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#教えて車屋さん 車まっすぐ走らないが、アライメント調整必要ですか?

 車がまっすぐ走らない・・・アライメント調整?

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

たまにある質問で「車がまっすぐ走らないから4輪アライメント調整が必要かな?」
との相談を受ける事があります。

しかし・・・手順を踏んだ上でアライメント調整しないと・・・
無駄になる事例が殆どです。


普通の乗用車は・・足廻り部品が正常なら・・簡単なトーイン調整程度で・・・
まっすぐ走る様に出来てます。

すなわち・・・縁石に接触してダメージがあったり・・・長期間の使用で
ゴムブッシュなどが劣化して・・部品に異常があるから・・・直進性が
悪くなったり・・タイヤが偏摩耗するのです。

 アライメント点検とアライメント調整は違います

4輪アライメントは・・各タイヤにセンサーを付けて・・・
傾きや相対位置などで・・・タイヤの角度や位置関係を計測します。

当然・・・計測して数値が出ても・・・調整しなければ直りません。


アライメント点検は〇万円・・・調整は1か所○千円・・となります。

4輪アライメントの問題は・・その調整にあります。


そもそも・・タイヤの角度などが・・ほぼ調整出来ない車種があります。

調整の出来ない車は・・・まず修理からなのです。


調整出来る車種でも・・現状の劣化した足廻りパーツで調整した・・
アライメントは・・・どうしても無理が発生します。

ブッシュなど劣化した部品を交換したら・・再び狂いますからね。





 ダメージは調整では直りません

写真はホンダの軽自動車のフロントロアアームです。

縁石にヒットしてしまい・・パンクを修理したけど
まっすぐに走らなくなった車の部品です。

自走でご入庫でしたが・・点検すると・・曲がってました。


この時も・・「アライメント調整が必要かな?」と言われましたが・・。

こんなにロアアームが曲がってたら・・アライメント以前の問題です。


仮にアライメント測定しても・・「調整範囲を遥かに超えてるので・・
部品交換して・・また来てね・・」と言われて・・お終いです。


そうです!アライメントが気になる事例の大半は・・・部品の破損が原因です。

先ずは・・各部品が正常か・・のチェックからです。


 タイヤは7分山は必要です

まっすぐ走れない原因で意外と多いのが・・タイヤです。

いい加減すり減ったタイヤで・・走行安定性や直進性を語られても・・。

車の基本アイテムのタイヤが悪ければ当然です。

少なくとも・・新品の7割以上の溝が無ければ・・話になりません。


悪いタイヤが原因か・・アライメントが原因か・・は分かりませんから。


アライメント測定・調整の大前提は・・・
ボディーや足廻りが正常でダメージの無いこと・・・。
タイヤの溝が十分に残ってること・・・が前提です。


逆に・・・その条件をクリアしても・・イマイチな時になって・・
始めて4輪のアライメントを疑いましょう。



ちなみに・・1輪だけタイヤが偏摩耗する現象も・・足廻り部品の
不具合なので・・・そこの足廻り・・丸ごと交換しましょう。

その上での・・アライメント調整です。

 調整可能な足廻り

自動車のアライメントの基準はリアタイヤです。

4輪アライメントテスターも後輪を基準に前輪を計測してます。


高級車は・・後輪ダブルウィッシュボーンサスペンションで・・・
写真の様にアジャストカムでタイヤ角度を調整可能です。

仮に調整可能箇所が1か所でも・・・トーインやキャンバーが連動
して変化するので・・・基準値に近く出来ます。

実は・・・新車時でも・・・案外狂ってます・・・。

その程度でも・・・車はちゃんと走るのです。

 調整不可能な足廻り

大衆車のリアサスは・・・トーションビームです。

はい・・・実質・・・調整不可能です。

アライメント数値が悪かったら・・・トーションビームASSY
交換しなければいけませんね・・・となります。


因みにトーションビームASSYで・・・ブッシュでは無いです。

もし・・ブッシュを交換しても数値が出ない時・・困るからです。

トーションビームは・・連結部にジャッキなどを掛けられると・・
簡単に変形してしまいますからね。


まあ・・新車も含め・・かなりの割合で・・基準値から外れてます。

量産大型鉄骨部品なので・・・精度が低いのは宿命です。



トーションビームとハブの間にスペーサーを入れると・・・
キャンバーの調整は可能ですが・・・。

連結剛性が大幅に下がるので・・・個人的には、ありえません。

ワイドトレッドスペーサーが有り得ないと同様です。


 フロントの調整

写真のストラット式が一般的なフロントサスペンションです。

ストラット式で調整可能なのは・・トーインとキャンバーです。

直進性で肝心な・・キャンバー角は調整出来ません。

なので・・・左右でキャスター角に差がある時は・・・。

数値の小さい側の足廻り・・・全交換になります。


アライメント数値を出すには・・お金が掛かるのです。


因みに・・高級車のダブルウィッシュボーンでは・・・
フロントにもアジャストカムが付いてる車もあります。

その車種なら・・・キャスター角も調整可能です。

 改造車は・・・左右合わせです

タイヤホイールサイズも含めフルノーマル車には
メーカー発表のアライメント基準値が使えます。

しかし・・・車高調などの改造車は・・数値が基準値
と大きく変わるので・・・左右の数値を揃える調整に
なります。

現実的には・・・それで問題は無いですね。


車高調やローダウンサスを入れた時こそ・・・
4輪アライメントを測定・調整しましょう。

普通に走れても・・・数値は恐ろしくズレてますよ。

ボルト穴のガタもあるので・・左右差も出てます。

車高を調整しても・・変化するので・・計測がお勧めです。

車高調などを購入する際は・・アライメント予算も組みましょう。

 アライメントの必要性

4輪アライメントは・・修理手段では無く・・確認手段です。

あくまで・・部品交換で良くなったけど・・確認の為です。


下手に・・・アライメント測定をしてしまうと・・・気になりますよ。

写真の様な数値は・・タイヤ角度の微妙なズレで・・大きく変化します。

実際は・・無理して基準値に合わせなくても走れるのに・・何とかしたく
なってしまうのが・・人間です。

結局・・部品交換予算的に無理となり・・モヤモヤが残るだけです。


総括!

例えば・・まっすぐ走らない時・・劣化した部品交換で直れば・・・
4輪アライメントなんて不要です。

整備工場のトーイン調整で十分です。

貴方の感覚で満足出来れば・・・それで良し・・なのです。

数値を追い求めたら・・キリがないですよ。


逆に・・車高などを改造した時は・・アライメント測定しましょう。

普通に走れても・・キャンバーもトーインも大きく狂ってます。

高価な扁平タイヤが・・すぐに減りますよ。   


結局・・ホイールアライメントなんて・・キレイに出しても・・・
しばらく走ると・・・崩れます・・・。

じゃぶじゃぶ・・お金を車に掛けれる方なら・・それも良しですが。

普通の方なら・・・修理に予算を使った方がマシですよ。 

高速道路をかっ飛ばす方は・・必要ですけどね・・。  SK



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