
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
売れに売れた30プリウスです。
現在はセダンが不振ですが・・・プリウスは実質的にはセダンですね。
なので・・・セダンにプリウスの数字を加算すれば・・・それ程セダンが不振とは言い切れないのです。
プリウスは従来のセダン市場を大幅に喰らいましたからね・・・。
しかし・・・ハイブリッド車が一般的になった今は・・・選択肢も増えて・・・プリウスの天下も揺らいでる状態です。
正に・・・栄枯盛衰をモロに体現してますね。
今回はハイブリッドシステムチェックの表示が出て・・・エンジンのみでしか走れない状態になったプリウスの修理です。
でも・・・エンジンのみでも・・・取り敢えず走行できるのは素晴らしいです。
この手の故障はコンピューター診断機が大得意な分野です。
早速・・・診断機を繋いでみると・・・メインの駆動用バッテリーの異常でした。
メインバッテリーは小さいバッテリーの集合体で・・・その内の一つでも異常があると・・全体のシステムを止めて・・・この様なエラー表示が出てしまいます。
まあ・・・異常と言っても・・・経年劣化による容量の低下なので・・・仕方ないです。
スマホのバッテリーも・・・年数が経過すると・・・容量減で減りが早くなりますね。
大まかに見れば・・・同じ事です。
10年、16万キロも経過すれば・・・この様な二次バッテリーは限界を迎えるのは不思議な事ではありません。
これが・・・電気自動車やハイブリッド車の宿命です。
まあ・・・難しく考えずに・・・バッテリーを交換すれば簡単に解決する問題です。
30プリウスの駆動用メインバッテリーはリアシートの背もたれの下にあります。
メインバッテリーにアクセスする為に・・・内装を分解します。
リアシートと右クオーターパネル内装を分解します。
右クオーターパネル内装内にはバッテリー冷却ダクトがあるからです。
メインバッテリーのプラグを抜きます。
同時に補器バッテリーの端子も外して・・・電気を完全に抜きます。
感電に注意しながら・・・各部の接続を外します。
万が一の為に・・・外した電極は絶縁処理をしておきます。
写真の白く丸いのは冷却ファンです。
ハイブリッド車は気休めですが・・・電気自動車は重要で・・・バッテリーの温度管理が悪いと・・ろくに充電も出来ません。
初代リーフは空冷で・・・厳しい状態でした。
最近は水冷化してるみたいですね・・・テスラなどは・・・バッテリー冷却用のエアコンまで付いてるみたいです。
エンジンが無くなっても・・・この様な別の箇所で結局故障要因は増えますね。
床の傷つき対策の毛布を用意します。
大人2人で重たいメインバッテリーを運び出します。
バッテリーの無いプリウスは・・・何か新鮮な光景ですね。
今回は新品バッテリーを使用します。
新品のバッテリーの信頼性は・・・やっぱ捨てがたいです。
それと・・・デリバリーが早いのも魅力です。
よく確認すると・・・改良品で・・・排気ハイプが無くなってるのが違いました。
ガムテープで止めてある部品は・・・ホースを除去した穴を埋める部品です。
ちゃんと改良品が来るのが・・・新品バッテリーの魅力ですね。
冷却ファンや制御基板を移植します。
コーションラベルも妙に増えてました・・・。
新品に交換したかの確認は・・・増えたコーションラベルで見分けがつきそうですね。
再び・・・大人2人で運び込みます。
そして・・・バシバシ組み立てていきます。
オレンジ色の電源遮断プラグは・・・レバーを倒した後に・・スライドさせないと通電しませんよ!
「あれ?システムチェックが消えない?」と慌てる・・恥ずかしい状態になります。
豆知識ですが・・・電源遮断プラグの先に・・オレンジの特殊クリップを解除出来る突起が付いてますよ。
クリップの中心の穴に差し込んで回すタイプです。
メインバッテリーを交換しても・・・ハイブリッドシステムチェックの表示は消えません。
診断機でダイアグコードを消すとハイブリッドシステムチェックの表示も消えます。
その後に試運転を行い・・・再び診断機で確認したら交換完了です。
多分・・・気のせいだと思いますが・・・走りが軽くなった気がします。
あ・・・この個体では無く・・・同じような距離を走った古いバッテリーのプリウスとの比較です。
やっぱし・・・新品のビンビンバッテリーが威力を発揮してるのかな?
交換したバッテリーは運送屋さん経由でリサイクルセンターに発送するルールです。
送り返されたバッテリーはセル交換でリユースされたり・・他の用途にリユースされたり・・粉砕して原料に戻してリサイクルしたりしてる様です。
いずれにしても・・・個人や整備工場レベルではメインバッテリーは廃棄不可能なので助かりますね。
願わくば・・・バッテリー交換が更に安く簡単に出来れば良いですね。
内装などを分解せずに・・集中コネクターを外して・・簡単ポン!で終わるイメージです。
何故か?ですが・・・駆動用バッテリーが劣化しただけで・・・このプリウスも廃車の危機があったからです。
車的には全然問題は無いのに・・・バッテリーのせいで廃車になったら・・・燃費で稼いだエコロジーなど・・・簡単にゼロになったしまうからです。
燃費の良いプリウスに乗る事で・・・環境に配慮してきたのに・・・早く廃車になったら意味ないです。
車の製造段階からスクラップになるまでのエネルギーを考えると・・・燃費が良くてもスクラップになるまでの時間が短いと・・・エコでは無いですね。
バッテリー劣化問題を抱えるハイブリッド車や電気自動車は過走行の中古車は敬遠されがちなのです・・買ってすぐにバッテリー交換で大きい出費だと嫌ですからね。
そこで・・・簡単に安くバッテリー交換が可能になれば・・・プリウスも真のエコ商品となるでしょう。 SK
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