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錆で痩せたレールを復活させてみた

作業光景

パレット

 車両を横移動させるレールが・・・

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


協和自動車の塗装ブースはスライドレールタイプです。

レール上の4個のパレットにタイヤを載せれば・・手で押して横移動が出来ます。


ブース外でマスキングを行い・・ブース内で塗装して・・外で磨く事が出来ます。

すると・・マスキングを完了した状態で移動出来るので・・ブースの稼働率を高められるのです。


そんなメリットの多いレール式も・・長年使用すると傷みが出て来るのです。

特に・・ブースのシャッター部分が弱点なのです。

 シャッター部分が痩せて・・ヤバいです

丁度・・赤と白の境界線がシャッター部分です。

普段は・・ブース内の空気が漏れない様に・・レールの隙間にスポンジが詰められてます。

そのスポンジが問題で・・水分を貯めこむので・・接触してるレールが錆びるのです!


その浸食力は強く・・10ミリの鉄骨レールが3ミリまで痩せてしまいました。

当然高さも低くなってて・・パレットの車輪がハマってしまい・・動けなくなります。

このままだと・・レールシステムが機能しなくなるので・・修理が必要です。


実際・・重量車を載せての通過は・・力と勢いが必要でした。

まあ・・レールがここまで窪んでれば・・当然ですけどね。

 丈夫なボルトを使用します

修理方法としては・・溶接で肉盛りする方法があります。

しかし・・レール錆の根は深く・・まともに溶接出来ません。

そうです・・錆た鉄に溶接は出来ないのです!


そこで・・別の硬い鉄を組み込こむのです。

今回はジャンク品の自動車用ボルトを使用します。

自動車用ボルトは高品質な為・・強度的には申し分ありません。

用意したのは・・レール幅と同じ10ミリ程度のボルトです。

 ボルトをレールに組み込むのです!

ボルトの6角部分をカットします。

レール側も基準面から5ミリ程度の深さになる様に・・溝を掘ります。

この溝にボルトを埋め込むのです!

レール インザ ボルトなのです。

 丸いので・・高めに取り付けます

レールの溝にボルトをハメたら・・周囲を溶接して一体化させていきます。

ボルト周辺の細い部分は・・溶接での肉盛りで対応してます。

 ボルトを削り・・高さを合わせます

ある程度・・肉盛りが終わったら・・グラインダーで削ります。

定規で計測しつつ・・ボルトや溶接部分が平らになるまで削ります。

硬い上に切削量も多いので・・結構大変です。


削り込むと見えて来るのが・・まだ足りてない肉盛り部です。

再び溶接しては削っていく・・作業を繰り返します。

 レールが復活しました

完全にフラットなレールに復活しましたよ。

まあ・・側面の状態はイマイチですが・・実用上は問題ありません。


側面は工具が入らないので・・結構困難なんですよ・・・。


で・・同様に残り3本も補修していきます・・ヒーーー!

ビフォー

アフター

 ビフォーアフター

タイヤを載せるパレットを走らせると・・非常にスムーズで・・バッチリ!です。

この作業を外注したら・・きっと〇〇万円でしょうから・・大幅な経費節減効果なのです。


厳密にはレールの周辺も錆が酷いですが・・見なかった事にしておきます。

だって・・日本人だもの・・。       SK


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