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#10アルファード・70ヴォクシーなどのワイヤー式パワースライドドア故障予防法 佐賀県・小城市・協和自動車

 ワイヤー式パワースライドドア

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

本日も10系アルファードのメンテナンス講座開幕です。

10系アルファードや60・70系ヴォクシー・ノアはワイヤー式パワースライドドアです。

このワイヤー式パワースライドドアが故障する事例が多いです。

故障の原因の一つに・・・ワイヤー皮膜が劣化して・・・内部の巻き取り装置内部にワイヤー皮膜カスが溜まって故障するケースです。

パワースライドドアのワイヤー巻き取り装置は細い経路をワイヤーが通り・・プーリーに巻き取られると同時に排出してます。

このプーリーには・・・グリスが付いてるので・・・カスが溜まるのです。

カスが一定以上溜まってしまうと・・・プーリーが回転しなくなり・・・故障となります。

ならば・・・予めゴミの原因となるワイヤー皮膜を剥がしてしまえば・・・故障を予防出来るハズです。

 黒いワイヤー皮膜がメケメケです

写真では分かり難いですが・・・黒いワイヤーから内部の銀色のワイヤーが見え始めてます

もう・・・ぱっと見・・・4か所は皮膜が剥がれ落ちてますね。

皮膜が剥がれる瞬間は・・・ワイヤーがプーリーに巻き取られる瞬間なので・・・もうある程度は内部に入っているのでしょう。

剥がれてない皮膜も・・・ヒビが入って・・・今にも剥がれそうです。

こうなってしまったら・・・すぐに対処しないと・・・近い内に故障するでしょう。

 カバーを外します・・・固い

ワイヤーを外す為に・・・クオーターパネル後端カバーを外します。

最初に試したのは・・・布テープを丸く巻いて・・滑り止めにして押す方法です。

テープを抵抗にして・・・車体前方にスライドさせるのですが・・・固いです。

このままだと・・手のひらの皮がずれそうなので・・・別の方法で外しましょう。

 配線でスライドさせます

次は・・配線を引っ掛けて・・・引っ張る作戦です。

隙間からシリコンスプレーを吹き付けて・・・抵抗を減らします。

布テープで押しながら・・・紐で引っ張る両面作戦です。

・・・・バッチリ!上手くいきました。

あとは・・・下側を巻き上げる様にすれば・・・カバーは外れます。

 ワイヤーを取り出します

ネジを外すと・・写真の様にホルダーが持ち上がるので・・・白いワイヤーエンドを外します(それにしても・・汚いな・・・)

すると・・・問題のワイヤーがフリーになります。

これで準備万端です。

 雑巾で擦るだけです

ここまで皮膜が劣化してると・・・雑巾でしごくだけで・・・皮膜は剥がれます。

剥がれない皮膜も・・・何度も動かしてると・・・ワイヤーがワイヤーソー状態になり・・ポロポロと剥がれていきます。

もしも・・・皮膜が劣化しきってなかったら・・・カッターの刃を立てて削ります。

プラモデルのランナー跡を削る要領ですね。

一か所だけ皮膜を薄く出来れば・・・剥がれますよ。

でも出来るだけワイヤーに傷を入れたくないので・・・削り過ぎには要注意ですよ。

 このゴミが詰まって故障するのです

雑巾でしごいていくと・・・思いのほか沢山のカスが出てきます。

そうです!このカスが故障の原因なのです。

 この量が内部に蓄積するのです

・・・・この量のカスがプーリー内部に蓄積したら・・・そりゃ・・故障もするでしょう。

ワイヤー皮膜は・・・見た目だけの為にあるのでしょうから・・・落として正解です。

 ステンレス製なので錆びません

この手のワイヤーはステンレス製なので・・・錆の心配はありません。

そうでなかったら・・・この車のワイヤーも・・とっくに錆びてるでしょうから。

・・・でも流石にスライドドア付近の奥まってるワイヤーは処置は大変です。

やろうとすれば・・・フロント側のワイヤー固定も外して引っ張れば・・・出来るかもしれません・・・試してないですけどね(出てこない恐れもあります)。

これで・・・もう内部にワイヤー皮膜カスが蓄積して故障する事も無いでしょう。


あと・・・故障するのは・・・スライドドアの電動ロック解除装置です。

スライドドアハンドルを引いた際に「ウイ」と音のするアノ装置です。

これが故障すると・・・ドアロックが解除されないままワイヤーを巻き取りを開始するのでスライドドアがガタガタ暴れて・・・ドアが開閉出来ない現象が起きます。

ネットでその・・スライドドアリリースモーターのみで入手可能みたいですよ。

モーター自体は・・・マブチ130モーターですが・・・先端のウオームギア当りが特注品なので御注意です。


カトシンも過去に故障したので・・・70ヴォクシーのモーターを移植してます。

ユニット自体は左右で形は違いますが・・・モーター自体は共通なので・・・分解移植で修理出来ますよ。

ちなみに・・・その電動解除ユニットは10系アルファードと70ヴォクシー・ノアと共用部品ですので・・・左右が同じなら・・・移植可能です。

スキル的には・・・スライドドアをバラバラにして組める程度の技術が必要です。

自信の無い方は・・・手を出さないのが無難ですよ。


カスによりワイヤーが内部で詰まってしまったら・・・ワイヤーユニット交換か・・・ワイヤーを切って・・・手動で頑張るしかありません。

ワイヤーを切ると・・・手動でも意外と開閉できるものです。     SK


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