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#ゼロクラウン 悪くなった乗り心地を改善します

 クラウン本来の乗り心地を取り戻せ!

皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。

150クラウン、170クラウンの世代までは・・ザ!クラウン
というべきフワフワの乗り心地でした。

しかし・・この180クラウン・・通称ゼロクラウンからは・・
乗り心地の考え方が大きく変わりました。


170までは・・路面の凸凹を極力伝えない・・考え方でした。

そしたら・・どうしてもフワフワな乗り味になります。

まあ・・それこそが昔からのクラウンなのですが・・。


180からは・・凸凹の突き上げは・・どうしても防ぎきれない
ので・・その後のボディーの揺れを・・出来るだけ早く収束さ
せる・・フラットライドの発想に変わりました。

その発想は・・そのまま現代のスタンダードになりました。


そうです!180クラウンは正に、現代への転換点だったのです。

しかし・・このクラウンは・・とても・・フラットライドとは
呼べない・・残念な乗り心地です。

今回は・・そんな180クラウンを救いたいです。


左リア側・・オイル漏れですね

右リア側・・本来はこの状態です

 現状を把握します

現状は・・タイヤが段差でバタついて・・安定しません。

更に・・グアングアンと上下の動きが大きく・・まるで
・・出来の悪いミニバン状態です。


リフトアップして点検してみると・・原因が分かりました。

左リアのショックアブソーバーが・・オイル漏れで機能し
てませんね・・。

ショックアブソーバーが・・オイルでコーティングされて
るのが・・動かぬ証拠です。

リアショックアブソーバー

梱包は・・適当です・・。

 両側交換がお勧めです

オイル漏れのショックアブソーバーは左リアのみですが。

この様な場合でも・・リアショックアブソーバーは両側
共の交換がお勧めです。


当然・・右リアの寿命が近づいてるのも、あります。

が・・・過去の経験では・・。

左側のみ交換すると・・車体の動きにより・・暫くして
右側のアブソーバーオイルも漏れました。

そして・・右側のアブソーバーを交換しましたが・・。

その後、何故か・・交換して間もない左側のショックアブ
ソーバーがオイル漏れする・・謎の案件も経験済みです。


これは推測ですが・・。

アブソーバーを片側のみ交換すると・・反対側のショック
アブソーバーに負担が掛かるのでしょう。


人間も・・片方の足をくじいて・・かばって歩くと・・大
丈夫だった足も・・傷める現象と同じと考えます。


そんな経験から・・両側同時交換がお勧めです。

ここのナットを外したい・・です

このクリップが隠れてますよ

 トランク内装を攻略します

クラウンのショックアブソーバーナットはトランク内です。


しかし・・アブソーバー交換用のサービスホールは無いの
で・・トランク内装を剥がします。

ここで・・少しの手間を惜しんで・・内装の一部だけ剥が
して・・隙間から作業を・・と・・。

思ってはいけません!

無理にこじ開けると・・内装が傷みますよ。

トランク内の内装ぐらい・・完全分解しても・・大きな時間
差にはなりません。


さらに・・ヒンジの真下辺りに・・隠しクリップもあるので
強引な作業は・・ダメなのです。


これで・・ナットを外せれます

内側にボルトが隠れてますよ

 アブソーバーを外す・・準備を行います

アブソーバー上部のナットは・・緩めるだけです。

安全の為に・・完全には外しません。


リアのライナー内部にも・・ボルト2本が隠れてます。

ライナーはしなやかな素材なので・・めくればOKです。

ロアアームを開放すれば・・

アブソーバーが外れました

 ショックアブソーバーが外れました

ロアアームの根元を緩め・・

スタビライザー接続部を外し・・

ナックルとアブソーバーのボルトを外せば・・
写真の状態になります。


誰かに支えてもらいながら・・アブソーバー上部のナット
を外せば・・車体から・・外れます。

組み換え開始です

スプリングを縮めます

 アブソーバーの交換作業

では・・アブソーバーを交換しましょう。

スプリングの位置とアッパーカバーをペイントで
元の位置の印を付けます。

すると・・組付け時がスムーズです。


スプリングコンプレッサーでスプリングを縮めてから
・・上部のナットを外します。

バラバラになりました

組み換え完了です

 バネは・・再使用します

今回は上下のスプリングシートも交換します。

スプリングとアブソーバーの間に入るゴムです。

安い車には・・このゴムが使用されてない車種も
ありますね・・この辺が高級車です。


10年以上10万キロ以上走行した個体ですが・・。

意外とゴムの弾力が失われて無かったです。

昔に比べて・・品質の向上を感じました。

クラウンだからか・・・?

すんなり・・は付きません

ミッションジャッキで持ち上げます

 取り付けは・・大変です

アブソーバーを車体に装着して・・ロアアーム
を戻すだけですが・・。

そう簡単にはいきません。

ナックルのボルトが・・そのままだと入りません。


ミッションジャッキでロアアームを持ち上げます。

しかし・・右の写真位置にするのも・・大変です。

ロアアームが前方にズレますので・・。

ミニバールで位置を誘導しつつ・・ジャッキを上げ
・・助手にボルトを入れてもらいました。


フーー・・やれやれです。

 極上の乗り心地・・復活です

各部のボルトを締め付け・・内装を戻したら・・。

ようやく完成です。

試運転では・・まだ硬さを感じましたが・・初期
馴染みが済めば・・いい感じになるでしょう。


アブソーバーは・・言わば・・両足に当たります。

片方だけ新品だと・・車のバランスが崩れます。

なので・・左右同時交換が・・自然です。

靴や靴下を・・破損したからって・・片側だけ交換
しませんから・・。


タイヤでも・・同様です。

すり減ったタイヤと新品タイヤでは・・直径からして
・・違うので・・最悪・・デフが壊れます。


確かに・・まだ使えそうな反対側まで交換するのは
・・もったいない気がするのも分かりますが・・。

そのせいで・・交換した側にもダメージがあると考
えると・・この際・・同時交換が吉です。


決して、より儲けようと・・考えてる訳では無いですよ。

現場作業員としては・・作業量が増えるだけなので・・
影響が無ければ・・片方交換の方が楽です。

しかし・・お客様の今後の出費や・・車の事を考えたら
・・この様な同時交換の提案になるのです。

この辺りは・・現場のプライドの問題なのです。 SK



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