
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
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佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回はお客様自身でブレーキパッドを交換した際、新しいブレーキパッドを組み付けたらタイヤが回らなくなった?のでお助け作業です。
工場までは再び古いブレーキパッドに組み直してご来社です。
古い(減った)ブレーキパッドならタイヤは回るけど、新品のブレーキパッドに交換するとタイヤが回らなくなる事例です。
それではブレーキパッドを組み替えてみましょう。
キャリパーピストンを戻すのでブレーキオイルは減らしておきます。
何もせずにブレーキピストンを戻すとリザーブタンクから溢れる危険があります。
ちなみにお客様も同様に作業されてて、ピストンの戻り不良は原因ではありません。
XVは片側2ピストンなので慎重に両方のピストンを押し込みます。
そして組み替えてタイヤを付けてみると・・・タイヤは回りません!
まるでブレーキの引きずりみたいに非常に重たいです???なんで???
お客様もブレーキパッドの角を削るなど対策を施してました。
それでも微妙な削り方だったので・・・少々修正を行います。
古いブレーキパッドと比べても同じ形状なので部品間違いではありません。
(ちなみに・・・XVはトヨタの86やBRZと同じブレーキパッドですね。)
さて・・・原因は何だろう?といろいろ点検します。
ヒントはブレーキパッドを交換する際に縮めたピストンを戻さなくてもタイヤが回らない点です。
なのでブレーキキャリパーのピストンが悪い訳ではありません。
このXVはピンスライドのキャリパーなので・・・ピンと来ました!
XVのブレーキキャリパーはスライドピンとキャリパーがボルト止めになってます。
黄色〇のボルトを外しスライドピンの動きをチェックします・・・動きません!!!
そこでキャリパーをキャリパーサポートから外してスライドピンを抜いてみます。
すると・・・内部に大量のグリスが詰まってるではありませんか!!!
そうです!スライドピンの穴に溜まった大量のグリスがスライドピンの動きを邪魔してたのです!
グリスに邪魔されてスライドピンが動けないのでキャリパーがセンターに来なかったのです!!!
タイヤを付けるとブレーキディスクも固定されるので、片側のパッドでブレーキが効いた様な状態になるのでした。
スライドピン周辺のグリスを取り除いたら・・・ピンはスムーズに動くようになりました。
そしてタイヤを付けてみたら・・・スムーズに回ります!
最後にブレーキオイル量を調整して完成です。
ブレーキパッドが減ってるとキャリパーがセンターに来なくても何とかタイヤは回ってたのですね。
お客様に問い合わせたら・・・スライドピンが錆びない様にグリスアップを行われたそうです。
スライドピンスリーブに多すぎるグリスは危険ですね。
何事も適正量がありますので・・・。
簡単そうなブレーキパッド交換もこの様に間違った作業を行うと大変危険です。
ブレーキの異常でタイヤが手では回らなくてもエンジンの力なら何とか走ったでしょう。
しかしブレーキの引きずり状態なのでブレーキが熱を持ち、ブレーキオイルが沸騰してブレーキが効かなくなったかもしれません・・・恐ろしいですね。
ブレーキパッド交換は安心と信頼の協和自動車にお任せください。 SK
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