
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
スズキMRワゴンです
左後ろが・・大変な事に・・
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回はMRワゴンを修理します。
MRワゴンのMRとは?・・・1999年のモーターショーで発表されたコンセプトカーは・・。
なんと・・軽自動車なのに・・エンジンが後方に有ったんです!
そうです・・フェラーリと同様の・・ミッドシップ リア駆動の車だったのです。
当時でも・・現代と同じくFF車ばかりだったので・・衝撃を受けました。
MRワゴンは・・その(M)ミッドシップ(R)リア駆動から・・来てるのです。
まあ・・実際に発売されたのは・・ワゴンRと同じ普通のFF車で・・がっかり感は強烈でした。
実際に出たとしても・・三菱アイの事例もあるので・・何とも言えませんが・・。
左後ろのカドが・・ガッツリめり込んでます・・。
どうやら・・駐車場の中に・・突起物が有った様です。
はい・・アルアル事例です。
特に・・バックカメラを見ながらバックすると・・地面ばかり見てしまい・・上方が疎かになるからです。
ある意味・・バックカメラの弊害だと・・思います。
しかしこの部分・・複数の鉄板が重なり交わう・・交差点の様な場所なのです。
ルーフパネル・クオーターパネル・インナーパネル・ルーフサイドパネル・・などが重なってます。
なので・・目で見える表面だけ修正しても・・直りません、・・・目が・・目が・・(笑)
見た目だけでは・・テールランプなどの部品が正確に付きませんから・・。
例えれば・・潰れた森永チョコボールだと・・表面のチョコだけ直してもダメで・・。
内側のピーナッツまで直さないといけない・・のと同じです(笑)
コレ・・意外と・・難しい修理になります。
テールランプとの隙間が重要です
テールランプ取付穴の修正が大切です
内側にある・・内部鉄板から修理して・・大まかな形は出来ました。
この時点では・・まだ粗削りです。
言葉のあやで・・用いる荒削りでは無く・・ホントに粗い・・粗削りです。
この段階では・・テールランプとクオーターパネルの位置関係を修正するのが最優先です。
最終パテで・・粗削りを細かい仕上げに変換します。
粗いペーパー傷を埋めるのと・・修理してない面との繋がりを注意します。
細かい目のペーパーを使うので・・なかなか研げません、時間が必要です。
パテ工程は終わったので・・下塗り工程です。
仮に・・パテのまま・・本塗装すると・・パテに塗装がしみ込んで・・パテ跡がクッキリ・・出ます。
まあ・・サフェーサーでも跡は出ますが・・耐水ペーパーで研ぐ事で・・消していきます。
塗装の仕上がりは・・マスキング工程から・・既に始まってます。
マスキング範囲が適切で無いと・・プロでも失敗します。
基本・・広すぎるかな?・・程の範囲で・・マスキングします。
DIY塗装の写真などを見ると・・概ね・・範囲が狭すぎて・・失敗してますね。
黒色自体を徐々に薄くするスペースは必要ですし・・。
その上に塗る・・クリア塗装を徐々に薄くするスペースも必要です。
飛行機の滑走路と同じで・・短い滑走路での着陸は・・困難を極める・・のと同じです。
更に・・塗装自体を終える箇所を厳選しないと・・塗装箇所と非塗装箇所が分かってしまいます。
人間の心理まで考えて・・違和感の無い位置で・・塗装箇所を終える・・工夫も考えてます。
最初に解説した通り・・ここは鉄板が重なる交差点です。
なので・・防水処理が甘いと・・雨漏れの原因となります。
特に今回は・・事故の衝撃+鉄板を開いての修理だったので・・防水コーキングの傷みも大きいです。
コツは・・コーキングの割れてる箇所から・・更に広い範囲で・・再コーキングする事です。
見た目は大丈夫そうなコーキングでも・・クラックが入ってる事は多いので・・。
謎の雨漏り・・の原因です。
調色済みの塗料で・・塗装します。
黒色を塗り重ねた後に・・透明塗料を塗装します。
それにしても・・今回は細長い・・塗装範囲ですね・・。
磨きで・・より良くします
外した物を・・組付けました
塗装が乾いたら・・磨き工程を行います。
塗装肌の均一化と・・付着した・・微細なゴミの除去が目的です。
この磨き工程を行わないと・・ボディーを手で触った時に・・突起を感じる様になってしまいます。
そんなボデーは・・許しません。
磨き終わったら・・バックドアやバンパー、内装などを組付けます。
艶良し・映り込み良し・均一な隙間良し・組付け良し・各部動作良し・・とチェックします。
ここまで確認しても・・もれが出てしまうのですね・・。
何せ・・脱着部品などが多いですから・・。
なんて・・甘えの無いように・・精進していきたいと・・思ってます。
皆さんも・・バックカメラばかり見て・・車の上部を当てる・・事故も想定しましょう。
実は筆者も経験があるからです。
出先で・・駐車場にバックで入れてました。
車止めに・・まだタイヤは触って無いのですが・・しかし・・ゴリ!・・と何かが・・当たりました!
そうです・・木の枝が・・駐車場の方にも伸びていて・・バックドア上部に・・接触したのです。
車止めの存在を信頼し過ぎて・・木の枝に対する注意を怠った結果です。
幸い・・木の枝なので・・磨いて落ちる・・薄い傷でしたが・・見落としてた自身に対して・・ショックでしたね。 SK
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