サブページメイン画像

  • HOME
  • 修理のヒント
  • #この車高調整式サスペンション・・車検は通りません ノーマル戻し

#この車高調整式サスペンション・・車検は通りません ノーマル戻し

 この車高調・・車検は通りません

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

昔に比べて随分と減りましたが・・・車高調が付いてました。

車高調とは・・車高調整式サスペンションの略です。

自分好みの高さに車高を調整出来るので・・・。

走り屋さんからドレスアップ派まで人気があります。


昔は・・貧乏人はローダウンスプリングで・・お金持ちは
車高調・・・みたいな構図でしたね。

しかし最近は低価格車高調が出てるので・・・。

確実に乗り心地が悪くなるローダウンスプリングは減りました。


この車も車検で入庫ですが・・・車高調付きです。

点検の結果・・・車検不適合と判断です。

何故なんでしょうね・・・。

 ブレーキホースが・・

車高調の本体自体が車検不適合な訳ではありません。

重要保安部品のブレーキホースに問題アリなのです。

 スタビリンクに接触してます

この車高調に付属のブレーキホースステーが問題です。

ホースが可動部分のスタビライザーリンクに接触してます。

このままだと・・・ブレーキホースが破れて・・・。

ブレーキが効かなくなる恐れがあるからです。


この様な理由で・・車検不適合なのです。

 右側は・・取り回しも厳しいです

反対側を見てみると・・ブレーキホースが急角度
に曲げられてしまってます。

これも・・ブレーキホースとカシメ金具連結部に
負荷が掛かるので・・・いけない取り回しです。


一瞬・・ホースガイドの取り回し変更出来ないか?とも
考えましたが・・・。

取り回し変更後の安全検証が出来ないので・・・無理です。

下手に変更して・・ブレーキトラブルになったら・・・。

マジで洒落になりませんから・・・。

 リアサスは?

リアサス自体は・・・大きな問題は無さそうです。

しかし・・・よく点検してみると・・・。

 ヘッドライトレベライザーが・・

リアのトーションビームに付くヘッドライトレベライザー
が・・・殺されてるではありませんか・・・。


ヘッドライトレベライザーはリアの車高に連動して・・。

ヘッドライトの光軸を自動調整する機能です。

マニュアル式と自動調整式があり・・これは自動タイプです。

これも機能してないと・・・車検には不適合です。


車高を下げると・・・短い接続リンクが必要なのですが・・・。

安く上げる為か・・・違法手段で動かない様になってますね。


この車高調を取り付けた業者さん・・・ワルですね・・・。


 ノーマルに戻します

お客様に事情を説明いたしまして・・・。

ノーマルショックアブソーバーと交換します。

お客様的にも・・乗り心地に不満があった様で・・。

問題無く話はまとまりました。


若干・・欠品があるので・・追加発注です。

ノーマルのボルトやナットも・・保管しましょう。

ボルトやナットにも種類や強度に違いがあるので・・。

足廻りに適当なジャンクボルトは使えないのです。

 お客様へ返却します

交換したショックアブソーバーは返却します。

もう・・使われる事は無いでしょうけど・・。


きっと・・ヤフオクなどに出すのかな?

不幸の連鎖が起きない事を祈ります。

 これで・・車検は合格です

完全にノーマルに戻りました。

トーインなどを確認調整して・・・。

車検も無事に合格です。


最近の車には自動ブレーキが付いてます。

車高調との相性が心配です。

極端な前下がりや後ろ下がりが無ければ・・・。

大丈夫とは思いますが・・・確証はありません。


問題はエーミング(自動ブレーキの再設定)です。

エーミング調整時に車高の高さを入力する必要があります。

完全ノーマルなら・・標準値を入力するだけですが・・。

車高調が入ってると・・・ややこしくなります。


正確には・・メーカーの整備書には改造車の対応策は
書いてありません。

極端な話・・エーミングのつど・・ノーマル戻しが
必要になるかも・・しれません。    SK


次の記事#スズキKei 2万キロ台奇跡の個体 セミレストアと車検見積
前の記事#日産ジューク プラグ交換とスロットル清掃 車検事例

その他のコンテンツもお楽しみください

  面白ページ(筆者の自己満足かも?)が盛りだくさん!ご覧ください。
広告を入れてない・・から・・好き放題に書きますよ!

ご意見・ご要望は・・お電話で直接どうぞ・・

現在のアクセス数2025年5月末現在  4103967アクセス

整備工場ホームページランキング 全国2位(1100社中)シナジーデザイン株式会社調べ


以下は・・バックナンバーです

修理のヒントの他のページ

お電話
お問合せ
お見積り