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カスタム板金ハンマーを作ってみた

 道具箱に眠ってた不憫なハンマーを救いたい

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


今回は・・工場の共有工具箱の奥で眠ってた・・不憫なハンマーをリフォームして救いたいと思います。

写真の様な形状のハンマーは・・正直使い道が無いのが・・放置されてた要因でしょう。


このハンマーを・・板金修正時用のエース級ハンマーに生まれ替えるのが・・今回のミッションです。

 分離して加工します

先ずは・・ハンマーヘッドと柄を・・分離します。

別のハンマーで抜ける方向に叩いて外す・・だけです。

 丸から・・横長にします

いよいよハンマーの加工ですが・・板金修正時の高需要に答える形状にしていきます。

それはズバリ・・横ならしハンマーの「ヨコ」部分と、尖ったピックハンマーの組み合わせです。

なので・・ハンマーの丸い部分を横長になるまで削り・・太いマイナスドライバーの様にするのです!



ここで・・板金ハンマーの解説です。

普通の丸く平らなハンマーの反対に・・横長の形状を持つハンマーが「横ならしハンマー」です。

その横長の部分が・・柄に対して縦方向だと「縦ならしハンマー」と呼ばれてます。


また・・チェック模様のギザギザハンマーは「絞りハンマー」だったり・・。

尖って鋭角な凹みを入れれるハンマーを「ピックハンマー」と呼んだりします。

当て金にも多くの種類があり・・ハンマーとの組み合わせで鉄板を加工するのです。

 へんてこな形のハンマーが出来ました

で・・出来上がったのが・・こんなヘンテコ形状のハンマーです。


今どきの自動車ドアの鉄板は非常に薄く・・昔の様には修正出来ません。

昔のドアは表面の鉄板が分厚く・・それで強度を保ってました。



しかし今どきのドアは・・表面は極薄で・・ドア内部に有るパイプ状の補強部位が強度を稼いでるのです。

理由は・・側面からの衝突安全基準を満たすためです。

内側と補強パイプが骨格となり・・表面の鉄板はテントの布の様な役割だから・・極薄なのです。



そんな極薄鉄板は・・ハンマーと当て金で・・カンカン叩いて修正すると・・鉄板が伸びてしまい・・取り返しがつかない追加ダメージを与える事になってしまうのです!

なので現実は・・凹んだ周辺の盛り上がった部分を鋭利なハンマーで叩き落とし・・高い部分を無くしたら・・低い部分にパテを入れて修正する手法が主流なのです。

そんな修正時に重宝するのが・・今回作るハンマーなのです。

 横長を少し捩じってます

今回は柄に対してハンマーヘッドを、すこし斜めに作ってみました・・なぜ??

 右利き仕様の捩じり・・なのです

その理由は・・ハンマーで叩く際は写真の様に斜めになるので・・その際に・・ハンマーが水平に近くなる様にしたいからです。

 比べてみると・・

上のハンマーが縦ならしハンマーで・・。

そして下が今回作ったハンマーです。

 柄もキレイにして・・活躍予定です

現状の板金ハンマーは・・普通の横ならしハンマーとピックハンマーと2本で使い分けてます。

これは・・その中で使用頻度が高い・・ヨコ部分とピック部を合体させた・・ドリームハンマー・・とも言えるでしょう・・。

まあ・・こんなハンマーをみて「へーー」と言える貴方は・・板金屋さんですね。

普通だと・・単なる変なハンマーですけどね。    SK



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