サブページメイン画像

折れたヘッドライト取り付け部の修理方法

 ヘッドライトの取り付け部を繋ぎたい

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


法律で決まってる内容ですが・・ヘッドライトはしっかりと固定されてる必要があります。

走行中の振動で・・ヘッドライトが動いてしまうと・・チカチカ眩しくて周囲に迷惑が掛かりますからね。


このヴィッツも・・点検中に・・ヘッドライトの固定が甘い不具合が発見されました。

調べると・・ヘッドライト上部の固定部が折れてました。

どうやら・・バンパーに接触傷があったので・・その時の影響なのでしょう。


このままですと・・車検的にダメなのはもちろん・・周囲に迷惑が掛かるので・・修理が必要です。

修理方法は・・ヘッドライト自体の交換か・・折れてる部分の修理が考えれます。


もちろん修理の方がお値打ちなのですが・・修理可能な条件があります。

・ヘッドライト取り付け部以外にもダメージがあるとダメです。
 (本体に割れなどがあると・・ヘッドライトの機能自体が怪しいので)

・折れかたが・・パッキリ折れた様な・・キレイな断面である必要があります。
 (人間の怪我と同じで・・複雑骨折は精度が出ないので修理が困難なのです)



今回は・・キレイな折れ方をしてたので・・修理が可能です。

早速・・作業開始です。

 取り敢えずは瞬間接着剤

取り敢えず・・破片を瞬間接着剤で接着します。

でも正直・・瞬間接着剤の接着力には期待してません。

目的は・・瞬間接着剤は断片を元の位置に正確に合わせ易いので・・精度を出す為です。


この瞬間接着剤も業務用の強力な物ですが・・それでも・・瞬間接着剤だけでは強度が足りないのです。

この箇所は・・どうしても接合面積が小さいですから・・仕方ないと言えます。

 軽く溶着させます

先端の平らな半田ごてで・・溶かしながら溶着していきます。

この工程も・・まだ仮固定です。


目的は瞬間接着剤の接着強度を増す為です。

瞬間接着剤だけだと硬いが脆いので・・作業の為に少し触っただけで「ポキッ」と折れてしまうからです。

この溶着で・・粘り強い強度を出していきます。

 鉄製の網戸用メッシュです

ヘッドライト取り付け部は・・貴方の想像以上に強度が必要です。

普通に固定してても・・常にテンションが掛かってる様なイメージです。

なので・・少し曲げても折れない程の強度が必要なのです。


その強度を出すには・・ステンレスメッシュを埋め込むのがベストです。

ステンレスメッシュ・・要は網戸の鉄製あみ・・です・・特別な物ではありません。

ホームセンターでも入手出来るので・・助かります。


 接合面を跨ぐ様に・・

網戸用ステンレスメッシュはハサミで簡単に切れます。

この加工性の良さも・・嬉しい点です。

接合面を跨ぐように・・ステンレスメッシュを切り出します。

その上から・・半田ごてを押し付けて・・溶かしながらステンレスメッシュを埋没させていきます。

 メッシュが樹脂内部に・・めりこんでます

コツは・・半田ごてで押し付けながら・・ドライバーなどで戻りを防止すると良いでしょう。

見た目で・・ステンレスメッシュが程よく埋め込まれてればOKです。


プラスチックが足りなくなったら・・ジャンク品のヘッドライトから破片を追加します。

最悪・・このヘッドライトの不要部分を切り出しても良いです。

 裏側からも溶着します

裏側も同様に加工します。

裏側はリブが多く邪魔だったので・・センターのリブは溶かしてます。

 今回は真ん中にメッシュインです

裏側は見えないので・・大胆な大きさのステンレスメッシュを埋め込みます。

裏側は・・見た目より強度を追究してます。

 十分な強度が自慢の修理方法です

完全に冷えたら完成です。

接合部分で本体を吊るしても・・大丈夫な程の強度があります。

逆に言えば・・この程度の強度が無いと・・再び折損する危険が高い・・と言えます。

瞬間接着剤や・・ホッチキスみたいな金具では・・正直不安ですからね。


今回も・・ヘッドライトの新品交換に比べて安価で終わりました。

お客様にも喜んで頂けたので・・満足してます。      SK



次の記事弱ったエアコンを復活出来るのか?NC200を試してみた
前の記事2代目JF3型N-BOXバックソナーが鳴らない?

その他のコンテンツもお楽しみください

  面白ページ(筆者の自己満足かも?)が盛りだくさん!ご覧ください。
広告を入れてない・・から・・好き放題に書きますよ!

ご意見・ご要望は・・お電話で直接どうぞ・・

現在のアクセス数2025年3月末現在  3958880アクセス

整備工場ホームページランキング 全国2位(1093社中)シナジーデザイン株式会社調べ


以下は・・バックナンバーです

故障修理の他のページ

お電話
お問合せ
お見積り