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車の色を替えたい・・と思ったら、見て欲しいページです

 車の色を替えるのは・・大変な事なのです

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

協和自動車にも「車を全塗装したいけど・・いくら掛かる?」と質問がありますが・・。

正直・・不確定要素が多すぎて・・答える事は出来ません。


今までと同じ色で全塗装するのか・・色を替えるのか?

現状の塗装が傷んでるのか・・ピカピカなのか?

凹みや傷は・・どの程度あるのか?

部品はどこまで外して塗装するのか?

見えない(見えにくい)場所の塗装はどうするのか?

・・・お客様と現車を目の前にして・・じっくり相談しないと・・お値段なんて出せません。


例えば・・少なくとも・・50万円以上・・としか・・です。


では・・色を替える時に・・どんな相談をするのか・・事例を紹介します。

 表面だけの色替えなら・・比較的安いです

写真は・・銀色の車の下半分を色替えした車です。

この様に・・内側を塗装しない・・色替えなら・・比較的安いです。

分解範囲が・・圧倒的に少ないですからね。


デメリットは・・誰が見ても・・色を替えた事がバレバレな点です。

それと・・下取り価格は大幅ダウンしますので・・ご注意です。

 コーションラベルや・・内側は如何しますか?

ここからは・・内側まで完全に色替えする時の・・判断して頂くポイントです。

もちろん・・完璧を求める程・・お値段は上昇します。


例えば運転席のドアを開けたら・・矢印の位置にラベルがあります。

フレームナンバーなどが記されてる・・シールです。

このシールは車検証のコピーと共に・・メーカーから取り寄せる必要があります。

コストダウンするなら・・マスキングで塗装可能ですが・・バレバレになります。


右の写真の軽トラックなどは・・ドアの室内もボディー色です。

ここも塗装するなら・・完全にドアをバラバラにする必要があるので・・コストアップします。

 エンジンルームやトランク内側は・・如何しましょう?

エンジンルームは・・どこまで塗装しますか?

本気のバージョンだと・・エンジンを降ろして・・エンジンルーム内の塗装が必要になります。

プロも・・色替えしてるかしてないかは・・エンジンルームを見て判断します。

だって・・エンジンを降ろして塗装すると・・それだけで〇十万円ですから・・普通はビビッて塗装しません。


バックドアを開けた時に見える部分も塗装するとなると・・。

後ろ廻りを・・全部バラバラにして塗装する必要があるので・・コスト増です。

 給油口や窓の隙間は・・如何しましょうか?

給油口周辺は如何しますか?給油口内側の塗装は・・給油パイプを抜き取り・・。

オープナーやふたも外して・・2回に分けて塗装する必要が出てきます。

メタリックだと・・ふたを閉めた状態で塗装したいですから・・。

(別々で塗装すると・・色が違って見えます)


クオーターパネルの接着ガラスの隙間・・は如何しましょうか?

そのまま塗装すると・・隙間の奥まで塗料は入らないので・・奥だけ元の色が残ります。

完璧を目指すなら・・ガラスを外しての塗装になります。

ちなみに・・接着ガラスの脱着だけで・・1枚数万円になります。

 エンブレムやバイザーは如何しましょうか?

エンブレムや車名ステッカーは・・基本新品交換になります。

ピラーのブラックテープはマスキング塗装も可能ですが・・将来的にカットラインから塗装が剥がれるリスクがあります。

出来るなら・・黒テープも張替がベストです。


サイドバイザーも再使用は可能ですが・・脱着は必須です。

個人的には劣化したサイドバイザーなら・・新品交換をお勧めしてます。


この様な細かい部品も・・積み重なると・・大きな金額になります。

 センサーは大問題です

塗装出来ない部品も・・あります。

自動ブレーキ関係のセンサーや・・トヨタ車で見られるタッチ式のドアハンドルです。

塗れ!と言われれば塗装出来ますが・・機能が保たれるかは・・保証出来ません。

(基本的に・・再塗装NG部品です)

また・・ドアハンドルを引いた際に・・隙間に元の色が見えてしまう事も・・予想出来ます。




そんな時は・・黒色の純正パーツに交換すると・・違和感は少なくなります。

 ミラーや骨格は如何しましょうか?

写真の様なミラーなら・・塗装範囲は一部なので・・カバーが再使用出来れば・・塗装出来ます。

(古くなると・・カバーの爪が折れるので・・再使用不可にもなります)


問題は・・根元までボディー色のドアミラーです。

基本・・分解不可なドアミラーを強引に分解して・・パーツごとに塗装する必要があります。

デリケートな作業になるので・・工賃も高めです。

(電源コネクターまで分解しないと・・分解出来ません)


軽トラックなどは・・骨格も見えるので・・塗装しますか?

そんな時は・・後輪の足廻りを外さないとダメなので・・大作業になります。

 ガラスやアンテナは・・如何しましょうか?

フロントガラスなどは・・ガラス周辺のゴム部品がボデーに接触してます。

同じ色での塗装なら・・隙間の色も同じなので・・問題ありませんが・・。

色替えだと・・隙間の違う色は目立ちます・・防ぐにはガラス類の脱着が必要になります。


すると・・カーナビのフィルムアンテナ交換や・・場合によっては自動ブレーキの再設定まで必要になります。


ルーフアンテナも・・色替え時は外すべきです。

それも車によっては・・天井内装まで外す必要があります。

天井内装を剥がすには・・側面側の内装を・・全部外す必要があります・・。

はい・・また・・費用は跳ね上げります。



やはり・・ゴム部品を介してボデーと密着してる部品は・・マスキング塗装は厳しいです。

ゴム部品とマスキングテープは・・相性が悪いので・・(テープが剥がれやすいです)。

 色を替えない・・全塗装は問題ありません

同じ色での全塗装は・・普通の板金塗装の拡大版なので・・問題はありません。

変化が大きいのは・・傷と凹み・・ですね。

あと・・屋根など塗装が日焼けで劣化してたら・・そのままは塗れないので・・修理が必要です。


しかし・・色替えと違い・・マスキング塗装でも問題の出ない箇所が多いのが違いです。

何せ・・隙間の奥まで・・既に同じ色なので・・。


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そんな理由から・・車の色を替えるのは・・大変なのです。


街で見かける色替え車も・・筆者が近くで見たら・・粗だらけです。

そんな仕上げでも・・相当な金額を支払ってるのでしょうね・・。


まあ・・塗料代だけでも・・車1台分だと・・結構な金額ですから・・。

それプラス・・正に車をバラバラにして・・下地からの塗装・・再び組み上げる・・大変な作業です。

更に・・再使用出来ない部品の代金も必要なので・・70万円とか100万円・・になるのです。

期間も・・1か月や2か月・・と掛かるでしょう。

色替えは・・それだけの大作業ですから・・。       SK



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