
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
新車など新しい車を手に入れたら長い事調子よく乗りたいですね。
しかし運転の仕方で車の寿命は大きく変わってしまうのをご存じですか?
「丁寧に乗ればいいのでは?」と思われるのでしょう、ごもっともですが・・・。
では、どう丁寧に乗るのですか?・・・そこを具体的に考えてみました。
車の仕組みを理解して車の負担を減らしていけばいいのです!
アクセルの踏み方一つでも車の負担は大きく変わります。
当然ですが急発進を繰り返すと車に負担が掛かります。
急に(ガバッ)とアクセルを踏むと・・・エンジンの回転が急に上昇します。
すると、僅かながらノッキングが起きてエンジンのピストン角度が変化します。
当然ピストンリングにも負担がかかり、オイル消費などの要因が生まれます。
ドライブシャフトなどの駆動系にある隙間(ガタ)も急アクセルで一気にガチャっと隙間が詰まりますので消耗が早まります。
積り積もれば駆動系の異音や故障、ミッショントラブルにも発展します。
そこで必要になるのが(タメ)です、ここが重要です。
アクセルを踏み初めに(じわっと)踏み始めて徐々にアクセル開度を増やします。
そうすればエンジン・ミッション・駆動系などの隙間を優しく埋めてから動力を伝えるので各部の消耗が劇的に低減されて長持ちします。
ブレーキを踏むのにも(タメ)が重要です。
ブレーキの踏み初めは軽く踏み、必要ならじわっと踏力を増やします。
いきなり強くブレーキを踏んでしまうと急に車体の姿勢が前のめりになってしまいます。
するとショックアブソーバーの動くスピードが速くなり負担が掛かります。
ショックアブソーバー内部は意外と精密な構造なので、急な動きが多いとオイル漏れやショック抜けなどになり寿命が短くなります。
同じ速度から停止するのにも急ブレーキに比べ、じわっとブレーキの方がブレーキパッドも長持ちするのですよ。
ブレーキ自体の温度上昇も減るのでブレーキディスクの摩耗も減り長持ちします。
ブレーキ機構自体もタメが有効です。
例えば劣化した輪ゴムもゆっくり引っ張れば切れませんが素早く引っ張ると切れやすいです。
ブレーキ機構内部にも沢山のゴムパーツが使用されてるので急に強く踏む行為を繰り返すと負担が増してブレーキオイル漏れなどに発展します。
ハンドルを回す時にもタメが重要です、ゆっくりと回し始めます。
ハンドルを回すとパワステモーターやステアリングラック、タイロッドエンドなどに力が伝わりタイヤが切れる構造なのですが。
タメを用いる事でパワステモーターの仕事量を減らせ、ステアリングラックに加わる衝撃が減らせれ、タイロッドエンドのボールジョイントへの衝撃も減らせれます。
人間のお仕事も急に命令されて慌てて作業するより、予告を貰って準備出来れば楽ですね。
車も同じです、連動している部品間のガタを詰めてから力が加わった方が消耗しません。
また、急ハンドルは車体の傾きが増えるのでショックアブソーバーにまで負担がかかります。
長持ちの秘訣は最初にじわっと切り始めショックアブソーバーの動作速度を抑える事でショックアブソーバーの寿命も大きく伸ばせます。
丁寧に乗られた国産車の純正ショックアブソーバーは10万キロ以上大丈夫なのです。
伊達に国産車のショックアブソーバーは突っ張ってないのです。
シフトレバーの操作一つでも愛車の寿命に関わります。
特に駐車スペースなどで前進と後退を繰り返すシーンです。
車が完全に停止してからDとRとPレンジを切り替えなければいけません。
カトシンは他人が運転する車に同乗する機会も多いですが。
驚くほど多くの方が完全停止する前にシフトレバーを動かしてます。
正にミッションの耐久性テスト状態か?それとも、わざと壊しにかかってるとしか思えません。
オートマチックトランスミッション内部にもマニュアルミッションみたいなクラッチ板も有りますし、歯車を組み替えて前進と後退を入れ替えてます。
設計者は停止状態で切り替える正しい操作で耐久性を確保してます。
それを微速だからと言って動きながらシフトを動かすと物凄い負荷がかかりオートマチックトランスミッションの故障に直結します。
ブレーキを踏んで(ガクン)と停止して車体の揺り返しが収まってから切り替えるだけでオートマチックトランスミッションの寿命は劇的に伸びます。
焦って操作するより各動作時間が2秒程伸びますがオートマチックトランスミッションが故障して交換するとなると40万円以上払う事を考えれば2秒の我慢の方が得です。
細かい事を言えばPレンジからDレンジに切り替える際もゆっくりと一段ずつ切り替えると。
更にトランスミッションに優しいです。
A/Cボタンは冷房のスイッチです。
このボタンを押すとエアコンコンプレッサーのクラッチ板が繋がり冷房や室内除湿が出来ます。
エアコンコンプレッサーの負荷は小排気量車程 相対的に大きくなるので上手にONOFFすれば燃費向上の手段に出来ます。
でもエアコンを長持ちさせるにはONのままが好ましいです。
エアコンコンプレッサーの内部にはオイルが入ってまして常に循環させた方が故障が少ないのは長年の経験で体感してます。
確かに少々燃費は落ちるでしょうが・・・。
次にA/Cスイッチはアイドリング中にONにしましょう。
エンジン回転が高い走行中にA/CスイッチをONにすると、エアコンコンプレッサーの回転数が急激に跳ね上がりコンプレッサーにとって負担になります。
またマグネットクラッチも回転差が大きいので悲鳴を上げるでしょう。
個人的には急坂のエンジンブレーキでローレンジに入れるのもお勧めしません。
急坂でローレンジに入れるとアクセルを踏んで回転が上がるより遥かに早く回転数が跳ね上がります。
急激な回転数の変動はエンジンにもコンプレッサーにも好ましくありません。
ありきたりな教科書では急な下り坂ではエンジンブレーキですが・・・・。
Dレンジとローレンジの頻繁な切り替えのエンジンブレーキはお勧めしません。
最近の車は急坂でもフットブレーキだけで意外と乗り切れるものですよ。
エアコンの故障でダントツに多いコンプレッサー不良を運転の仕方で守りましょう。
スキル(タメ)を習得すればタイヤの摩耗も軽減可能です。
上記のアクセル・ブレーキ操作は当然タイヤの負担を減らしますのでタイヤ代がうきます。
プロはタイヤの減り方で運転スキルが概ね分かります。
教習車からパワステ付き世代の方には???だと思いますが・・・。
車の停止時にハンドルを切る(据え切り)はタイヤにとって重い負担です。
例えれば大根おろしをタイヤで行ってる状態です、物凄くタイヤが減ります。
ハンドルを回すのは微速でも車が動いてる時だけにしましょう。
同時に据え切りはステアリング系統の部品に大きな負担になり寿命が短くなります。
最後にタイヤ空気圧の過不足や入れすぎにも注意しましょう。
空気圧過不足はタイヤの摩耗が増したりパンクのリスクが上がります。
高すぎの空気圧(3.0キロパスカル以上)などはタイヤの衝撃吸収性が下がります。
すると足廻りやボディーに伝わる衝撃が増えて足廻りやボディーに良くありません。
燃費が向上するので入れ過ぎがちの車も多いです。
よく「距離を走ってボディーが緩くなった」と言いますが鉄製のボディーをカチカチのタイヤで衝撃を加え続けてプラス要素があるとは思えませんね。
また、ボディーへの衝撃は内装などを止めてる樹脂製品にも良くありません。
年式が古くなってガタピシ車になるのはボディーの軟弱化もありますが、主に内装の樹脂部品から発生してます。
極力タイヤで衝撃を吸収させてボディーや内装に衝撃を与えないのが長持ちのコツです。
本編で書いた内容はカトシンが実践して効果があったので記載しました。
でも・・・車を長持ちさせる方法など書いてしまうと同業者に叩かれそうです。
修理頻度も減りますし代替えサイクルも伸びてしまいますので・・・。
カトシンも自分の首を絞めつけてる状態です。ಥ_ಥ
でも、このコラムをきっかけにユーザーの自動車に対する意識が高まれば自動車文化もより発展してカトシンの仕事に戻ってくる計算です・・・。
でも実際運転における(タメ)は有効ですよ。
簡単に言い換えれば「車を丁寧に扱えば消耗が減り寿命が伸びます」ですけどね。
当たり前の事ですが、ここまで車が一般的になって老若男女とも皆が乗るようになると。
「そんな事は知らなかった」と感じるお方も出て来るでしょう。
この様なページを読まれてる自動車意識の高い方は、身近な方に優しく説いてあげてください。
その一歩が地球環境を守るのです!(おせっかいには注意ですよ) SK
次の記事★カトシンのページ自動車コラム77 エンジンルーム作業灯を作ってみたよ 佐賀県・小城市・協和自動車
前の記事★カトシンのページ自動車コラム75 LA600Sタント ヘッドライト内部をブラックアウト化 殻割り 佐賀県・小城市・協和自動車
現在のアクセス数2025年5月末現在 4103967アクセス
整備工場ホームページランキング 全国2位(1100社中)シナジーデザイン株式会社調べ
以下は・・バックナンバーです