
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
先日「カーナビに目的地を入力すれば目的地まで自動運転してくれる車はいつ頃発売されますかね~」と質問をうけました。
カトシンは「あと50年以上はかかると思います」と答えさせて頂きました。
メディアが連日、自動運転の報道を行いメーカーは手放し運転で技術をアピールするCMを流せば、
上記のような期待感が増すのも分かりますが、目的地まで完全に自動運転してくれる車は実質不可能だと考えてます。
何故か?
自動運転してくれる車はカメラやレーダーなどで周囲や道路を判別してます。
道路の白線が完全に見えない雪道などは道路の車幅を認識出来ません。
人間でも周囲の景色などから予測して何とか走行する状況です。
ちょっと油断すると脱輪したりします。
完全自動運転は安全マージンをしっかり取るので、雪道ではそもそも走行出来ないでしょう。
他にもタイヤが埋まったり深いわだち、スリップや坂道発進など難題たっぷりです。
そもそもカメラやレーダーが雪に覆われ機能するかも分かりません。
現状では雪国では完全自動運転車は使用出来ないでしょう。
最近は異常気象でゲリラ豪雨が増えましたね。
写真のようにここまで冠水してる道路は走行しない方がましですが、10㎝位の冠水路は普通は通過できます。
でも、完全自動運転車は路面が認識出来ずに、冠水路直前で立ち往生でしょうね。
後続車からすると迷惑ですね。
日本は山岳国家です。
田舎の山道は狭い道が多いですね。
すると写真のような状況が良くおきます。
狭い道ですれ違うにはギリギリまで寄せる必要が有り、白線を跨いでミラーを畳んでやっとすれ違うような感じになります。場合によっては片方が暫くバックして丈夫そうな路肩を探してすれ違う必要も出ますね。
完全自動運転車にはそんなリスキーな運転は受け付けないでしょうね。立ち往生ですね。
狭い山道運転にはアイコンタクトや後続車の状況、トラックなどの車の大きさ、先読みの譲り合いなど、ただ上手なAIの運転技術だけでは走れない道です。
山道には洗い流しと呼ばれる雨が降ると道路がちょっとした川みたいになる道路が有ります。
晴れが続いた日はただの道路です。
私も何度か遭遇したことが有りますが通過するときは極度に緊張しますね。
一度車を停めて歩いて下見をしてから一気に通過しますが、大雨の直後で流量が増えると危険ですね。
こんな臨機応変に対応する必要の有る道路を人工知能の完全自動運転車が通過できるとは思えません。迂回しようにも大概山奥ですので何十キロ迂回すればよいかも分かりません。
他にも四国などに有る沈下橋みたいな欄干が無く大雨で沈む橋など難易度の高い道路も多いです。
一般道を走行してると落ち葉や木の枝や大きめの石、風で飛ばされたバケツやトラックから落ちた建築資材、トラクターが落としたソフトボール位の田んぼの泥などあらゆる物が落ちてます。
人間はそれを見て踏みつけて良い物か、車を降りて路肩に移動させる必要が有る物か、経験などから状況判断して対処します。
高齢者の予測不可能な動きの自転車も怖いですね。AIがフラフラ自転車の動きを予測して脇を走り抜けれるとは思いませんね。
そんな高度な判断がAIに出来ると思いますか?
大概「前方に障害物が有るので対処してから発進させてください」とメッセージが出て完全自動運転車は停止して、ドライバーがいちいち車外に出て踏みつけても大丈夫なゴミを掃除しながら走行するか、フラフラ自転車の後ろを時速5キロでノロノロ走る未来しか予想できませんね。
あり得ません。
そんなかんかでやっと駐車場まで辿り着いても、まともに駐車出来るとは思えません。
スーパーの駐車場などキチンと白線で仕切ってある駐車場なら行けると思いますが、写真のような河川敷などのイベント限定臨時駐車場なんかただの広場です。
人間の頭脳には写真のような完成イメージが有るので、何もない広場にも並べて駐車出来ます。
AIなどは目印の無い場所に完成イメージを想像しつつ他の車に配慮しながら、方言のキツイ誘導員の指示通りに駐車出来るとは思えません。
スーパーなどの立体駐車場なども手書きの看板ですし、侵入禁止や一方通行など統一規格ではない看板やローカルルールなどはAIの苦手分野です。
結局駐車場も理想的な条件以外では無理ですね。
凍結路はベテランドライバーも気を使います。
問題は乾燥路と凍結路が交互に出てくるシチュエーションです。
人間は経験上凍結し易い場所は予想出来ますが、AIですと安全マージンを取って氷点下の気温だと凍結路前提で超ゆっくり走るか、走行不能と判断します。
上り坂の凍結路で一旦停止線が有っても人間は再発進不可能になるのが分かってるので、仕方なく微速で通過したりしますが、AIはそんな交通規則を破る事はしないので一旦停止するでしょう。
もう再発進は不可能で大迷惑ですね。
厳しい環境だからこそ車に乗りたいのに、氷点下では走行出来ない車などゴミです。
結局高速道路限定なら完全自動運転車は可能だと思います。
ETCゲートを抜けるとカーナビの目的地最寄りのインターチェンジ出口までの完全自動運転で連れて行ってくれるイメージですね。
既に現在の技術でも可能だと思います。
ポイントは道路管理がしっかりしてて歩行者などが居ない高度な条件です。
それでも全線トンネル化は必要ですが・・・。
現役長距離トラックドライバーに聞いた話でも前走車追従クルーズコントロールは余り使用しないと話してました、割り込まれた時に大きく車速を落とすのでイライラするそうです。
結局、車自体の自動運転技術は進んでるのですが、道路側の整備を進めるには全ての道路を高速道路規格にするぐらいの莫大な金額が必要で夢物語です。
後は交通事故時の責任の取り方で、きっと自動車メーカーは完全自動運転車でも交通事故の責任までは取らないでしょうから、結局現状と大差ないでしょうね。
完全自動運転車を実現するには・・・
もうSFの世界みたいにチューブ道路・・レール?電車か!?にすれば歩行者事故も様々な天候も気にせずに安全に完全自動運転車が実現可能ですね・・・
もはや電車状態で車の大切な要素の自由に走り回る事は不可能ですね。
こんなチューブが日本全ての道に張り巡らせるには天文学的予算が必要ですね。不可能です。
そもそも狭い家の路地にこんな物入りません、建物も含めた列島建て替え論になります。
邪魔な文化財もぶっ潰せ!いかんでしょ!
こんな物が実現したら自動車の趣味性なぞゼロなので自動車メーカーも淘汰され1社か2社しか無くなるでしょうから自動車メーカーも乗り気は無いでしょう。
そもそも電車メーカーの得意分野です。
現状でも自動運転の乗り物は存在しますよ・・・・タクシーですが・・・
なに!運賃が高いだと?完全自動運転車の方がもっと高コストなのは明白です。
専属運転手を雇ってるようなものですね。
こんな理由から高速道路以外の自動運転はこの先50年以上は不可能と判断します。
私の生息してる佐賀県も20年以上昔の車が普通に走りまわってます、古い車が生き残る以上相当混乱が生じるでしょう。
もし完全自動運転が実現してしまったら「誰でも自由に運転できた昔は良かった」とコメントが噴出するでしょうね。
ネタの無い根拠不十分なマスメディアに踊らされないようにしましょう。 SK
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