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#スペーシア エンジンチェックランプ点灯で不合格!オイル詰まり?

 エンジンチェックランプ点灯で車検不合格!

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

車検で入庫のスペーシアですが・・エンジンチェックランプ点灯で車検不合格です。


このままでは・・何ともならないので・・対処が必要です。

しかし・・車検受け入れ時も・・「出来るだけ安く・・」と言われてるので・・困りましたね。


まあ・・腕の見せ所・・だと・・前向きに考えて・・頑張ります。

 原因を探ります

コンピューター診断機で故障原因を確認です。

すると・・エンジンのバルブタイミング調整装置が悪い・・と出ました。


最近の車は・・バルブを開閉するカムシャフトのタイミングを可変させ・・排ガスのクリーン化とパワーや燃費の向上を行ってます。


その装置を作動させてるのが・・オイルコントロールバルブです。

エンジンオイルの油圧で・・可変バルブタイミング機構を動かしてるのです。


先ずは・・そこから点検ですね。

 オイルコントロールバルブ

エンジンの前側に付いてるのが・・このオイルコントロールバルブです。

バンパーが付いたままなので・・外すのも・・手探りです。


点検してみると・・動きが悪いですね・・。

こんな動きが硬いと・・正常に作動せず・・エンジンチェックランプが点灯するのも・・納得です。


でも・・オイルコントロールバルブは分解出来ないので・・困りました。


本来は・・新品に交換がベストですが・・予算が厳しいです・・。

仕方ないので・・隙間から掃除して・・出来るだけ回復させます。

 オイルパンを外してみます

オイルコントロールバルブを清掃してると・・汚れの酷さに・・驚きました。


なぜ・・オイルコントロールバルブが故障したのか・・考えると・・。

エンジン内部の汚れが酷いのが考えられます。


人間で例えると・・コレステロールが溜まった・・イメージですね。

オイルを抜くと・・案の定・・真っ黒・・です。


エンジンの汚れが溜まる・・オイルパンとストレーナーの掃除をしないと・・再びオイルコントロールバルブに汚れが溜まり・・故障が再発しかねません。


オーナー様と相談して・・簡易エンジン内部清掃を行う事になりました。

 ガッチリ・・張り付いてます

故障にまで至った・・エンジン内部の汚れは・・フラッシングオイル程度では効きません。

長期戦で・・何度もフラッシングすれば・・多少は・・効果もあるかもしれませんが・・。

不確実な上に・・フラッシングオイル代も馬鹿にはなりません。

結局・・一番安いのが・・オイルパンを外しての清掃なのです。


オイルパンは・・液体ガスケットでガッチリ張り付いてます。

アルミエンジン・アルミオイルパンなので・・デリケートです。

時間を掛けて・・少しずつ・・剥がしていきます。

 酷い汚れです

はい・・酷い汚れが・・出ました。

オイルスラッジが・・オイルパンの底に・・コテコテに溜まってます。


・・・何となく・・今回の故障も・・納得の汚れです。

この・・固形物が・・エンジン内部を詰まらせて・・故障させるのです。


こんな汚れの車に・・フラッシングオイルを使い・・汚れを溶かしたら・・どうなるでしょう?

溶け落ちた固形物が・・エンジン内部に回ってしまい・・エンジンが壊れます。

また・・オイルを吸う・・ストレーナー(あみ)が一瞬で詰まり・・オイル供給自体が止まってしまいます。

なので・・下手なフラッシングは危険なのです。



 ストレーナーも怪しいです

エンジン内部も・・オイル焼けで・・ダークブラウンです。

よっぽど・・オイル交換をさぼってたのでしょう。


写真の黄色丸が・・オイル吸い込み口・・兼・・オイルストレーナーです。

オイルストレーナーも詰まりかけてる・・のは容易に想像出来ます。


クランクの汚れですが・・固形物以外は・・敢えて無視します。

下手に・・ブレーキクリーナーなどで清掃すると・・リスクも伴いますので・・。


まあ・・こんなクランクの下側だけ・・下手に清掃したところで・・。

エンジン全体の・・極わずかなので・・大勢には影響ありませんから・・。

それより・・タペットカバー内部など・・更に酷い状態なのが・・容易に想像出来ます。


ボルト2本で・・ストレーナーを外します。

 出来れば・・交換がベストです

洗浄液で・・ストレーナーを清掃します。

汚れが・・出てきますね・・。

高価な部品でも無いので・・本来は交換がベストです。

 オイルパンも・・キレイキレイします

オイルパンも・・当然清掃します。

洗浄液を当てながら・・ブラシで擦ります。

 取り敢えず・・調子が回復しましたよ

全てを組みなおし・・0Wー20オイルを注入します。

ダイアグの過去ログを消去したら・・試運転を行います。

・・・そこそこ走りましたが・・エンジンチェックランプは点灯しないので・・取り敢えずは良さそうです。


通常の車検作業も終わり・・車検にも通りました。

持病的な・・リスクは残る・・旨を説明して・・完了です。

ちゃんと直すには・・エンジンOHか・・リビルトエンジンに交換が必要ですからね。

まだまだエンジン内部に汚れは・・残ってますから・・・。




ちなみに・・整備工場は・・エンジンフラッシングオイルなど・・まず使いませんよ。

協和自動車にも・・在庫すらしてません。

効果も怪しい上に・・故障を引き起こすきっかけにも・・なりかねません。

溶かした汚れの破片の行方を考えたら・・危険過ぎますからね。


ちゃんと定期的にエンジンオイル交換してれば・・フラッシングオイルは不要なのです。

定期的にオイル交換をしてるエンジン内部は・・驚くほど・・キレイですよ。

新品のエンジンオイルには・・洗浄成分も入ってますからね。    SK


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