
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
協和自動車に衝撃の電話が来ました。
それは・・「アイドリング中に・・エンジンルーム内で爆発音がして・・白い煙が上がってる・・」との内容です。
お客様にお怪我は無さそうなのは良いのですが・・驚きです。
正直・・電話では詳しい状況は分からないので・・ロードサービスを利用してのご入庫です。
「今どきの車は壊れない」・・なんて言葉は・・単なるラッキーな方の言葉です。
整備士なんて仕事をしてると・・新しい車でも・・普通に故障してます。
確かに新しい車は(新車3年以内)動けなくなる様な致命傷は少ない上に・・。
保証期間内なので無償修理になるので・・痛みが無く・・忘れてしまうので・・「今どきの車は壊れない」となるのでしょう。
個人的には・・今どきの車・・だからでは無く・・新しいから壊れにくい・・なのでしょう。
機械なので・・新しいから壊れない・・まあ・・当然の話・・ですね。
点検を進めると・・エンジンルーム内がオイルでベタベタ・・してます。
どうやら・・エアコンガスが噴射したのと同時に噴き出した・・コンプレッサーオイルでしょう。
どうやら・・エアコンが爆発した様です・・エンジン爆発では無く・・良かった?です。
診断機を接続してチェックしてみると・・エンジンオーバーヒートの過去ログが有りました。
しかし・・LLCはちゃんと入ってます・・漏れもありません・・???ですね。
分解を進めると・・爆心地が出てきました。
エアコンコンプレッサーから伸びる・・高圧ホースが・・見事に破れてます。
確かに・・見た目はゴムホースですが・・内部はステンレスメッシュで頑丈に補強されてるホースなので・・見た目ほど弱いホースでは無いのですけど・・。
ここまでに・・なるには・・エアコンガスが異常な程に・・圧力が高くなったのでしょう・・。
各部のチェックを進めると・・なんと・・電動ファンが回ってません!
そうです・・エアコン爆発の原因は・・電動ファンが動かず・・エアコンがオーバーヒートしたからです。
アイドリング中だったので・・エンジンの冷却水温的には・・まだ余裕があったのですが・・。
エアコンガス的には・・走行風が全く無く・・一気に温度が上がり・・エアコンガスがオーバーヒートして・・比較的弱いゴムホースを破り・・爆発的なガス漏れを起こした・・。
これが・・今回の爆発の原因ですね。
後日・・部品が届きました。
部品を交換して・・エアコンガスを充填します。
写真は・・エアコンガス充填前に・・配管内を真空にしてるとこです。
空気中の水分などを抜くのと・・気密保持のチェックを行う為です。
ハリウッド映画張りの・・爆発シーンから復活したワゴンRです。
この手の法則なら・・爆発シーンを経るごとに強くなりますので・・期待できます?ね。
冗談は置いておいて・・ちゃんと冷えるエアコンに戻りましたよ。
アイドリング中は「ブーーン・・・カチッ・・・ブーーン」と煩い電動ファンですが・・超重要部品です。
どれだけ重要かと言えば・・。
過去に・・ラジエーターの大きな普通車では・・電動ファンが2個付いてる車もありました。
これなら・・万が一・・ひとつが故障しても・・大丈夫ですからね・・。
そこまでのコストを掛けても・・冷却を止める事は出来ませんからね。
今どきの車も・・電動ファンの故障だけで・・爆発するのですよ・・。 SK
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