
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
協和自動車にも「車を全塗装したいけど・・いくら掛かる?」と質問がありますが・・。
正直・・不確定要素が多すぎて・・答える事は出来ません。
今までと同じ色で全塗装するのか・・色を替えるのか?
現状の塗装が傷んでるのか・・ピカピカなのか?
凹みや傷は・・どの程度あるのか?
部品はどこまで外して塗装するのか?
見えない(見えにくい)場所の塗装はどうするのか?
・・・お客様と現車を目の前にして・・じっくり相談しないと・・お値段なんて出せません。
例えば・・少なくとも・・50万円以上・・としか・・です。
では・・色を替える時に・・どんな相談をするのか・・事例を紹介します。
写真は・・銀色の車の下半分を色替えした車です。
この様に・・内側を塗装しない・・色替えなら・・比較的安いです。
分解範囲が・・圧倒的に少ないですからね。
デメリットは・・誰が見ても・・色を替えた事がバレバレな点です。
それと・・下取り価格は大幅ダウンしますので・・ご注意です。
ここからは・・内側まで完全に色替えする時の・・判断して頂くポイントです。
もちろん・・完璧を求める程・・お値段は上昇します。
例えば運転席のドアを開けたら・・矢印の位置にラベルがあります。
フレームナンバーなどが記されてる・・シールです。
このシールは車検証のコピーと共に・・メーカーから取り寄せる必要があります。
コストダウンするなら・・マスキングで塗装可能ですが・・バレバレになります。
右の写真の軽トラックなどは・・ドアの室内もボディー色です。
ここも塗装するなら・・完全にドアをバラバラにする必要があるので・・コストアップします。
エンジンルームは・・どこまで塗装しますか?
本気のバージョンだと・・エンジンを降ろして・・エンジンルーム内の塗装が必要になります。
プロも・・色替えしてるかしてないかは・・エンジンルームを見て判断します。
だって・・エンジンを降ろして塗装すると・・それだけで〇十万円ですから・・普通はビビッて塗装しません。
バックドアを開けた時に見える部分も塗装するとなると・・。
後ろ廻りを・・全部バラバラにして塗装する必要があるので・・コスト増です。
給油口周辺は如何しますか?給油口内側の塗装は・・給油パイプを抜き取り・・。
オープナーやふたも外して・・2回に分けて塗装する必要が出てきます。
メタリックだと・・ふたを閉めた状態で塗装したいですから・・。
(別々で塗装すると・・色が違って見えます)
クオーターパネルの接着ガラスの隙間・・は如何しましょうか?
そのまま塗装すると・・隙間の奥まで塗料は入らないので・・奥だけ元の色が残ります。
完璧を目指すなら・・ガラスを外しての塗装になります。
ちなみに・・接着ガラスの脱着だけで・・1枚数万円になります。
エンブレムや車名ステッカーは・・基本新品交換になります。
ピラーのブラックテープはマスキング塗装も可能ですが・・将来的にカットラインから塗装が剥がれるリスクがあります。
出来るなら・・黒テープも張替がベストです。
サイドバイザーも再使用は可能ですが・・脱着は必須です。
個人的には劣化したサイドバイザーなら・・新品交換をお勧めしてます。
この様な細かい部品も・・積み重なると・・大きな金額になります。
塗装出来ない部品も・・あります。
自動ブレーキ関係のセンサーや・・トヨタ車で見られるタッチ式のドアハンドルです。
塗れ!と言われれば塗装出来ますが・・機能が保たれるかは・・保証出来ません。
(基本的に・・再塗装NG部品です)
また・・ドアハンドルを引いた際に・・隙間に元の色が見えてしまう事も・・予想出来ます。
そんな時は・・黒色の純正パーツに交換すると・・違和感は少なくなります。
写真の様なミラーなら・・塗装範囲は一部なので・・カバーが再使用出来れば・・塗装出来ます。
(古くなると・・カバーの爪が折れるので・・再使用不可にもなります)
問題は・・根元までボディー色のドアミラーです。
基本・・分解不可なドアミラーを強引に分解して・・パーツごとに塗装する必要があります。
デリケートな作業になるので・・工賃も高めです。
(電源コネクターまで分解しないと・・分解出来ません)
軽トラックなどは・・骨格も見えるので・・塗装しますか?
そんな時は・・後輪の足廻りを外さないとダメなので・・大作業になります。
フロントガラスなどは・・ガラス周辺のゴム部品がボデーに接触してます。
同じ色での塗装なら・・隙間の色も同じなので・・問題ありませんが・・。
色替えだと・・隙間の違う色は目立ちます・・防ぐにはガラス類の脱着が必要になります。
すると・・カーナビのフィルムアンテナ交換や・・場合によっては自動ブレーキの再設定まで必要になります。
ルーフアンテナも・・色替え時は外すべきです。
それも車によっては・・天井内装まで外す必要があります。
天井内装を剥がすには・・側面側の内装を・・全部外す必要があります・・。
はい・・また・・費用は跳ね上げります。
やはり・・ゴム部品を介してボデーと密着してる部品は・・マスキング塗装は厳しいです。
ゴム部品とマスキングテープは・・相性が悪いので・・(テープが剥がれやすいです)。
同じ色での全塗装は・・普通の板金塗装の拡大版なので・・問題はありません。
変化が大きいのは・・傷と凹み・・ですね。
あと・・屋根など塗装が日焼けで劣化してたら・・そのままは塗れないので・・修理が必要です。
しかし・・色替えと違い・・マスキング塗装でも問題の出ない箇所が多いのが違いです。
何せ・・隙間の奥まで・・既に同じ色なので・・。
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そんな理由から・・車の色を替えるのは・・大変なのです。
街で見かける色替え車も・・筆者が近くで見たら・・粗だらけです。
そんな仕上げでも・・相当な金額を支払ってるのでしょうね・・。
まあ・・塗料代だけでも・・車1台分だと・・結構な金額ですから・・。
それプラス・・正に車をバラバラにして・・下地からの塗装・・再び組み上げる・・大変な作業です。
更に・・再使用出来ない部品の代金も必要なので・・70万円とか100万円・・になるのです。
期間も・・1か月や2か月・・と掛かるでしょう。
色替えは・・それだけの大作業ですから・・。 SK
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