サブページメイン画像

ホンダCB750RC42 急にエンジンが始動出来なくなった

 2日前は調子良かったのに・・何故?

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


協和自動車の様な自動車整備工場には・・毎日の様に、壊れたり調子が悪くなった車がやって来ます。

そこで働くメカニックなら・・故障に対する耐性がある程度は備わってるハズですが・・・。



残念ながら・・そのメカニックのマイカーに突然故障が降りかかると・・結構慌てるものなのです・・。


今回も2日前に普通に動いてたバイクが・・その日の朝は突然エンジン始動が不可能になってしまいました・・。

「えっ・・なんで・・???」の疑問符で脳内は一杯になり・・慌てるばかりでした・・。

ホント・・恥ずかしい話・・ですね・・・。

 トラブルシューティング

少し頭を冷やしてから・・原因を探ります。


タンクの中を覗いて・・ガソリンが入ってるのを確認します。

ガソリンコックもONの位置なので・・ガソリンの供給はOKです。


バッテリーは・・補充電も行ったので・・勢いよくセルモーターも回ります・・しかしエンジンは始動しません・・。

一応・・ヒューズも確認します・・大丈夫です。


この時に気が付いたのは・・初爆(セルモーター回転中に、ガソリンが少し燃える現象)のボボボ・・の音が無く・・セルモーターだけが空しく回ってる点です・・。

これで火が飛んでない事が分かりました。


ちなみに・・セルモーターの回り方はいつもと同じなので・・極端なエンジン圧縮抜けは考え難い事も分かります。(圧縮が抜けるとセルモーターの回転数も上昇する傾向があります)



確認の為に・・スパークプラグを外して・・アースさせながらセルモーターを回してみます。

すると・・スパークプラグに火花が飛んでません・・イグニションコイルかな?

更に確認で4個のプラグ全てでチェックすると・・全てのプラグで火が飛んでません。

イグニッションコイルは2個存在して・・2気筒ずつ担当してます。

流石に・・その2個のイグニッションコイルが同時に故障するのは確率が低いので・・原因は別でしょう。


異常の事から・・イグニッションコイルに点火信号を出す「ピックアップコイル」が怪しいと・・仮定しました。

 部品を取り寄せて・・作業開始です

純正ピックアップコイルとガスケットを新品で取り寄せました。

あとは・・どこの家庭にもある・・液体ガスケットも必要ですね。


早速・・クソ重たい燃料タンクを外して・・作業開始です。

毎度の事ながら・・ガソリン入り燃料タンクの仮置き場には困りますね・・。

 分解していきます

新品のピックアップコイルを見てるので・・必要な作業は予想出来ます。

エンジンの左側のカバー内部から・・バックボーンフレームのコネクターまでがピックアップコイルASSYです。


早速エンジン左側のポイントカバーを外しますが・・張り付いてて硬いです。

今回はピックアップコイルを交換するので・・配線取り出し口にミニバールを差し込み・・カバーをこじり開けます。

位置決めピンは無いので・・プラハンマーで叩いてもOKでしょう。


カバーに溜まった数CCのエンジンオイルは出て来ますが・・それ以上のオイル漏れはありません。

 ガスケット剥がしを頑張りましょう

作業の順番は人それぞれですが・・筆者はガスケット剥がしから始めるタイプです。

スクレーパーでガスケットの紙成分を削り落とします。

最後に残った糊は・・板の上に敷いた耐水ペーパーで研ぎ落とします。


写真の矢印が・・ピックアップコイルです・・固定してるプラスネジは硬く締まってるので・・山を崩さない様に注意です。

でも・・なんでプラスネジなのでしょうね・・頭が6角なら簡単に外せれるのにね・・。


ピックアップコイル本体を外したら・・新品と入れ替えます。

ゴムの部分に液体ガスケットを塗って・・ハメ込みます。

 液体ガスケットも要所に・・

エンジン本体側のガスケットもキレイに落としたら・・。

クランクケース接合部とゴム部分に液体ガスケットを塗って・・紙パッキンを挟みつつ・・カバーを戻します。

 無事にエンジンが始動出来ました

ピックアップコイルの配線を元の位置に納めたら・・タンクを取り付ける前に・・周囲の清掃を行います。

タンクを戻したら・・エンジン始動チェックです・・。


キュルキュル・・ブルン!・・・OH!大成功です。

無事にエンジンが始動できました・・あーよかった・・・。

 何だか走りも上質になった?気のせい?

その後・・試運転も兼ねて・・いつものコースでダム湖を目指します。


あれあれ?・・何だかエンジンの回り方が上質になった気がします??気のせいかもしれませんが・・。

何だか・・火花が強くなった様な感じで・・ミスファイアーが減ったのか・・粘り強くも感じます。

2000回転付近での巡行も・・カクカクする感じが減り・・何だかいい感じ・・です。

はい・・きっと人間の気分が良いからの錯覚でしょうけどね・・。


まあ・・何にせよ・・ちゃんと直って良かったです。       SK


次の記事UMI50/100のヘッドライト球を交換してみた(裏技もアルヨ)
前の記事イサム塗料のルミナスクリア塗料を試してみた

その他のコンテンツもお楽しみください

  面白ページ(筆者の自己満足かも?)が盛りだくさん!ご覧ください。
広告を入れてない・・から・・好き放題に書きますよ!

ご意見・ご要望は・・お電話で直接どうぞ・・

現在のアクセス数2025年5月末現在  4103967アクセス

整備工場ホームページランキング 全国2位(1100社中)シナジーデザイン株式会社調べ


以下は・・バックナンバーです

自動車コラムの他のページ

お電話
お問合せ
お見積り