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キャリートラックのマフラー穴を塞いでみた

 キャリートラックのバクオン!仕様

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。


今回のキャリートラックは「排気音が大きくなったから修理したい・・」とのご注文です。

確かに軽トラらしくない「ボボボボーーー」とショート管みたいな太くて大きな音がしてます。

明らかに異常なので・・故障個所を探します。

 マフラーに穴が開いてます

リフトアップしてエンジンを始動してみます。

マフラーに手をかざすと・・勢いよく排気ガスが漏れてる箇所が分かります。

はい・・マフラーに穴が開いてますね。


外部からの衝撃で穴が開いた訳では無く・・マフラーの中に溜まった水分が錆びを発生させ・・穴が開いたのでしょう。


そんな時のオススメ修理方法は・・マフラーの新品交換です。

中古マフラーは・・同様の弱点を抱えた同じ部品なので・・同様の症状が起きかねません。

このマフラーは・・水が溜まり易く錆に弱いので・・穴が開いたのですから・・。

むしろ・・地面の突起などでの破損なら中古交換もアリ・・なのですけどね。



しかし・・新品マフラーのお値段が・・10万円近もする・・ビックリ価格です。

高価な触媒が入ってるのか・・古い車種だから値上がりしたのかは分かりませんが・・高価ですね。

お客様も・・使用頻度が低い車なので・・そこまで払えない様です。


故に今回は・・溶接で穴を塞ぐ処置で・・了解を得ました。

数年後に・・別の場所に穴が開くリスクも・・ご了解の上でです。

正直・・1か所でも穴が開くのは・・マフラー内部全体の腐食が進んでる証なので・・。

 マフラーパテはオススメしません

穴の周辺をよーく見ると・・何か付いてます。

・・・どうやらマフラー補修パテで塞いでた跡ですね・・。

マフラー補修パテで穴を塞いでも・・鉄の腐食が止まる訳では無いので・・穴が広がり・・パテも剥がれ落ちるのです。

なので・・マフラー補修パテは応急処置用で・・本格修理用品ではありません。


取り敢えず・・サンダーで補修パテを削り落とします。

 溶接してみて分かる事があります

取り敢えず溶接で穴を塞いでみましたが・・マフラーが非常に薄くなってるのが分かりました。

本来のマフラーの厚みはそこそこ有り・・普通に溶接出来ます。


しかしこのマフラーは・・溶接しようと・・少しスパークさせただけで・・新たな穴が開いてしまう程ペラペラになってました。

外側では無く・・内側から錆で徐々に薄くなってるのでしょうね。

 将来的な耐久力も考慮してます

どうやら特に薄くなってるのは・・製造時の溶接部分の様です。

製造時とはいえ・・内側の溶接部分は十分に錆止め処置が出来ないですから・・弱くても無理はありません。


なので・・今回穴が開いてない部分も・・今のうちに補強しておきます。

これで・・少しは延命出来るでしょう。

 微細なピンホールを塞ぐのがポイントです

今回の様に薄い鉄板を溶接すると・・どうしてもデコボコになります。

溶接跡の突起部分は削りますが・・窪んだ部分を放置すると・・錆の原因となります。

そこで・・板金パテを窪みに擦りこみ・・ピンホールを埋めると錆に強くなります。


その後サンダーで研いで・・ピンホール以外のパテは削り落とします。

パテも不燃性の物を使います。

 ジンクスプレーで強力に錆止めします

最後の錆止めは・・最強塗料のジンクスプレーです。

高濃度の亜鉛が入ってまして・・耐久力は極めて強い塗料です。

見た目は最低ですが・・・。

ビフォー

アフター

 ビフォーアフター

どうですか?部分的に新品みたいに出来ました。

 静かになりましたよ

キャリートラックに装着してテストします。

排気漏れも無くなり・・音も静かになりましたよ。

あとは・・耐久力が心配なだけですね・・経過を観察していきます。


まあ・・排気漏れは止めてもマフラー内部が腐食破損でアウトなケースもありますので・・油断はできません。

そのリスクを避けるには・・ヤッパ新品なのです。     SK


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