
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回のキャリートラックは「排気音が大きくなったから修理したい・・」とのご注文です。
確かに軽トラらしくない「ボボボボーーー」とショート管みたいな太くて大きな音がしてます。
明らかに異常なので・・故障個所を探します。
リフトアップしてエンジンを始動してみます。
マフラーに手をかざすと・・勢いよく排気ガスが漏れてる箇所が分かります。
はい・・マフラーに穴が開いてますね。
外部からの衝撃で穴が開いた訳では無く・・マフラーの中に溜まった水分が錆びを発生させ・・穴が開いたのでしょう。
そんな時のオススメ修理方法は・・マフラーの新品交換です。
中古マフラーは・・同様の弱点を抱えた同じ部品なので・・同様の症状が起きかねません。
このマフラーは・・水が溜まり易く錆に弱いので・・穴が開いたのですから・・。
むしろ・・地面の突起などでの破損なら中古交換もアリ・・なのですけどね。
しかし・・新品マフラーのお値段が・・10万円近もする・・ビックリ価格です。
高価な触媒が入ってるのか・・古い車種だから値上がりしたのかは分かりませんが・・高価ですね。
お客様も・・使用頻度が低い車なので・・そこまで払えない様です。
故に今回は・・溶接で穴を塞ぐ処置で・・了解を得ました。
数年後に・・別の場所に穴が開くリスクも・・ご了解の上でです。
正直・・1か所でも穴が開くのは・・マフラー内部全体の腐食が進んでる証なので・・。
穴の周辺をよーく見ると・・何か付いてます。
・・・どうやらマフラー補修パテで塞いでた跡ですね・・。
マフラー補修パテで穴を塞いでも・・鉄の腐食が止まる訳では無いので・・穴が広がり・・パテも剥がれ落ちるのです。
なので・・マフラー補修パテは応急処置用で・・本格修理用品ではありません。
取り敢えず・・サンダーで補修パテを削り落とします。
取り敢えず溶接で穴を塞いでみましたが・・マフラーが非常に薄くなってるのが分かりました。
本来のマフラーの厚みはそこそこ有り・・普通に溶接出来ます。
しかしこのマフラーは・・溶接しようと・・少しスパークさせただけで・・新たな穴が開いてしまう程ペラペラになってました。
外側では無く・・内側から錆で徐々に薄くなってるのでしょうね。
どうやら特に薄くなってるのは・・製造時の溶接部分の様です。
製造時とはいえ・・内側の溶接部分は十分に錆止め処置が出来ないですから・・弱くても無理はありません。
なので・・今回穴が開いてない部分も・・今のうちに補強しておきます。
これで・・少しは延命出来るでしょう。
今回の様に薄い鉄板を溶接すると・・どうしてもデコボコになります。
溶接跡の突起部分は削りますが・・窪んだ部分を放置すると・・錆の原因となります。
そこで・・板金パテを窪みに擦りこみ・・ピンホールを埋めると錆に強くなります。
その後サンダーで研いで・・ピンホール以外のパテは削り落とします。
パテも不燃性の物を使います。
最後の錆止めは・・最強塗料のジンクスプレーです。
高濃度の亜鉛が入ってまして・・耐久力は極めて強い塗料です。
見た目は最低ですが・・・。
ビフォー
アフター
どうですか?部分的に新品みたいに出来ました。
キャリートラックに装着してテストします。
排気漏れも無くなり・・音も静かになりましたよ。
あとは・・耐久力が心配なだけですね・・経過を観察していきます。
まあ・・排気漏れは止めてもマフラー内部が腐食破損でアウトなケースもありますので・・油断はできません。
そのリスクを避けるには・・ヤッパ新品なのです。 SK
次の記事 シエンタのタイヤからシャリシャリ異音の原因は?
前の記事スマートに軽油を給油したら壊れてしまった!
現在のアクセス数2025年6月末現在 4172040アクセス
整備工場ホームページランキング 全国2位(1104社中)シナジーデザイン株式会社調べ
以下は・・バックナンバーです