
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
ヤリスと新型フィットが発売されてコンパクトカー市場が盛り上がってますね。
新型車と比較された時にボロクソに批評されてるのがK13マーチです。
概ね新型車が出た時に比較される従来車はボロクソに書かれる運命ですが・・。
リアルな評価は覆面ライターさんばかりです。
有名評論家の先生方はメーカーの手前、自由に書けないみたいですね。
あんなに褒めてたのに実際に時間が経過すると手の平を返すように評価が変わります。
今回はしがらみの無いカトシンが試乗する機会があったのでインプレしてみます。
このマーチの性格は街乗り車なので山道や高速道路の評価はしません。
K13マーチはタイ国生産の新興国向けですが・・評価には関係ありません。
個人的には最近の闇雲なメイドインジャパン最高!の風潮は嫌いです。
で、走ってみたら・・・最終型スターレット時代から比べ目立った進化は少ないですね。
総括して20年以上前の車とほぼ同等の出来ですね。
パワーは必要最低限は有りますが、必要最低限です。
実用域の3000回転も回すとガーーとうるさい下品なエンジン音がしますが。
エンジン音よりロードノイズが目立つタイプで、
時速20キロ以上の走行中は高速道路のトンネルみたいにロードノイズが常にうるさい室内ですね。
乗り心地は低い次元で普通ですが今時の軽自動車の方がレベルが高いです。
同社のティーダなどは素晴らしい乗り心地だっただけに残念ですね。
街乗り速度域ですが直進時でのハンドルが重く真っ直ぐ走る為の微調整時に力が必要です。
当然力を入れすぎるとハンドルが切れてしまうので、力む必要がありますので疲れます。
要はハンドルの重さが極端に変化し過ぎて使いずらいです。
交差点を曲がる時などは軽いのですが、直進時の方が疲れるパワステ制御です。(ホンダ ヴ〇ゼルも同様でした)
車自体の直進性が無いのでパワステで誤魔化す制御と勝手に想像してます。
ブレーキは定番のカックンブレーキですが、
一般の方には安心感の高いカックンの方がウケが良いので正解なのでしょう。
昔の4ATに比べたらCVTは進化したポイントですね。
CVTの変速自体は普通で車速と回転数は比例しませんが、
小排気量エンジンでパワーと燃費の両立する必要上、目をつぶるべきです。
それより一定速度をキープするために細かなアクセルの開閉時にカクカクするのはダメですね。
エンジンブレーキのマナーも悪いので一定速度で走りずらいです。
もっとエンジンブレーキの掛からない空走域が有ればスムーズにはしれるのに・・・。
それと走行時は常にキーンと音を立てていて耳につきます。
メーターにはPとかDなどのシフトポジションが表示されますが、
シフトレバー自体に連動した目印は表示されないので不親切ですね。
シフトレバーだけを見たらDだかNだか分かりずらいです。
こんな事、昔から出来てたハズなのに退化です。
コラムオートマが廃れたのもギアポジションが分かりずらいからです。
日産のコンパクトカーで良く見られるドアハンドルです。
指の引っ掛かり具合が良く、開けた途端にすっぽ抜け無いので優秀ですね。
同じ部品のはずなのにメッキ仕様だとフィーリングも変化するのが面白いですね。
エアコンの吹き出し口は蓋とルーバーが一体化してる仕様です。
この形状は開閉レバーを無くせるのでコストダウンが可能ですが、
回転させながら角度を変えないと好みの角度にならず不便な部品です。
この型のマーチでは助手席側上部の小物入れの蓋がよく壊れるので注意が必要です。
内装の質感は汚れても掃除しやすい硬質プラスチックオンリーですが実用車はこれでいいのだ!
各部の操作性はシンプルで初めての運転でも迷わないのが美点です。 苦しい?
サイドミラーの形状が悪い上に厚みも大きいので、
写真の黄丸部分で視界が遮られてしまいます。
スタイル優先の車なら分かりますが、
実用車のマーチならデザインより視界を優先するべきです。
ミラーとしては実用上問題ありません。
マーチの美点は実用車らしく視界良好で運転し易い点です。
全周360度、周囲の状況がよく把握できて優秀ですね。
椅子の高さを上げても頭が天井に接触しない室内高もあります。
インパネやドアガラス下端の高さが高い車は包まれ感が有り高級車などが好みますが、
実用上メリットは無く、狭い道では運転のしにくさに直結します。(E52エルグ〇ンドなどは酷い)
スポーツカーは許せますが、サイドガラスから見た時に頭しか見えないタイプの車はダメです。
メーターカバーの間に謎の隙間がありますね。
設計上のやっちまったでコストとは無関係なはずです。
メカニックにとっては作業性が良さそうな隙間ですが・・。
プラスチックのシボ(模様)も統一してないのは残念な点です。
この辺はコストでは無く設計の配慮が無いと判断できますね。
メーカーの本気度の低さがにじみ出てますね。
で、結論ですが・・やはりダメ車でした・・・。
これと言って積極的にお勧め出来るポイントが少なすぎます。
この内容でもお買い得仕様車が99万8000円だったら〇ですが・・・。
80年代の三菱は激安お買い得仕様で頑張ってたのを思い出しました。
日本だと税金も高いので当然軽自動車に流れますね。
進化の早い今時の軽自動車の方がパワーと乗車定員以外圧勝ですから・・。
写真のニスモ仕様が初期から設定されてればイメージも変わったでしょうね・・・。
それぞれの車からはメーカーの本気度がにじみ出てくるものです。
残念ながらK13マーチからは本気汁は出てませんでした。
先代のK12マーチからは本気汁が滴り落ちてたのですが・・・。
もう日産はフランス企業の日本支店状態ですね。
もう日本ではプレミアムコンパクト以外は厳しいのかな?
でもハイブリッドの最上級フィットの込々価格は200万円台後半です・・・恐ろし!。 SK
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