
弊社の仕事・実例集のための第2HPです。
0952-73-2411
佐賀県小城市三日月町石木166-1
問題の・・ワゴンR
運転席足元がぐちょぐちょ・・です
皆さんお元気ですか?バッチリ!カトシンです。
5代目ワゴンRの持病に・・運転席の雨漏れがあります。
カーペット下の断熱材が水を吸ってしまい・・最悪です。
協和自動車でも・・この形式の複数の個体で・・同様の現象が起きてるので・・問題です。
カーペットの裏側が濡れると・・ほぼ乾かないので・・そのうちカビなども発生します。
そうなる前に・・早く雨漏れを止めないと・・大変な事になりますよ。
カーペットを外します
この様にしないと・・乾きません
水漏れ箇所の特定と・・カーペットの洗浄と乾燥の為に・・分解します。
過去にも・・運転席部分だけ・・カーペットをめくっての乾燥を試みましたが・・乾きませんでした。
扇風機を回して・・風を送りましたが・・ダメです。
洗濯機(車内)の中に忘れた衣類は・・乾かないのと・・同様です。
特に・・カーペット下の断熱材は・・分厚いので・・屋外の風通しの良い場所でも・・数日掛かります。
面倒でも・・一旦・・外しましょう。
そもそも・・雨水がしみ込んでるので・・真水で洗う必要がありますからね。
カウルトップを外します
試しに・・水を流します
今までの経験上・・怪しいのはカウルトップ内部です。
比較的・・フロントガラス接着剤の可能性は低いですから・・あくまでも比較的ですが・・。
屋根やフロントガラスからの雨水は・・ワイパー内部のカウルトップ内に入ります。
その水が・・フェンダー内部に放水されるのです。
その水が・・室内に侵入してるケースが・・今まで多かったです。
もちろん・・ルーフのつなぎ目コーキングのチェックも必要です。
案の定・・・室内に水が流れてきました。
インパネがあるので・・直接は見えませんが・・筋になって流れて来てるので・・今回は真上でしょう。
ポタポタ・・と来る場合だと・・水が伝ってる可能性が高いので・・捜索範囲を広げます。
この辺りが・・怪しいです
フェンダーを外します
どうやら・・今回もカウルトップからの排水口が怪しいですね。
それなら・・止める方法は確立してるので・・邪魔なフェンダーを外します。
サイドエアロやバンパー・ヘッドライトも外してるので・・それが大変です。
隙間から・・排水口を望む
排水口は・・骨格に隠れてます・・
排水口が原因なのですが・・骨格が邪魔して・・殆ど見えません。
これが・・ワゴンRの雨漏れ修理を困難にしてるポイントです。
骨格を切開します
メーカーの防水処理が・・甘いです
過去には・・何とか隙間から頑張ろうと・・しましたが・・結局ダメでした。
汚れや古いコーキングが邪魔をするからです。
狭すぎて・・満足に作業不可能ですので・・。
なので・・もう・・迷わずに・・骨格を切開します。
完全に切断するのは上部だけで・・下部は厚みを薄くして・・曲がる様にします。
そうすると・・骨格寸法が狂わないので・・良いのです。
古いコーキングを除去します
再コーキングしました
古いコーキングの上から再コーキングしても・・ダメです・・。
隙間に・・コーキングをねじ込まないと・・意味無いです。
カッターで・・古いコーキングを出来るだけ除去します。
その上で・・隙間に・・コーキングを圧入するイメージです。
ついでに・・予防コーキングも
再びテストします
ついでに・・周囲も追加でコーキングを入れておきます・・せっかくなので・・サービスです。
コーキングが乾いたら・・再び水を流します・・。
バッチリ!雨漏れは止まりました。
骨格を溶接します
水漏れ修理・・完了です
切った骨格を元の様に溶接します。
ビード跡を削り・・錆止め・・塗装と行います。
後は・・元通りに・・復元するだけですね。
問題は・・MH34S/44Sのカウルトップ形状が悪いのです。
パネルの接合面にある・・コーキングの上に雨水が常に流れるのが悪いのです。
鉄板の形状を工夫して・・鉄板の溝で・・水を流さないと・・ダメなのです。
なので・・走行距離が増えて・・ボディーが緩くなると・・パネルが動き・・コーキングが切れて・・雨漏れになるのです。
正に・・起こるべくして起こった・・弱点になりますね。 SK
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