹んでる事でしょう・・鉄板は・・ポヨン!と戻りませんからね・・。


しかし・・傷自体は・・鉄板部品より深く入る傾向がありますね。

 ブロック塗装の調色

今回は・・ドアのボカシ塗装を行わない・・ブロック塗装です。

傷がついたフェンダーのみを塗装します。

新車製造時から・・ブロック塗装の部品なので・・OKです。


まあ・・お客様の予算もありましたけどね・・。

少々の色の違いは・・ご了承頂く・・約束を交わしてます。


でも・・・出来るだけは・・頑張りますよ。

ライナー・ウインカーなどを外します

エアロは浮かせて・・塗装予定です

 分解作業開始!

分解開始ですが・・予算の都合で・・ロッカーパネルの白いエアロは脱着しません。

フロントバンパーやヘッドライトも・・マスキングで進めます。


サイドウインカー・フェンダーライナー・カウルトップサイドパネルは・・外します。

最低限の脱着部品で・・修理を進めます。

粗いペーパーは使えません

薄く均一にパテを盛ります

 傷を消してみましょう

さて・・傷の対処を始めましょう。

鉄板フェンダーなら・・粗いペーパーで研ぎ始めるところですが・・。

樹脂フェンダーで粗いペーパーを使うと・・樹脂が細かい毛みたいになり・・ツルツルになりません。

なので・・一番粗くても・・240番が限界です。


240番のペーパーは・・鉄板ならサフェーサーも可能な細かさです。

鉄板フェンダーなら・・最初は80番でも大丈夫なのですが・・勝手が違いますね。


念のため・・最初は水研ぎの400番で始めます・・すると・・まだら模様が出てきます。


樹脂フェンダーでも・・傷の周辺は・・軽く凹むのです!

深い傷と軽い凹みを埋める為にパテを薄く入れます。

柔軟な樹脂フェンダーなので・・パテの厚盛は厳禁なのです。

時間が経過して・・樹脂フェンダーが軽く変形したら・・パテが割れて・・模様が出てしまうので・・。


問題の無い程度まで・・樹脂フェンダー自体を削って・・パテの量を薄くする努力が肝心です。

柔らかいので・・研ぎにくいです

薄く・・何回も塗り重ねます

 下塗り塗装・・開始

樹脂フェンダーは柔らかいので・・ペーパーで研ぐ際の圧力でも・・軽く曲がります。

なので・・フェンダーに触るか触らないか・・の軽い圧力で削らないと・・平らになりません。


樹脂の毛羽立ちと・・押さえれないから・・樹脂フェンダーの修理は大変なのです。


仕上がったので・・サフェーサーを塗ってみると・・。

案の定・・想定外の場所に毛羽立ちが出てきました!!!ヒデブ!


これだから樹脂フェンダーは・・・とブツブツ言いながら・・修正します。

樹脂なので・・加熱は・・ほどほどに

微細なピンホールや傷も・・消します

 ツルツルになるまでが・・下地です

樹脂フェンダーはプラスチックなので・・鉄板の様に加熱は出来ません。

当然ですが・・溶けてしまうので・・。


溶ける・・と言っても・・バターの様には溶けませんが・・加熱部が軽く変形します。

せっかく平らにしたのに・・やり直しになって・・しまいかねません。


なので・・温度を管理を徹底するか・・一晩放置・・を選ぶ必要があります。

鉄板に比べて・・あらゆる工程で手間が掛かるのが・・樹脂フェンダーなのです。

柔らかく・・水研ぎも・・厄介です

マスキング開始です

 下地が・・ようやく完成です

サフェーサーの水研ぎも・・パテの時と同様に・・押し付けれません。

・・・時間ばかり・・掛かりますね。


サフェーサーを研いで・・他の塗装面全体に細かい傷を入れます。

コレは・・塗装の密着性を上げる為です。

クリア塗装で埋まる程度なので・・問題はありません。


水分が・・完全に乾いたら・・脂分をふき取り・・マスキング準備です。

この隙間が・・コツなのです

塗装は鉄板と同じです

 お待ちかね?・・塗装のお時間ですよ

マスキングで問題なのは・・ロッカーパネルのエアロです。

本来は外したいトコロですが・・ほぼ両面テープ固定なので・・脱着工賃も高いです。

なので・・外さず・・マスキング対応ですが・・何とかしますよ。


フェンダー部分のみ・・エアロを浮かし・・隙間にペーパーウエスを突っ込み・・浮かせます。

これで・・隙間にクリア塗装が入るので・・マスキングラインが出ません。

これで・・少しはマシになります。

まあ・・エアロを外した時は・・ザラザラで悲惨ですけどね・・・。


塗装自体は・・鉄板フェンダーと同様です。

ピンクを塗装した後・・透明塗料で仕上げます。

 鉄板とは勝手が違いますね

苦労の結果・・無事に修理塗装完了です。

取り敢えず・・キレイに仕上がりましたね。


しかし・・5年後にパテ跡が出るか出ないかは・・正直分かりません。

樹脂フェンダーは鉄板フェンダーに比べて・・温度変化による・・膨張や収縮が大きいからです。

その膨張収縮に・・パテがどこまで追従出来るか?のデータが無いからです。


協和自動車で樹脂フェンダーを修理した・・ユーザーさんの車を追跡調査出来る数も・・樹脂フェンダー自体の歴史も少ないので・・イマイチ確証が無いのです。

樹脂フェンダーもダイハツや三菱・日産など・・出始めてますが・・まだ少数派です。

樹脂フェンダーの素材や製法も・・まだ進化途中なのが・・厄介な原因です。


今は・・出来るだけの事をして・・神に祈るだけです。    SK


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