
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです
筆者のバイクゴールドウイング1800は2001年製なので・・今の時点で24年経過してます
年式の割に故障が少ないのは流石ホンダですが・・経年劣化は隠せません
今回も乗車後に拭き掃除をしていたら・・フロントフェンダーがグラグラしてるのに気が付きました・・
良く見てみると・・フロントフェンダーの固定部が・・ボロボロに崩壊してました・・・
キレイに真っ二つ・・的な割れなら接着すれば良いのですが・・
今回は・・細かい(2ミリ角)程度の粒子状に崩壊してたので・・元の部分は再使用不可能になり・・修理と言うか・・再生修復が必要な状態でした・・・
やっぱり古くなると・・ぶつけてないのに割れる・・そんな事が起こるのですね
左右対称の形状ですが・・左側が崩壊してるのが分かりますね
割れた左側
無事な右側
ここの形状は・・少し窪んだ形状になってまして・・
表面をつるっと平面にして穴を開ければOK・・なんて訳にはいきません
しかも・・固定部故に・・ある程度の強度が必要なので・・脆いパテのみで再生してもダメなのです・・どうしよう・・
再生方法は・・いろいろ悩みました
高強度のメタル配合パテならいけるのか?
FRPは強いが・・小回りが効かないのと・・後加工が大変です
それか・・粘土で型を取って・・エポキシボンドで盛り盛りする・・などです
で・・今回採用したのは・・ワッシャー付きM8ナット埋め込みです
鉄製なので強度は抜群ですので・・固定ボルトを強く締めても割れません
固定はナット部分をフェンダーに埋め込めば・・外れる事は無いでしょう
当然ですが・・固定ボルトの周辺だけ破損してる訳ではありません
割れた影響で・・周辺もヒビ(クラック)が入ってます
そのクラックを横断する様に・・メタルメッシュを溶かし込みます
これで周辺の強度は復活しました
フェンダー裏を削り・・ナットが良い位置に落ち着く様に加工します
位置が決まったら接着剤でナットを接着します
完全硬化後・・周囲を溶かしたプラスチックで盛っていきます
フェンダーを加熱して・・追加樹脂を溶かし込み・・メタルメッシュも埋め込み・・ワッシャーを取り込む様に盛っていきます
ちなみに追加樹脂は・・廃品の2代目N-BOX用スライドレールカバーです
クラック補修やナット取り付けなどで傷んだ表面を・・キレイにします
サンダーで凸凹を削り・・パテで整形します
今回は美観より強度なので・・低い部分にパテが残る程度まで削り込みます
これなら多少ねじれても・・パテが割れる事故は起きませんから
サフェーサー仕上げからの・・サフ研ぎです
形状的に固定が困難なので・・アイデアが必要なのです
適当な黒で塗装後・・クリア仕上げで完成です
ぶっちゃけ・・ナットの角度が微妙に違い・・すんなり固定出来ませんでした
でも・・ボルト取り付け順序を工夫すると・・何とか固定できました・・
やっぱり・・純正の形状は優秀なんですね・・
現物合わせしてない自分が悪いのですけど・・・・
さてさて・・ばね下の振動下・・どこまで持つかな・・
廃版になる前に新品交換の方が正解なのは承知ですが・・予算がね・・
次に破損したら・・大人しく交換しますよ・・ SK
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