
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
今回は冷却水が減っていくアトラスを修理します。
日産アトラス・・・ですが・・中身はいすゞエルフです。
昔のアトラスは・・ちゃんと日産車でしたけど・・・。
今は軽トラの名前の日産クリッパーも・・大昔は日産の小型
トラックの名前でしたね。
しかし現在は・・日野・三菱ふそう・いすゞのみとなってます。
安定した需要のあるトラックですが・・・生き残れる
メーカーは少ないのが現状です。
生産規模の割に・・排気ガスなどの環境対策に費用が掛かり
過ぎるのが原因です。
産業を根底で支える小型トラックなので・・・メーカーが
減り過ぎると競争が無くなり・・高価になると困ります。
トラックのコストも・・製品価格に乗っかりますからね。
なので・・小型トラックは・・皆さん限界まで使い倒します。
今回も・・冷却水漏れ・・でご入庫ですが・・・。
異音や排気漏れなど・・その他の異常も見つかりました。
お客様と相談しながら・・作業を進めます。
このアトラス・・ハンドルを回すとキュキュと
異音が出てます。
特に左右に細かく動かすと・・・音がします。
アイドリング時でも聞こえる程・・大き目です。
足廻りやステアリング系に給油しても消えません。
しかも・・音が響いて・・場所が特定出来ないのが
厄介なポイントです。
原因は・・右フロントのキングピンです。
キングピンは左右にタイヤが切れる・・軸です。
グリス注入口のグリスニップルがあります。
そこから注入して音を消したいのですが・・・。
グリースガンでも・・グリスが入りません・・・。
どうやらキングピン内部のグリスが固まり・・・
押し出す事が出来ないみたいです。
ニップル自体を清掃しても同じなので・・・困難です。
解決には・・・足廻りのオーバーホールが必要です。
・・・しかし・・・今回は見送りになりました。
グリス切れの危険性は説明しましたが・・・コストの壁です。
整備業は・・まま・・この様な事もあります。
冷却水減少の原因はラジエーターからの
水漏れです。
同時に・・・排気管に怪しい影が・・・。
お客様に聞いてみると・・・「アイドリング時
に排気ガスの匂いがするけど?」と・・・。
・・・それ・・・排気ガスの漏れが原因です!
風に乗って・・マフラーエンドからの排気ガスが
室内に入った・・・と思われてた様ですが・・。
実際は・・エンジン直後から漏れた排気ガスが
真上の室内に入った物です。
これ・・1酸化炭素中毒になるので・・危険です。
流石に排気管は交換に落ち着きました。
ラジエーターを外しました
年式的に・長持ちしたほうです
ラジエーターは・・社外国産メーカー品と交換です。
やっぱり・・トラックの作業性は良いです。
運転席が上に持ち上がるから・・・ね。
しかしキャビンの落下には・・最大限注意が必要です。
挟まれたら・・マジで・・大怪我ですから・・。
まっくろくろすけ・・出ておいで・・トトロで有名な
セリフですが・・・排気管では最悪です。
この黒さは・・排気ガスの黒煙が原因です。
この部分は・・エンジンの振動を吸収する為に動く
構造になってます。
この部分が無いと・・長いマフラー全体が揺れるので
振動が大きくなります。
更に・・錆などでマフラーが弱ると・・振動で折損の原因
となるので・・重要な接続部なのです。
しかし・・・長年使用すると・・漏れの弱点になります。
新品に交換しか・・ありません。
案の定・・・ナットは固着してますね・・。
排気系のボルトやナットは高温になるので・・・。
錆びやすく・・焼き付き固着しがちです。
前日から・・ラスペネ攻撃で戦闘力を削いでおきます。
これで・・冷却水も減らないですし・・。
排気ガスの匂いも気になりません。
再び・・・馬車馬以上に・・コキ使われるのでしょう。
足廻りのオーバーホールも・・早いうちがお勧めです。
足廻りから異音が出る→何かが擦れてる→摩耗促進中と
の方程式が成立するからです。
故障の芽は早いうちに摘むのが吉です。
あと1年で乗り換えるつもりなら・・止めませんが・・。
このトラックは・・あと20年は使うでしょうから・・ね。
その間に掛かる修理代を最小にするのが使命です。 SK
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