
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
協和自動車の塗装部門はイサム塗料株式会社様の塗料を使用しています。
そのイサムの広報資料に今後基準となる新型スプレーガンが紹介されてました。
今後・・イサム塗料はこのPAC530-9スプレーガンを基準にしていく様です。
全国チェーンのラーメン屋が・・フランチャイズ店に推奨基準鍋を紹介する・・イメージかな?・・・・知らんけど。
食材(塗料)は本部から仕入れるので・・鍋(スプレーガン)では大きな味の差は出ないでしょうが・・少しは影響が出るでしょう。
まあ・・何事も基準が無いと・・再現性を高めれないので・・必要なのです。
では早速・・どんなスプレーガンか・・確かめてみましょう。
PAC530-9の箱
色見本と再現レシピ
では何故・・推奨スプレーガンで再現性を高める必要があるのか??
それは・・イサム発行の色見本(再現レシピ付き)の色を再現する為です。
イサムは同じメーカーの同じ色でも・・複数パターンのレシピを用意してくれてます。
それは・・同じ色でも生産工場や車種・・生産時期によって微妙に色が違います。
なので・・塗装したい現車に色見本を合わせてみて・・一番近い色から調整すれば良いからです。
故に・・再現性が低いと・・せっかくの色見本の効果が半減してしまうのです。
なので・・効率アップには・・再現性を高める必要があるのです!
筆者は恵宏製作所さんのガンは初めてです
カラーもクリアも使ってみました
取り敢えず・・ドアを塗装してみました。
最初に感じたのは・・パターン(噴射幅)の広さです・・はい・・超広いです。
これなら・・大きな塗装物でもムラ無く塗れるでしょう。
こんなドアの裏塗りレベルだと・・結構パターンを縮めて使う程です。
広いパターンのガンは・・ワークとガンの距離が近くても塗装範囲が広いので・・ウエットでワイドに仕上げれるのです。
なので・・塗装肌が出やすく・・ザラ付きが少ない印象です。
PAC530-9でクリアも塗装しましたが・・普通にキレイに塗装出来る良いスプレーガンですよ。
触り心地は良好
クリック吐出量調整機能は最高です
部分的な良いトコロ・・は?
ボデーの表面仕上げが良く・・クロームメッキ仕様に比べて滑り難いのが良いです。
シンナーでボデーを洗浄する際に・・より分かりました。
PAC530-9で一番の良いポイントは・・クリック式吐出量調整つまみです。
従来のスプレーガンは・・一旦奥まで締め込み・・緩める回転数と角度で吐出量を調整してました。
例えば・・3回転半戻し・・みたいなイメージです。
それだと・・微妙に時間が掛かる上に・・奥まで締めこむ度にニードルが食い込み摩耗が進みます。
使い続けると・・締めこんだ位置が・・どんどん奥になっていくので分かります。
その点・・このクリック式は奥まで締めこむ必要も無いので・・調整時間が早く摩耗もありません。
5か所でも180度程の回転で・・実用上の微量から全開まで調整可能です。
早くて確実です・・これは良いですね。
(今回は分解清掃してないので・・ニードルの清掃性は分かりません)
PAC530-9 553グラム
F-ZERO 500グラム
ファイナー2 425グラム
筆者が普段使用してる明治機械製作所さんのF-ZEROよりガッチリしてる印象です。
それに伴って重量もガッチリです。
筆者がひ弱なのが原因ですが・・塗装後半に疲れてダレないか心配です。
レッツ筋トレですね・・。
使い慣れない道具は・・どうしても違和感が残る物です。
今回は・・指のこの部分が痛くなってしまいました。
まあ・・毎日使えば慣れる事でしょう。
PAC530-9の特徴が・・ブルーアルマイトの塗料カップです。
いやーカッコイイですね。
今回塗装した・・濃い茶色も目立たない程です・・黄色の幅で洗浄シンナーを噴射してます。
きっと・・今回の様な黒っぽい塗料は目立ちませんが・・乾いてパリパリになると塗料は白っぽくなるので・・そうなった時に汚れ残りが判別し易い配慮でしょう。
洗浄しにくく汚れが溜まり易いのは・・ガンとカップのジョイント部です。
その清掃には・・塗装屋さんなら皆持ってる・・板レンチを使用して分解します。
他のメーカーのスプレーガンは・・蝶ネジなので指でネジを緩めて分解出来ますが・・緩めるのにも硬いですし・・指で硬く締めたつもりでも緩く・・最悪カップが急に倒れて塗料をぶちまける恐れがあります。
そんなリスクにビクビクする位なら・・この様なレンチで確実に締めた方が確実・・とも言えるでしょう。
指でもレンチでも・・長所短所が有りますので・・この辺はお好みですね。
明治機械製作所のF-ZEROと並べると・・トリガーに対するエアーバルブ位置が大きく違いますね。
また・・先端のキャップも・・今どきらしく大型です。
エアチャック角度も・・斜めで考えられてますね。
スプレーガンは使ってみると・・メーカーの個性が強く・・面白いですね。
職人が現在使用してる道具と比較して・・違うメーカーの道具の評価は厳しくて当然なのです。
単純な構造の違いを・・よっぽど良い印象で無いと・・違いをマイナス評価されてしまいますから・・。
なので・・単純に「どちらが良い・・」とは言えません。
貴方が使用して・・心地よく問題が無ければ・・その道具が正解ですからね。
まあ・・筆者もその頑固職人の一人ですから問題なのです・・・。 SK
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