
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
最近のはアイドリングストップ車が多いですね。
そんな中で「最近アイドリングストップをしなくなった」との相談を受けます。
今回はアイドリングストップをする条件面から原因を探っていきましょう。
教科書は取扱説明書です。
★ボンネットが完全に閉まっている状態でエンジンを始動すること
運行前点検などでボンネットを開けた状態でエンジンを始動するとダメみたいですね。
ボンネットロックにセンサーが付いてるので、ボンネットの開閉も条件の一つです。
・注意・ アイドリングストップは以下(ストップ)と省略します。
★アイドリングストップスイッチをOFFにしてない事
(ストップ強制解除スイッチが膝の辺りに有りますよ)
★バッテリーに十分に充電されてる事
(バッテリーの電気量が少ないとストップしないです。乗車頻度が少ないと充電量が不足気味ですね)
★バッテリー内部が適正温度で有る事
(バッテリーが熱くても冷たくてもストップしません!冬の朝や夏の渋滞時はキツイかも・・)
★エンジンオイルや冷却水やミッションオイルが所定の温度内である事
(温度上昇まで走行して10分位かかる時が有ります、完全に暖まってないとストップしないです。)
★運転席シートベルトを着用する事
(エンジンOFFと勘違いして車外に出るのを防止するため、シートベルトしないとストップしないです。)
★運転席ドアが完全に閉まってる事
(半ドアだとストップしません)
★ボンネットが完全に閉まってる事
(街中でもボンネットが浮いたままの車を見かけます、危険なので完全に閉めましょう)
★エアコンの吹き出し口温度が冷房時は十分に冷えるか暖房時は十分に暖まっている事
(エアコン自体の故障で十分に冷えない時はストップしません)
★ガラス曇り止めのデフロスタースイッチがOFFな事
(リアガラスなどの曇り止め機能は大量の電気を使用する為、再始動出来るか不安なのでストップしないです。)
★車のコンピューターがストップOKサインを出す事
(強制アイドリングが必要な整備モードなどになってるとストップしないです。)
★車が完調でメーターに赤や黄色の警告灯や表示灯が出てない事
(ブレーキ関係やパワステ関係の警告灯が点灯してるとストップしないです。)
走行時にストップしない理由だけでこんなに有ります。
もちろん全部の項目に合格しないとストップしないです、厳しいですね。
さらに条件が追加されます。
★シフトレバー位置がDレンジかNレンジで有る事
(PレンジやRレンジやBレンジではストップしないです。)
★シフトレバーがスポーツモードやマニュアルモードになって無い事
(DレンジかNレンジしかストップしないです)
最近の車は完全停止しなくても停止するちょっと前にアイドリングストップします、
しかし、それにも色々な条件があるのです。
ーーー(信号待ち直前の減速時の条件)ーーー
★ブレーキペダルを適切に踏んでいる事
(ブレーキの踏む力が弱くても強くてもストップしない場合があります)
★時速13キロ以下に減速してる事
(時速13キロ以上ではストップしないです)
★ハンドル操作をしていない事
(曲がり角でいちいちストップしたら危険です、ハンドルに力が掛かるとストップしません。)
★アクセルペダルをふんでいない事
(アクセルを踏めば当然エンジンはストップしません)
★急な坂道を走行していない事
(ストップしてしまうと急な坂道なので暴走する恐れが有るのでストップしません。)
★急減速をしていない事
(緊急事態を想定してブレーキの効きを優先させる為にストップしません。)
★ABS{急ブレーキ時にもハンドルが切れる装置}EPS{横滑り防止装置}が作動してない事
(急ブレーキ中や横滑りしてるのを防止してる最中は、安全のためストップしません。)
★ブレーキ倍力装置の負圧が正常である事
(配管やゴムホースに漏れがあるとブレーキ能力が落ちますのでストップしません。)
ーーーー(信号待ちなど停車時の条件)----重複条件は省略します
★急な坂道で停止してない事
(万が一再使用不可になった時に危険なのでストップしません。)
★マニュアル(ギア)車はニュートラルにしている事
(エンジンが唐突に再始動することがあるので急発進の危険があるのでストップしません。)
★マニュアル(ギア)車はクラッチペダルから足を離してる事
(急発進防止の為ですが、クラッチの踏む力を緩めるだけではストップしません。完全に離してください)
以上の条件を全て満たさないと車が故障してなくてもアイドリングストップしません。
メーカーはとにかくアイドリングストップ後の再始動が出来なくなる事を恐れてますので、少しでも危険因子が有ると機能を止めますからストップしない事例が増える事になりがちです。
ここからようやく故障探求?です。
★10分位で到着するような短距離使用が多いと充電量が減り気味でストップしません。
★バッテリーの保証期間を超えても、普通にエンジンは始動出来ますが、アイドリングストップコンピューターの要求基準は高くて少しでも内部の劣化が進んだと判断されると再使用不可が怖いので安全マージンを取ってストップしません。
★アイドリングストップ専用バッテリーが付いてないと新品時は何とかなりますが半年もするとストップしません。
★シートヒーターやシガーソケットから電気を沢山使う装置を繋ぐとストップしません。
★バッテリーを新品にしてから数日はコンピューターの中に劣化した以前のデータが残るので、新品バッテリーのデータに書き換わるまでストップしません。(リセットすれば早いですが別の学習データまで消去する危険があるのでお勧めしません)
★軽自動車など最近の40度近い猛暑では常時エアコン能力全開(風量ではない)ですので熱い真夏はストップしません。
★エアコン能力の劣化などが起きると(ガス漏れやコンデンサー汚れなど)エアコン全開判定でストップしません。
★半ドアはメーターに表示されますがボンネットが半ドアでも表示されない車種がありますがストップしません。
・・・ここから先は本格的な故障探求しないと分かりません、最終的にはメインコンピューターの故障が一番怖いです。
世の中の自動車メーカーはメーカー別燃費基準(CAFE)対策で大変ですね。
一つの自動車メーカーの販売した車の平均燃費が一定以下だと罰金が発生するので燃費向上に必死ですね。
今後はガソリンのみで走るハイパワーカーの存続は厳しそうですね。
そんなピュアガソリン車の燃費向上対策としてのアイドリングストップですが、地球環境問題的には合理的と言えるのかは疑問です。
まず車格に対して大きいバッテリーを装着する時点で環境負荷が大きいです、同時に高価で保証期間も短いバッテリーを買わされるユーザーの金銭的負担も大きいです。
短時間の必要電力なのでマツダ的にキャパシタシステムを進化させれば始動用バッテリーを従来品に戻せますね。
また、現状では学習能力が無く車両単体制御で周囲の状況は無視してるのでアイドリングストップしてほしくない状況でストップを何度も繰り返したり、長い信号待ちなどで再始動してしまい燃料節約効果が少ないなどのおバカ状態です。
まだまだカタログ燃費向上用機能で有難みを感じるのは先ですね、カメラと連動させて青信号で反応するとか人口知能で普段のルート位は学習して最適なタイミングでのアイドリングストップが出来れば進化ですね。
実際田舎ではアイドリングストップシステムコストに対しての燃料節約効果はミニマムなのでアイドリングストップシステムのオプション化を希望します、その点トヨタは実情を分かってると考えます。
私の住んでる田舎では専用バッテリーやシステムの価格アップ分をアイドリングストップで浮いたガソリン代でペイ出来ないのでアイドリングストップは要らないです。 SK
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