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デュアルジェットエンジン始動不良の原因は? 

 スイフト・・エンジンの掛かりが悪い

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

写真はスズキのコンパクトカー・・スイフトです。

走りと経済性を両立させたコンパクトカーとして・・評論家の先生には評判が良い車です。


しかし・・このスイフト・・最近エンジンの始動性が悪い様です。

実際・・1秒から2秒間ほど・・セルが回って・・何とか始動出来る感じです。

2秒・・と文字で書くと問題無さそうなイメージですが・・。

実際に2秒間セルが回ってると・・非常に長く感じます。


調子の良いスイフトは・・「キュル、ブルル・・」と瞬間的に始動可能なので・・何かが変です。

今は真夏ですが・・冬の朝などの条件が悪い環境だと・・そもそも始動出来るか・・心配です。

 点検を進めます

診断機を繋いで点検しましたが・・故障コードは出てません。

始動性が悪いだけで・・エンジンは始動してますので・・車載コンピューター自体は異常を感じてません。

故障診断機なんて・・所詮・・こんなものです。


ここから先は・・職人の勘で・・個別箇所ごと・・点検していきます。

セルモーター・・OK、点火系・・OK、燃料系・・OK???原因は何だろう???分かりません。

しかし・・プラグを外してチェックすると・・妙に汚れてる事に気が付きました。


でも・・この程度の汚れは・・珍しい事ではありません。

それでも・・この怪しいポイントから・・攻めていきます。

(クールドEGRは無事を確認済み・・ですよ)

 デュアルジェットエンジンです

怪しいと感じた要因は・・このエンジンK12Cはデュアルジェットエンジンだからです。

このエンジンは直噴エンジンではありませんが・・パワーと低燃費を両立出来たのは・・。

高圧縮エンジンだからです。



しかし・・ただ高圧縮にすると・・ノッキング(異常燃焼)が起きて・・パワーが出ません。

その問題を解決する為には直噴エンジンが良いのですが・・高価な超高圧ポンプが必要で・・コスト高になってしまいます。

安さが売りのコンパクトカーには・・コスト的に厳しいのが現状です。


なので・・燃料を噴射するインジェクターノズルを1気筒につき2本に増やしたのが・・デュアルジェットエンジンです。

1気筒につき2か所からガソリンを噴射して・・高い霧化特性と燃料冷却を実現させ・・高圧縮エンジンを実現させたのです。

そのお陰で・・1200CC4気筒の割には・・トルクフルな特性となってます。



しかし・・高圧縮エンジンは・・直噴エンジンでも問題になってますが・・エンジン内部が煤で汚れるのです。

今回は・・この汚れが・・悪さをしてたのです。

 インジェクターが・・

写真は外したインジェクターです。

左が新品で・・右が現車の物です・・別物?と見える程・・汚れてますね。

これでは・・厳しいのは当然・・ですね。

 酷い汚れ・・ですね

今回は・・思い切って・・8本・・全て新品に交換します。

インジェクターは高度精密機器なので・・高価です。

下手に清掃などをすると・・壊れます。

見た目だけ清掃しても・・効果は無いですよ!・・霧化特性が悪化したのが原因なので・・。


新品インジェクターの効果は抜群で・・瞬間始動可能になりましたよ。




意外とこのエンジン・・高性能エンジンなので・・この様な出費は・・仕方ない・・ですね。


低性能エンジンは・・その分だけ負担が少ないとも言えます。

筆者的に故障しないエンジンの代表格・・トヨタの1NZ 1500CCエンジンですが・・。

ガーガー煩いだけで・・走りは悪いです(1NZユーザーさん・・ごめんなさい)

正直・・ホンダの1300CCより体感的には遅く感じる程です。


しかし・・無理して出力を出して無いのでしょう・・ホント・・壊れません。

限界までパワーアップしたチューンドエンジンが直ぐに壊れるのと違い・・対称的です。

低性能エンジンも・・これはこれで・・アリだと思います。          SK


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