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3代目シエンタに試乗した・・目から鱗が落ちた

 3代目シエンタは想像以上でした

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


今回は3代目トヨタシエンタに試乗する機会がありましたので・・個人的な感想を報告します。



試乗インプレは・・その人が普段乗ってる車が・・どうしても基準になってしまいます。


筆者の場合は平成19年式のアルファードが・・隠れ基準となってますが・・極力・・公平に見たつもりです。




毎度・・車のインプレ導入部は・・生い立ちやボディーサイズ・・デザインなどを語るのに時間を取ってます。

・・・しかし・・サイズなんてメーカーHPで確認出来ますし・・デザインも主観が大きいので・・無意味と思ってます。

故に・・今回・・その辺りは省略します・・・・実際・・要らんでしょ?



試乗したのは・・純ガソリン車の・・中間グレードのGです。

 早速・・運転してみたら・・?

運転し始めて気が付くのは・・トルクの太いエンジンと・・制御の上手いCVTな点です。

エンジンが唸る事無く「スッ」と発進して・・とにかく低回転でスムーズに走れる・・そんなかなり良い印象です。


最新の発進ギア付きCVTの威力も大きいですが・・とにかくエンジンの良さに驚きました。

1500CCの3気筒ですが・・とにかくトルク感があり・・低い回転を保ったまま・・静かに走れます。

はい・・筆者の10系アルファード3000V6に比べても・・十分に対抗出来る上質さなのです!

排気量も気筒数も半分なのに・・「これが技術の進化か・・・」と知らされた一瞬でした。


しかし・・この感想には・・超重要な注意点があります。

それは・・ハーフアクセルの静かで上品な走り方をした時のみ・・です。

元気よくアクセルを踏み込んだ走り方をすると・・エンジンは唸り・・騒音も大きくなり・・CVTはギクシャクして・・従来のコンパクトカーと同じ動きになってしまう点・・です。

その様な走り方だと・・1500CCの限界が出るので・・上品さは消えてしまうのは仕方がないです。

誤解を解きますが・・そんな時も・・ちゃんとライバル比で普通のレベルなのでご安心ください・・。

丁寧に走った時が・・クラスを超越したハイレベルなので・・ギャップを感じただけです。



エンジンが3気筒なのに・・ここまでプルプル震えないのは凄いです・・シエンタの3気筒エンジンを見直しました。

ヤリスの時は・・振動してた記憶がありましたので・・。



まあ・・酷い振動のヴィッツやブーンの3気筒は・・パラツインと錯覚しそうな・・プルプル祭りでしたからね・・。

このシエンタのエンジン・・Dレンジの信号待ち中でも・・ハンドルが震えません・・驚きです。

 ハイレベルな乗り心地と静粛性

タイヤサイズは185/65R15で・・カローラやフリード・・ノートなど採用車種が多いサイズなので安心です。

採用車種の少ない特殊サイズのタイヤは・・交換時に割高になりますので危険ですよ。

安売りタイヤは・・基本・・人気サイズなので・・。



そんな65扁平の分厚いタイヤなお陰もあって・・乗り心地は非常に良かったです。

突き上げ感が少ないのに・・車がフラフラしないフラットライド感がクラスを超えたハイレベルなのです!

足廻りは柔らかい設定なのに・・ここまで安定してるのは・・凄い事なのです。


例えれば・・最近流行りの・・厚底クッションスニーカーを履いてる・・様な当たりが柔らかなイメージなのです。



単純なガチガチの硬い足廻りを「フラットライド」と呼び称えるのは・・低レベルですからね。

雑誌のインプレで・・ダメな車を「硬いがフラットライド」のオブラート表現で使われますので・・ご用心なのです。




それとこの3代目シエンタが・・クラスを超えた上質な運転感覚の理由は「静粛性が高い」点です。

はい・・アクセルを吹かさなければ吸気音も静かな上に・・風切音も聞こえません。


ロードノイズも静かで・・荒れたアスファルトの「ゴー」音も・・驚く程・・気になりません。

確かに・・クラウンの様に・・室内に乗り込んでドアを閉めた瞬間の極端な静粛性は・・シエンタでは感じません。

それは気密性やガラスの薄さ・・遮音材の物量に比例してるので・・車両価格的に仕方ありません。

それなのにシエンタが走行中に静かなのは・・設計的にハイレベルな証と言えるでしょう。


物量に頼らない静粛性は・・凄い設計である証です・・。

 燃費も良好!

アイドリングストップ無しの純ガソリン車ですが・・簡単にリッター20キロは走ります。

タントやN-BOXなどが・・リッター18キロレベルなので・・優秀さが分かりますね。


単純な経済性なら・・ハイブリッド仕様と悩むでしょうね・・。

ハイブリッドは本体価格自体が35万円高いので・・ガソリン代での回収には長時間かかります。

将来的には・・ハイブリッドバッテリーの劣化での交換費用も考えると・・悩ましいです。


まあ・・ハイブリッドは燃費以外にもモーター走行の楽しさもあるので・・単純な比較は困難です。

個人的には低速時の「ピュウイーーーン」音やインバーターの動作音が嫌いなので・・ガソリン推しです。

 スピーカー位置は不満です

個人的に・・楽しいドライブに音楽は必須だと思ってます。

で・・好きな音楽は良い音で楽しみたいのは・・皆さんも同じですよね。


そこで音質向上に重要なのは・・アンプやデッキよりも・・スピーカーです。

特にノイズの少ないデジタル音源になってからは・・スピーカーの重要度が増してるのです!


で・・更に重要なのが・・スピーカーの搭載位置です。

最適な位置に装着されたスピーカーでないと・・本来の性能を発揮出来ない・・と言えるでしょう。

指向性の強いツイーターを最適位置に追加すると・・音が激変する理論と同じです。


で・・このシエンタのスピーカー位置は・・フロントガラスの根元です・・トラックですか?

この位置のスピーカー位置は・・ドア内部湿気の心配も不要ですし・・製作コストもインパネ一体なので安いですし・・ドアに小物入れを追加出来るなどのメリットもありますが・・デメリットも大きいです。

それは・・直径の大きいスピーカーは搭載不可能だったり・・上向きなのでガラスで反射した音と干渉します。

なにより・・ドア内部をエンクロージャー(家庭用スピーカーでの箱)として使えないのが致命的です。

ドアで低音を増幅出来ないので・・携帯ラジオみたいな安い音しか出ないのです・・残念!

構造的欠陥なので・・社外製のスピーカーに替えても・・効果は薄いでしょう。

解決には・・追加でスーパーウーハーが・・欲しいですね・・。




その点・・リアスピーカーはクオーターパネルからスライドドアに移動してまして・・評価出来ます。

クオーターパネル内装にスピーカーがあると・・リアシートの耳のそばに来るので・・距離が近過ぎるので正直うるさいです。

その点・・このスライドドア位置だと・・運転者や2列目の乗員にとっても適切な距離でGooDです。


弱点は・・3列目に座ると・・音楽が聞こえない恐れがありますが・・。

シエンタはフリードと違い・・3列目は「おまけ」の緊急シートなので・・これで良いと思います。





ちなみに・・本体234万の中間グレードなのに・・スライドドアにロールシェードが無いのが不満です。

軽自動車でも付いてる・・ロールシェードが欲しければ・・250万円からの上級グレードZを選ぶしかありません。

 頭上空間も十分です

シエンタはミニバンらしく・・頭上空間も十分です。

肌感覚ですが・・旧型より圧迫感は減った気がしてます。

フロントピラー太さも細くしようと頑張ってるのも分かります。


正直・・ヤリスやアクアは狭いので・・広さでシエンタを選ぶのも分かります。

あっ・・・広くてもルーミーは・・走りの質感が低すぎて・・勘弁ですから・・。

 ワイパーは・・良いです

皆さんは車を選ぶとき・・ワイパーのチェックを行いますか?

写真の矢印間の隙間が狭すぎると・・目隠しになって運転し難いと言えます。


このシエンタは・・ライバルのフリードと比べると・・この隙間が広く優秀です。

地味なポイントですが・・何万回も目の前で動くワイパーなので・・視界は重要です。



ちなみに・・この隙間は・・フロントガラスが横長ほど広く・・正方形に近いほど狭くなります。

なので・・このシエンタはガラスが比較的立ってるのが分かります。

空力的には不利ですが・・室内が広くなり・・ワイパーも見易くなります。


個人的にミニバンのフロントガラスは・・立ってるべきだと思ってます。

 剛性不足

シエンタのガソリン車にはCVTに疑似マニュアルモードが付いてます。

加速時に使う意味は乏しいですが・・。

山を下る様な長い下り坂でエンジンブレーキを制御するのに有効です。

ブレーキを踏みすぎると・・ブレーキが加熱して危険ですからね。


しかし・・このシフトレバー・・動きが渋い上に取り付け剛性が不足してます。

横方向にシフトレバーを動かすと・・内装ごと全部が動いてしまいます。


まあ・・この辺りのケアが・・低価格の車と高級車の違いです。

実用上問題無い・・でしょ?・・じゃあ・・OKです。

 弱点はエアコンなので・・

試乗時は真冬なので・・暖房故に問題ありませんが・・冷房時にシエンタは厳しいです。

ノアやアルファードはリアクーラーでリアシートも快適ですが・・シエンタにはありません。


故に150万円のスペーシアやルークスでも天井サーキュレーターで風を送り・・快適性を確保してます。

しかし・・この230万円のシエンタGには付いてません・・3万円のオプションです・・・。

ちなみに安いXグレードにはオプションでも付けれません・・なんでやねん!


後席に人を載せるなら・・サーキュレーターは必須なので・・最低Gグレードは必須・・になります。

故にXグレードはエントリー価格を下げる為の・・見せかけ、なんちゃってグレードなのです。

 後席は十分な広さです

シートアレンジの進化の結果・・2列目も十分な広さです。

例えば、昔のウイッシュやプレマシーなどは・・床の形状的に2列目が後ろにスライド出来なかったので狭かったです。


それが・・写真の運転席位置は172センチの筆者が調整済みです。

それなのに・・写真の様に2列目の足元も広々してます。

まあ・・この状態だと3列目との隙間はゼロ・・ですけど。


あと・・個人的には・・運転席ぐらい・・ひじ掛けが欲しかったです・・ミニバンですからね。

背面にUSBなんて付けてる場合では無いのに・・。

今はモバイルバッテリーが普及してるので・・逆にUSBの必然性は下がってます。



総括!

なんだかんか書きましたが・・筆者は3代目シエンタを非常に高く評価してます。

確かに内装は安っぽいですが・・走りの質感は物凄く高いですからね・・。

予算的にも・・頑張れば買えそうなレベルですから・・(70系ノアと同じ価格帯です)

てか・・90系ノアが高価になり過ぎて・・既に夢の車の価格ですから・・ね。


3代目シエンタは・・お金があれば・・買っても良い車と言えます。   SK



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