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#ダイハツ車 エアコンコンプレッサーを分解してみたよ

 現行ダイハツ軽自動車のコンプレッサー分解

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

写真はエアコンのコンプレッサーです。

カーエアコンの核心部ですね。

ファンベルトで回されて・・フロンガスを圧縮する
のが目的の機械です。

 メカニックでも中身は意外と知りません

エアコンコンプレッサーは精密機械なので・・高価です。

なので・・・故障時は普通・・リビルト品と交換します。

故障してるコンプレッサーはリビルト屋さんに返却しないと
買取になってしまい・・・余分に費用が必要です。

なので・・通常は必ず返却します。


すると・・・コンプレッサー自体を分解する機会は無いです。

なので・・メカニックでも意外と中身は知らないのです。


今回は返却不要のコンプレッサーが入手出来たので・・・。

分解して・・構造を研究したいと思います。


部品は現行ダイハツ車のコンプレッサーでデンソー製です。

では・・禁断の・・後ろのボルトから外していきます。

約半数のボルトは長い貫通タイプでした。

密着してるので・・軽く叩いて分離します。

 高圧の出口側です

後ろのふたを外してみると・・・出口側です。

3本指みたいな部品は・・・出口のバルブのストッパーです。


ふた側には安全弁も付いてますね。

何かしらの原因で異常な高圧になった時に・・・。

ここから圧力を抜いて・・爆発を防ぐのです。


過去には・・・新人君がエアコンガスを入れ過ぎた結果・・
ガスが噴き出した事例も・・見てます。

工場内が・・フロンガスの霧に包まれて・・大変でした。

 スクロール式エアコンコンプレッサー

この形のコンプレッサーはスクロール式と呼ばれてます。

他にはレシプロ式やダブルクロー式、スクリュウー式
などがあります。

このスクロール式は静かで高効率なので乗用車での主流です。

黒い渦巻が動く事で容積が徐々に小さくなります。

入り口から取り込んだフロンガスを、圧縮しながら出口に
押し出す仕組みです。



 スクロール式の仕組み

イラストで見ると分かり易いです。

左の絵では・・赤と青に挟まれ閉鎖された空間があります。

中心に向かうにつれて小さくなってますね。

この様に・・低圧フロンガスを高圧化してるのです。

 この偏心が肝です

渦巻は風車みたいに回転してる訳ではありません。

チュウチュウトレインダンスみたいな動き?です。

要は・・偏心運動です。



その動きの肝は黄色〇の部分です。

中心が赤丸なのでカムシャフトみたいですね。

 この様な部品構成です

取り敢えず・・・1列に並べてみました。

 圧縮後はコンデンサーに送られます

最後に・・コンプレッサー以降の流れです。

圧縮されたフロンガスは高温です。

それをバンパーの隙間から見えるコンデンサーで冷やします。

 ここで開放されて冷えるのです

そのフロンガスをエアコンの室内機で噴射すると・・・。

その気化熱で冷たくなるのです。

その冷えた部分に風を送ると・・室内が冷えます。

冷やし終わったフロンガスは再びコンプレッサーに戻ります。


そのスプレーみたいな装置はエンジンの奥にあります。

これも・・シンプルですが精密品なので・・デリケートです。


これがエアコンの一連の流れでもあります。


今回・・分解してみて・・・弱点も見えてきました。

それは渦巻側面のパッキンです。

激しく動く渦巻に付くのは薄く細いパッキンです。

しかも・・・絶えず滑る動きにさらされてます。

これが劣化したら・・圧縮不足になります。


それにしてもスクロール式コンプレッサーを考え出す
なんて・・天才ですね。

二つの渦巻を使い・・絶妙な動きで気体を圧縮する・・。


貴方のお車にも・・天才の作品が付いてるのです。  SK


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