
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
売れに売れた初代N-BOXも車齢が増すと色々出てきますね。
その中でも「最近アイドリングストップしない・・・」との相談をうけます。
今回はN-BOXのアイドリングストップ条件を考えてみます。
特に初代N-BOXはアイドリングストップシステムが出始めの世代なのでメーカーも慎重です。
メーカーも「アイドリングストップ後に再始動出来なかったから事故になった」と訴訟などを起こされるのを警戒してます。
個人的な感想ですが・・・ホンダさんのアイドリングストップする条件は他メーカーに比べて厳しいと思ってます。
それだけ慎重なのは分かりますが・・・アイドリングストップありきのカタログ燃費なので腑に落ちない感はありますね。
N-BOXのアイドリングストップしない条件を挙げてみます。
・運転者がシートベルトを着用していないとき。
(シートベルトバックルに異物が入り込んで着用してないと勘違いするケースがありました)
・エンジンの冷却水の水温が低い時、高い時。
(エンジン始動直後やオーバーヒート寸前時などはアイドリングストップしません)
・トランスミッションオイルの油温が低い時、高い時。
(トランスミッションの油温は上昇が遅いです、また一度高温になるとなかなか冷えません)
・急な坂道で停車した時。
(急坂だとエンジンが再始動するまでに車が動いてしまい危険なので)
・セレクトレバーをDレンジ以外にしてる時
(PレンジやSレンジではアイドリングストップしません)
・ボンネットが開いてるとき。
(フロントバンパーをぶつけるとセンサーの具合でボンネットが閉まってても開いてると誤認する場合があります)
・ECONモードがOFFの時
(写真の矢印の葉っぱマークが消えてるとアイドリングストップしません)
・バッテリーの充電量が少ない時
(バッテリーが劣化すると充電量が減ってしまいます)
・バッテリーの内部温度が5度以下のとき
(外気温が低いとエンジンルーム内のバッテリー温度も下がってます)
・外気温がー20度以下または40度以上でエアコンを使用してるとき
(このような極端な外気温時にエンジン始動不可能になると命に関わります)
・エアコンの風量が多い時
(エアコンの性能が落ちると、AUTO時に何とか冷やそうとして風量が多いままになります)
(風量が多いと電気の使用量も多くなるのでアイドリングストップしません)
・エアコンの設定温度がHIまたはLOの時
(エアコン優先となりアイドリングストップしません)
・フロントガラスの曇り止めスイッチがONの時
(アイドリングストップ中にガラスが曇ってしまったら運転できないので)
・ハンドルを動かしてる時
(ハンドルに軽く力を加えるだけでアイドリングストップしません)
・標高が高い時
(空気が薄くなるのでエンジンの再始動が困難になる可能性があるため)
・低車速で、加減速が繰り返されるとき
(セルモーターの保護かな?・・・セルモーターの使用回数には上限があります!)
・エアコンを使用中で設定温度と室内温度の温度差が大きい時
(エアコンのガス漏れなどで冷えが悪い時にこの状況になります)
・・・・多いですね・・・予防線はりまくりですね。
意外と多いのが、エアコン性能のダウンが原因でアイドリングストップ出来ない状態です。
エアコンの冷えが悪いとアイドリングストップ出来ない確率が上がります。
アイドリングストップ車のセルモーターには大っぴらには公表されてませんが使用回数制限があるみたいです。
車載コンピューターがセルモーターの使用回数をカウントしてて、十数万回でアイドリングストップを止めるらしい・・・との都市伝説も耳にした事もあります。
もしもホントなら1日100回アイドリングストップさせたら4年か5年で強制的にアイドリングストップ出来なくなりますね・・・ホントだったら怖いですね。
エアコンが原因のケースもありますが、やっぱり一番多い原因はバッテリーの劣化です。
アイドリングストップ車にはアイドリングストップ対応バッテリーが必要です。
ホームセンターの安いアイドリングストップ非対応バッテリーが付いてたのでバッテリー交換してもアイドリングストップしないケースもありました。
それでもアイドリングストップは出来ないが普通にエンジン始動は可能なので故障と勘違いし易いですね。
アイドリングストップは専用の高性能バッテリーの性能に頼ってるので、アイドリングストップの頻度とバッテリーの性能には因果関係が大きいのです。
しかし・・・アイドリングストップ専用バッテリーは割高です。
アイドリングストップ頻度の低い田舎では(自己責任で)普通のバッテリーを使用するのも、個人的にはアリだと思ってます。
あくまでアイドリングストップ車には専用バッテリー推奨が前提なので自己責任ですよ! SK
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