
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
スイフトの足回りの異音でご入庫です。
走行中にカタカタ音が出て、段差を超えるとガタッと大きな音がします。
スポーティーな走りが売りのスイフトでこの状態は満足いかないでしょう。
でも、この案件はアルアル事例で原因は分かります。
推理小説ですと失格ですが、いきなり犯人発表です。
犯人はフロントサスペンションのアッパーブッシュです。
フロントサスペンション上部に付いてまして。
ハンドルを切ると擦れながら回転します。
タイヤのように溝が付いてますが、擦り減ってスリップサインみたいな山が平らになってます。
ゴムの質もカチカチになってもうダメです。
上級車のようなベアリングタイプでは無くゴムの弾力に頼ってるので寿命は短いです。
この部品を交換すれば治ります。
車体を上下のゴム同士で挟んでますので。
まず、上部を外します。
フロントガラスが張り出して無いので作業性は良好ですね。
ジャッキで支えながら付属品を外します。
ABSセンサー、ブレーキホース、スタビリンクなどを外します。
キングピンボルトを抜いたらストラットが外れます。
こんな感じで車重と衝撃を受け止めながら。
ハンドルを切るために回転まで要求される不憫な部品です。
この扱いではメーカーは消耗品と考えてるみたいですね。
スプリングコンプレッサーでスプリングを圧縮します。
圧縮せずに上部のナットを外すと、バネがビヨーーンと飛び出して超危険です。
針金やストラップでのスプリング保持は危険なので止めましょう。
スプリングを圧縮した状態で劣化したゴムを交換します。
後は復元するだけです。
ついでにブーツが破損したスタビライザーリンクも交換です。
同時作業なので工賃もお得ですよ。
バッチリ完成して上質なスイフト本来の走りが蘇りました。
それにしても最近のスズキの普通車攻勢は気合を感じます。
近い将来アメリカやヨーロッパの圧力で軽自動車の優遇税制が無くなる危機に備えた処置でしょうね。
軽自動車メーカーもガラパゴス化して世界中に販売出来ない軽自動車を辞めたいでしょうから当然ですね。
でもそれは危険な罠だと考えます。
今時の軽自動車は軽自動車の枠内だからこその進化の結果であって。
軽自動車規格が無くなれば安易なボディーサイズアップや排気量アップで大味な車になるでしょう。
従来からの国産車の持ち味は細かく緻密でスペース効率を考え抜いた車作りです。
5ナンバー枠が実質無くなって以降、肥大化した普通車の事例を忘れてはいけません。
設計者としては大きくすれば安易に性能向上出来るので、グダグダになるのが目に見えてますね。
軽自動車のシェアが高止まりしてるのは、大きい車は要らない国民の声です。 SK
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